16日
水曜日
ボイン暴食
巨乳を保つためにはうんと食べなきゃ。朝7時起床。ゆうべ、布団に入ったのは2時半ころだが、ライブのテンションがさっぱり下がらぬままに帰宅したので、寝られるどころでなく、ただトークの記憶をたどりながら、ウツラウツラとして朝まで過ごす。夕方あたりにバテるのではないか、という予感。朝食はコーンスープにモチ二切れ入れて。あとミカン。
メールチェック。こないだから、“世界project”なるところからメールが送られてくる。“これはDMではありません世界各国へ重要なメッセージを配信するためのメッセージメールです”“首相官邸へも定期的に送っています,必要と思われる方は御確認ください”などとある。別に首相に送っているからどうだっていうのかという感じだが、世の中にはこれでオレは首相なみに扱われている重要人物である、と思い込むヤツがいるのだろうか。いるのだろうな。
「皆様のアドレスは,ネットワークコミュ二ティーの容認されたリストへ登録されています,projectに参加御希望のかたはurlmailの内容を御確認ください,今回の中心となるprojectの内容は,新しい医療と全人類の病気からの回帰,貧困救済と新経済としての真実のメガインターネットマーケティング,メガネットワークビジネスと裕福さの享受です。尚,これらのメールは現在日本の約5000万人のネット人口のうちのわずか450万人に向けて一斉配信しています」
などと、こちらに自分が選ばれたエリートであるという意識を植え付けようとしている。言っていることは何のこっちゃらわからないが。“このメールを悪用したり,非難中傷,いたずらに使用したりした場合はスバム扱いされる場合がありますの御注意ください”“スバムメール行為はネットワークコミュ二ティーの中では固く禁止されています”とある。スバムというところがどうも何ともという感じ。病気からの回帰(?)とか、非難中傷だとか、コミュニティーがコミュ二ティーになっていたりとか、果してこの文章を打っているのは日本人か? という疑問もわいてきた。
昼はパックの御飯にカレーをかけて。食べ終わったところにテレコムスタッフのS氏来る。2月放映の『本パラ』のネタ仕込み。いろいろと本を見せる。他のネタも見たがっていたが、いちいち書庫に降りて探してくるのがめんどくさいので、他日改めて、ということにする。打ち合わせ最中から眠くなって眠くなって往生。これは寝不足のこともあるし、空が冬空で霧雨がしとどに降るという天候のせいもある。次の打ち合わせに出るまで1時間しかないが、ちょっと横になる。ウツラウツラ。ちょっと寝過ごした。
芝までタクシーとばす。JCMの超モダンなビル。Mくんに導かれて会議室でネットコンテンツ一行知識の完成したものを見せてもらい、契約条項の変更を打ち合わせる。他の企画にもちょっとお手伝いの件を約して、5時そこを出る。傘を忘れたが、雨はほとんどやんでいる。大門の方までブラつき、昼が軽くて小腹が減ったので、小諸そばで冷やしタヌキ。非常にシンプルな冷やタヌであった。都営地下鉄を乗り継ぎ神田神保町まで。カスミ書店で少し雑談。あと、古書センター、大雲堂など、いつものコース。すっかり辺りは暗くなっている。
某新聞の記者さんからメール。何ごとならんと思ったら、昨日の日記のハム太郎感についてであった。彼は年末に北海道で見て、その難解ぶりにお手上げになり、あまりのワケのわからなさに“この映画には高尚な何かがあるのではないかっ”と思っているそうだ。最後の“っ”に万感の思いがこめられている、ような気もしないではない。出崎統という人は『ガンバ』でストーリィテリングの頂点を極めてから、『ベルサイユのばら』『おにいさまへ』『白鯨伝説』と、順調にコワレていった人(これは大家となるための必須条件である)なので、ある意味ここにたどりつくのは必然だったのかもしれない。まず、理性で考えれば単なるツマラナイ作品、に過ぎないのだがその底に無茶苦茶に無気味なものがある。左脳が発達している人間ほど、その底にあるものからの電波を受け取ってしまうのだろう。そう言えば朝、鶴岡から電話があって、この作品、GHOST氏はじめとする彼の一党の中でも大ハマリして騒いでいるのがいるそうである。これまでにこの作品にハマった人とハマりそこねた人、その分類があまりにも明確(ハマりそうな人はハマり、ハマりそうにない人はハマらない)なのが逆に不思議である。とにかく、どう凄いかわからない人は華倫変氏のサイトの 感想を読んでから観にいってくれ。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Tone/3533/newpage7.htm
8時、NHK前『パパズアンドママサン』でK子と食事。焼鳥、鳥わさ、じゃがバタにワンタン。会社の話、と学会グッズの話など。この店、NHKの真ん前であり、以前は客層がほとんどNHKの人であったが、最近は息子のサーフィン仲間のたまり場になっていて、滅多に背広人種を見ない。