1日
金曜日
マッカートニー燃えた太陽だから
美空ひばり、ビートルズを歌う。朝8時起き。争われぬもので九月の声を聞くと朝が涼しい。涼しいということはいくらでも寝られるということでいかん。朝食、さっぽろビール園みやげのソフトスモーク卵と、ハム。ハムは昨日買ったリヨン風骨付きハムで生食で美味。この生の美味は買って二日くらいしか持続しないので、それくらいづつこまかに買いたいのだが、そんなぜいたくな買い方が出来るシステムになっているのは青山の紀の国屋くらいなもので、たいてい、食い切れないくらいパックにドカ詰めになっている。森田健作、秘書逮捕の連座で議員辞職もあり得るかも、と。森田自身は昨日の夕刊で“自分はオミコシに過ぎず、かついでいる者が何をしているかは知らない”と、きわめて男らしくないコメントをしていた。ミコシならミコシで自分が何ゆえにかつがれているか、そのキャラクターをよくわきまえること。自スタッフの汚職を聞いた時点で“俺は知らなかったが、仲間の罪は俺の罪だ! いさぎよく責任を取る!”と叫んで辞職すれば、次回トップ当選確実だったのに。自分のウリどころをよくつかんでおけよ、と思う。
午前中、週アス一本アゲ。夏枯れでネタが何もないぞー、と思っていたが、窮場になるとちゃんと出てくるもの。旅行前にあと週アスもう一本、メンズプライスとモノマガとフィギュア王、北海道新聞に薬局新聞に週刊読書人・・・・・・と書いただけでバテた。書き下ろしはどうする?
昼飯はパック御飯に、札幌から持ってきた塩ウニで。うまくてうまくて、食べながら絶句する。12時半、時間割でイーストプレスから新創刊の風俗雑誌にコラム連載の依頼。コラムはかまわないが、原稿料がメタ安なのでどうするか、ひと思案。他のレポーターは、安くても取材費で風俗に通えるというオイシさがあるんだろうが。イースト、社屋引っ越しの話、やめるKくんの話。Kくん、転職の件を井上くんや鶴岡には話しているのに、私のトコロにはいまだ何の連絡もなし。企画あずけっぱなしなのを放り出していくので、きっと怒られると思って報告できないでいるんだろう。
打ち合わせ終わって歯医者。今日、右奥に冠かぶせて旅行は万全、と思っていたらまだガリガリ削りやんの。結局、旅行中はセメントの仮蓋で過ごさねばならず、もしそれがハズれたら、と思うとユーウツである。帰って原稿。週刊読書人マンガ評、今回はさそうあきら。一時間ほどで書き上げ、これで今日の予定も一段落、と思っていたら北海道新聞から、今日じゅうに原稿いれて下さい、の電話。書評、まだ読了していない本があるので、あわてて近くの喫茶店に本抱えて飛び込み、チェックしながら三冊、読み終える。K子から電話で、今夜は渋谷に開田夫妻が来るので一緒に飲むからね、と言うので、6時までに原稿ガリガリ。書き上げてメール。
7時、井の頭線のくせにやたら豪華になった駅前でK子、開田夫妻と合流、金曜のことでアテをかけた店、のきなみ満員。腸詰屋の“細雪”でビールとおつまみ。こぎたないと言えばこれほどこぎたない店も最近の渋谷には珍しい。どうかこのままこぎたないままでいてほしいと思う。腸詰は日本一、と自慢するだけはある味。新感線の話、怪獣の話、落語の話。