28日
火曜日
妻帯新書
妻と寝床の中に入ると肉体の一部がフルヘッヘンドし……。朝、6時半起床。コミビアコント一本、書き上げておぐりと土田さんに送ったところでベルがなり、朝食。キャンベルのトマトスープとブドウ、サツマイモ。トイレで確認するが正常、血尿に は猪苓湯、やはり卓効あり。体重さらに1キロ減少、これは風邪のせいか?
タクシーで出勤、仕事場到着、寒い々々。この感覚は皮下脂肪が落ちたからかもしれないとミクシィで指摘があった。確かに腹の脂肪が落ちてからこっち、妙に寒さが身に染みるようだ。そうするというと、膀胱炎はダイエットの副作用ということになる。痛し痒しである。開田さんもミクシィで、痩せると指先が冷えて困る、指先にそれほど皮下脂肪がついていたとは思えないのに、と言っていた。これは、直に指先の脂肪が落ちたせいではなく、全身の脂肪が落ちて寒さが身にしみ、毛細血管が縮むと真っ先に指先に血が通わなくなって冷える、というダンドリだろうと思う。
鶴岡から電話、昨日の件。おぐりの頭のよさに驚いていた。こっちが“どういう人なんですか”と訊かれて、サイ知らない子だ、とかいうエピソードを面白く紹介していたので、天然系のボケだと思っていたのだろう。いや、むしろ頭の回転が速すぎて周囲がついていけないだけだ、と説明。一方ですごく頭の悪い人の話もする。静岡大で仕込んできたというアカデミズム裏話もいろいろ訊く。大学バブルってのはもうはじけてしまっているのだな、という感想。一般と違ってそれが目に見えにくいから、 みんなアカデミズムで職を得ようと汲々とするのだろう。
コミビア用台本、ひたすら書く。中でバレーボールネタがあったので、バレーボールの日本語“排球”から、『ドラゴンボール』の天津飯の“排球拳”ばなしにズレこむ、というネタを書いたら、テレ朝からダメが入ってボツになった。局が違うから、というわけでなく、出版社の方へのはばかり。集英社は図版さえ出さなければと言っ てきたそうだが、大事をとって違うネタに、とのこと。
昼はオニギリ(シャケ)と納豆、ネギの味噌汁。いくら暖房を入れても仕事場、寒い。部屋着を二枚羽織る。3時半、ようやく4本目アップしてメール。ダメ出し待ちだが、まず大丈夫と電話あり。今年の最もギリギリの締切のものを済ませた、という 思いでふはー、と息をつく。
すぐタントンマッサージに。一時間揉んでもらう。うまい先生で、くたびれきった身体を見事に活性化させてくれた。仕事場に帰り、台本送ったおぐりとメールやりとり。明日の収録打ち上げ店のリクエストがあったので予約。押し詰まった時期で大丈 夫かと思っていたが、大将、いつまでやってんの? という問いに
「うーん、まあいい加減に」
といつもの調子。このやりとりでわかると思うが日暮里の大木屋である。明日、無 事あいていた。
それからタクシーで曙橋。井上デザイン事務所の忘年会。ここの事務所も久しぶりである。幾たびにマックの新機種がある。ワイヤレスのキーボードがカッコいい。来年はウチもこれにしようと決意。K子とできたての冬コミ同人誌『ゴミビア』見る。みずしな孝之さんの表紙がオレンジ色の表紙に目立つ々々。これなら売れるとご機嫌 になる。
そのあと、私ら夫婦、井上くん、従業員三人で近くの寿司屋に入る。仕事が上がったところで、体調よく、しかも井上くんが
「大丈夫、今日はおごります。軍資金はありますから」
と頼もしいことを言ってくれたので、テンションあがり、アワビ、ウニ、トロと高いものどんどん食べて(われながら現金な)、じゃんじゃん飲む。話題はアニドウの こと。並木孝は25日のクリスマス上映会に私が行かなかったので
「唐沢くんの日記に書いてもらいたくていろいろ面白いことも言おうと考えていたんだが、今日は来てないので何も言わない。裏切り者!」
などとトバしていたらしい。まあ、こんなのはどうでもいいが、最近忙しくて、実相寺昭雄監督の飲み会や撮影見学のお誘いも数度にわたりスッポかしていたら、こっちもかなりおカンムリらしい。弱った。一度、こっち主催で監督と飲む会を開かねば なるまい。いつの間にこんなにお座敷の多い身になってしまったか?
ビール、日本酒、焼酎とがぶがぶ飲んでいたら、久しぶりにブラックアウト。お勘定のこと、帰り道のことなど何も覚えておらず。テンションが高いというのと、体力があるということを取り違えていた。まあ、それでも生酔い本性違わずで、帰ってから“あ、なくした”と思ったマフラーもコートのポケットに入っていたし、寿司がうまかったというのは覚えているのでよし。