朝7時起床。原稿メモ、日記メモなどやっているうち9時。朝食、バナナとブドウ。中田伯母、また入院した由。大変だが、この伯母の見舞いが母の現在の大きなレクリエーションになっている感あり。

自室で1時まで原稿。皆神龍太郎さんから、彼の元に相談のあったある新企画の件で、メール。私が以前から、こういうことをやったらどうか、と考えて、某社編集部にハッパをかけていたのとほぼ、同系統、しかもスケールが倍加してのものである。

そういうものを向こうさまから
「やってくれないか」
と話が来る。

と学会がらみの仕事でこういうことを言ってはいけないのであるが、まさに“有卦に入る”とはかくあることか、と思えてくる（追記・非常にいい話だったのだがこれは後でダメになった）。

打ち合わせ日取りについてメールやりとりするが、新しい企画が立ち上がるというときはいつも何か体の中からゾクゾクしたものが湧き上がってくる。映画の件といいラジオといい、こう楽しいことを連続重複してやらせてもらっていいのだろうか。

ネットで憎まれるのも悪口言われるのも当然、
「こりゃうらまれても仕方ねえよな」
という気が最近、するんである。

1時半、家を出て東京・八重洲。のぞみで新大阪まで。モバイル持って出かけたが、車中ずっと寝ている。5時15分、新大阪着。雨かなり強い。

タクシーでなんばまで。でんでんタウンで降りて会場の“ジャングル”を探すが、これがなかなか見つからず、ちょっとあせる。表通りにあるとばかり思っていたら裏の方だった。受付に行ったらスレンダーな美女が
「あ、どうも」
と案内してくれる。マジで誰かと思ったらさいとうさんだった。仰天。ダイエットしたのか失恋でやせたのか、それともこのロフトプラスワン10周年記念業務が身も細るほどの重労働だったのか知らないが、やせるとこんなきれいな女性だったのか！　と改めて驚く。普通に最初から美女だったら驚きもしないと思うのだが。

岡田さん、眠田さんと挨拶、ネタ決め。客席にあすやんさん、旭堂南湖さんの顔あり、さらに“偶然大阪に来ていたんで”というFKJさん、長野から流れてきたIPPANさんも。それぞれに挨拶。

80名定員の会場に100人以上入っていた。7時開演。
最近のパターンで、眠田さんがネタ担当、私と岡田さんがしゃべり担当。岡田さんと“一般人の彼女をオタクに改造する方法”で議論。岡田さんは用心深く、あまり刺激の強くないものから与えていこう派で、
「ガンダムで出していい名前はズゴックまで。アッガイはダメ」
と。

私は、最初は嫌よ嫌よでも、続けて見せているうちに
「次第に普通のものでは満足できなくなるんだよ！」
というSM調教派、『花と蛇』派。会場爆笑。

それやこれやで、世代が20代後半中心の客を時においてきぼりにしながらあっと言う間に9時45分。10時までにこの会場は完全撤収しなければいけないそうなんで、その後すぐ片づけて打ち上げに。

FKJさん、IPPANさん、南湖さん、あすやんさんも誘って通天閣の下の（通天閣を下から見上げたのは初めてだが、案外カッコいい）商店街のレトロ風串カツ屋。岡田さんが“キューピット”なる飲料を注文していた。コーラとカルピスを割った代物だとか。

東京で出しているところがあれば『ブジオ！』で使えるな。串カツはなかなかうまかった。12時まで飲んで、さいとうさんにホテルまで送られる。

まだおなかにたまるものを食べてない、というのでさいとうさんが新感線のメンバーにおそわったという居酒屋へ二人で。

いままで数限りなくさいとうさんとは飲んでいるが、スマートなさいとうさんと二人きりというのは初めての経験で、なかなかいい感じである。

「唐沢さん、最近疲れているんじゃないですか」
「母親がみてもらってきた占い師に、“この人は人が100年かかってやることを50年でやり尽くして早死にする”と出たらしいんで、急いでいろんなことしないといけないんだ」
「そんなこと言わないでください〜」
と、同情から持ちかけてどうにかしようといろいろ心を砕くが相手にされず（チッ）、一人でホテルに帰る。

1時まで半身浴して寝る。浴槽せまいので膝小僧を抱くように。IPPANさんは引っ越しして、足を伸ばせる風呂に入れて感動していたが、私は胎児みたいな格好でないと入れないせまい風呂桶も、案外落ち着けて好きなのである。