3日
金曜日
愛のルカーチ
ハンガリーの老哲学者が人妻と不倫する小説。朝8時起き。入浴、洗顔。朝食9時。カボチャスープとミカン。原稿書きつつ声ちゃん、児玉さんに電話、内容を6時40分からTBS内喫茶部で打ち合わせを、とダンドリ組む。バーバラから電話。ソウルフード本の告知の件など、あと屈託していることいろいろと。
弁当(シャケ)使って二時出社。次のイベントの企画会社の担当氏、挨拶に来る。いつもイベントを担当している会社と社名が似ているのでつい、取り違えてトンチンカンな応対になった。あちこちとメールやりとり。井乃上ジョーくんから電話、今日TBSで、とダンドリ。
買い物にタワレコまで出て、ローズ・マーフィのCD『ハッピー・ピアノ・ガールズ』を探す。すでに別CDを用意してあるのだが、その中の“ミー・アンド・マイ・シャドー”ではちょっと弱いかな、と思い、“アイ・ウォント・ビー・ラブド・バイ・ユー”がやはりいいだろうと思ったのだが、タワレコに在庫なし。あきらめてむなしく事務所に帰る。
6時まで、今日のテーマ“萌え”と“ツンデレ”の実例台本をいくつか作る。マンション下の蕎麦屋で腹ごしらえをして(ざるそば)、タクシーで赤坂TBS。喫茶部にもう声ちゃん、事務所の人と来ていた。
ここで携帯を事務所に忘れてきたことに気がつく。モバイルや充電器などをカバンに詰めるのに忙しく、携帯を仕事机の上に置きっぱなしにしてきてしまった。ジョーやバーバラとの連絡などが取れず困惑。オノに事務所まで戻ってとってきてもらうことにする。
打ち合わせ、児玉さんも加わって。結局、読んでもらうのは声ちゃんに“鬼は外、福は内”、児玉さんにはツンデレでミランダ警告(マイミクの町田ひらくさんのリクエスト)を読んでもらうことに。
7時、やはりジョーくんに邂逅できず、気にしながらスタジオ入り。スタッフ、おぐり、すでにスタンバイ。I井Dと打ち合わせ。昨日のトクシック・オーディオ、もう宣材が届けられている。
I垣P、声ちゃんが「オハヨウゴザイマスゥ、ヨロシクオネガイシマスゥ」と挨拶したとたんクラクラ、と来たという風によろめいてみせてウケる。おぐり「キャラクターがぜんぜんこれまでと違うじゃないスか!」と。小林麻耶も二人の声にビックリといった感じ。声ちゃんがしゃべると麻耶の目が糸のように細くなり、児玉さんがしゃべると真ん丸く見開かれる。この対比が非常に可愛いし面白い。
児玉さんさすがの声量とテクニック、“萌え”声の基本は発生に息をまぜること、と言うことで小林麻耶にサジェスチョン。声ちゃんの豆まきは「鬼さんは外に出て行ってほしいにょ」と、われながらバカバカしい限りで結構、児玉さんのツンデレミランダ警告は「あなたには黙秘権がある……誤解しないでね、あなたのこと心配して言ってるんじゃないんだから!」という、これまたアホらしいもの。
それにツンデレ&萌えの解説をまじえてこれまた1時間あっという間。最後におぐりのソウルフードコーナー、今日は豆というお題だったので納豆。I井ディレクターが“あれば嬉しい”と言っていた犬用納豆が手に入ったのが幸運だったが、まさか小林麻耶にこれを食わせるわけにはいかないしおぐりも絶対食べないので結局私が食べる仕儀になる。とはいえ、齧ってみた限りでは案外あっさりしておいしかった。
今日はさすがに番組内のコーナーぎっちりで、ソウルフード本の告知できず。終わって記念撮影。無事、井乃上ジョーも間に合って調整室で聞いていた。「どうだった?」と聞いたら「むちゃくちゃ参考になりました。やはり現場はエキサイティングです」とのこと。紹介するとアメリカ育ちらしく、全員に握手を求める。どう考えても握手しにくい場に座っているイニャハラ氏にまで、回り込むようにして手を差し伸べる。こういうちょっとした文化的差異が私には興味深い。
土間々々で打ちあげ。今日もジョーはウーロン茶飲んだだけで何も食べず。主義かと思ったら食べるときにはしっかり腹に入れてしまうタイプなのだそうだ。声ちゃん、児玉さんと声優談義。児玉さんのマネージャーがもさっとしたおっさんだが話が面白い。しかも聞いてみたらドイツ人とのクォーターだという。まったく外見からはわからない。イニャハラさんとI井Dも今日はオトナの萌え講座になってくれてよかった、と。某局のような完全声優ファン向け番組にはしたくなかったようだ。
11時40分ごろお開き。児玉さんが家が近いのでタクシーで送る。車中で彼女の専門分野につき、ちょっと気になる話聞く。いろいろ思い当たることあり。今日彼女をゲストに呼んだのはよかったかも知れない。