裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

日曜日

ゲッ、ゲッ、月月火水木金金……

 楽しいな、楽しいな、海軍は休まないー、休暇もなんにもない。朝6時に目が覚める。夢で福知山線再開物語を。あの線を愛する若者が、事故で評判の落ちた福知山線を再興するために運転手をめざし、伝説の名運転手のもとに弟子入りを志願する。すげなくされ、うるさがられても食い下がる彼に、ついにその名人も折れて……という 話。名運転手役は清原。

 それから日中関係の資料本読んだりしてだらだら。7時入浴、朝食8時15分。バナナ、リンゴ、カップポタージュ。自室でFRIDAY四コマ原作。ここもあまり濃いネタや高度なネタは御法度である。
・水着のビキニの語源は発表と同年のビキニ諸島での水爆実験である(その衝撃度が水爆級だったため)
 なんてネタは薄すぎなのだが、このレベルでやらねばメシは食えない(さすがにひとひねりしましたが)。そしたら絵の担当のK子がそれを知らなかった。
「ええっ、じゃあもし日本でデザインされてたらヒロ×マって名前になったの?」
 そういう、面白すぎるが絶対描けないギャグで頭を無駄に使うのはやめようよ。

 さらに日記書き上げて仕事場。二見原稿、ひたすら。昼食、黒豆納豆以下、いつもの。そのあとまた二見原稿。5時までに5本。調子乗ってきて、まだまだという感じだが残念、八起ツアーの時間。新宿西口で待ち合わせ、ツアーガイドの談之助さんと母が立ち話をしていた。六花、桃ちゃん、K子、K川くん、しら〜、I川というメン バーと。

 今日は私は札幌から出てきた桃ちゃん(なじみの古書店薫風堂の娘)の歓迎会的意味合いで出席。行きの車中、北海道ばなしで花が咲く。八起、すでにI矢くん、傍見さん、高橋のび太くん、春風亭昇輔なども来て、さらに後からはFKJさん、QPさんなども来る大所帯。QPさんの東南アジア系ファッションのまあ、似合うこと。例によってタン塩からはじまり、とろけるようなロースとカルビ、レバ刺しといった美味の行列。昨日が幸永、今日は八起と焼肉連続である。明日はとらじにでも行ってみるか?

 このあいだ八起に来たときに見て気にはなったが頼めなかった“羊の肉”というメニュー(マトンでもラムでもジンギスカンでもない、“羊の肉”という表記が結構)というのを頼んでみたが、これが結構。そこはかとない羊の香りとタレが微妙にマッチ。昨日の幸永でも桜カルビがよかったが、私の中では現在ウマ・羊系の肉のブームかも。

 六花マネが同じ札幌出身だからか、桃ちゃんをやけに可愛がって、いろいろ一人暮らしレクチャーなどをしていた。楽しく食って飲んだが、途中から黒糖焼酎をロックでやりはじめたので、帰宅あたりの記憶、まるでなし。それほどベロベロになってい たわけでなく、記憶中枢がマヒしていたのだろうと思うが。

 記念写真でママさんが“はい、ヤーオーキ!”と言ったときに、書いた原稿にそのネタ(外国でもチーズというのかというネタ)があったので可笑しかったのを覚えて いる。あとは気がついたら自宅に帰ってひっくりかえっていた。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa