22日
水曜日
海のあなたにオルガスム
海パン姿見てたらイッちゃって。朝7時45分起床。雨は小雨だが、空模様が極端に荒れて、突如真っ暗になったりする。ひさびさに台風直撃、という感じ。朝食、スモークト・サーモンのサンドイッチ。テレビはどこも台風特報。『わくわく温泉ランド』の世界ですな。怪獣(巨大ロボット)が時々刻々近付いてくるという報道を、あそこまで丁寧にやった映画は初めてではないか。石上三登志が昔、東宝怪獣映画で、怪獣への対策や自衛隊の行動、国会での討議の模様等が台風など自然災害のときと同じ描き方なのは想像力不足なのではないか、と言っていたが、もし実際にカイジュウが出たとして、基本的な対策は変わらないのではないか、と思う。と、言うより、マニュアルがないのだから、他に動きようがあるまい。
天気予報では昼過ぎからさらに雨風が強くなり、夕方ころに最大になる、とのことなので、海拓舎の原稿受け渡しは延期。サンマークはK子がらみなので今日やっておこう、と、時間割で1時に。コラム原稿を今月中に全部アゲる、ということになる。まあ、比較的楽な仕事ではあるのだが、K子にこれから毎日々々あの調子で催促されののしられるかと思うと甚だ憂鬱である。
昼は寿司屋で貰った余り物の稲荷。それだけではあまりに寂しいので、冷蔵庫の中にあった鶏肉とマイタケを塩で炒めて、副食物とする。雨は変わらず降り続いているが、さっぱり本格的にならず、ときおり間欠的に強くなるくらいで、シトシト程度。 今、どこらへんにいるのか、台風?
気圧の乱れは大変なもので、一時間ほど気絶するような昼寝。寝るというよりやはり気絶で、寝転がりながら『見世物の人類学』(三省堂)という重い本を読んでいたのだが、それを顔の上にドサッと落として、そのままの姿で気を失っていた。出版社からの電話でハッと正気づく。
いしだ壱成の逮捕で公演があやぶまれていた青山での『東京ロケット』公演、代役をスポーツ紙では古田新の二役か、と書いてあったが、どうやら山崎裕太に決定したらしい。おお、山崎裕太と言えば『REX・恐竜物語』の……と思い出すのはやはり少数派か。『あっぱれ! さんま大先生』以来、パッとせず、“子役で人気者だった役者は大人になるとダメ”の最近の典型例だった人だが(大体、この時期に一ヶ月の舞台を勤められるだけ体が空いているというのが情けない)、これが再人気のキッカケになれば、大麻さまさまだろう。
サンマーク用の原稿6枚、イッキ書きしてメール。最近、原稿が妙にマジな筆調になり、ギャグが入らなくなってきた。少々あぶない傾向か、と自分で思う。少し意識して崩していこう。天候はなんとふざけたことに晴れてしまい、夕陽まで明るくさしている。台風はいったいどうなった。海拓舎をキャンセルする必要もなかったじゃないか。超大型でスローモーで、どれだけの被害が出るかわからない、と報道特番でわめいていたのは、ありゃなんだ。8時、K子と待ち合わせ。焼き鳥屋へ行こうと思っていたが、考えてみたら明日、官能倶楽部の同人誌打ち上げで鳥源なので、船山にする。台風が来るというウワサでガラガラ。仕入れた魚がだいぶ余っているらしく、刺身の盛りがいつもよりややよかった。