21日
木曜日
腹に潰瘍がある限り
痛んでるとても/痛んでるほんとに/痛んでるいつまでも/腹に潰瘍がある限り。朝、いつものように起床、入浴。入る前に体重を計ったら一キロ増。昨日はDVD見ながら家メシ家つまみ家ビール家焼酎で、そんなに体重増えるとも思っていなかったので、驚いてトイレへ行き、熱い風呂入って、汗流してから計ったら1キロ減でまだ65を切っている。ホッと安堵。要するに増加した分は全部水分で、昨日は寒かったから汗にもならず、独り飲みでおしゃべりもしていないから口からも発散されず、飲んだ水分が全部、体内に蓄積されていたわけである。私なんかの場合、特に一緒に酒飲む知人・友人の類が常人の二倍から三倍のおしゃべりたちなので、そういう連中とつきあうと、酒の席での会話に要するエネルギー消費量もかなりのものになるのでは ないか、と思うのだが。
朝食、バナナ、キウイ、トマトいずれも一、二切れ。台風は去ったがまだ風雨残りやじうまプラスの天気予報でお天気キャスターの伊藤里絵ちゃん(実は大の好み)が風雨の中ビニール傘一本で立たされて、顔に雨しぶきを浴びて、表情をしかめながら天気を解説しているのにズキン。FRIDAYにも書いたことが、気象庁が一番テレビ局にやめてくれと言っているのがあの台風の中でのキャスターの中継だという。いくら気象庁が台風の危険を強調しても、あの映像で台無しになってしまう。とはいえいまだ伝統(?)は続いていて、こないだなどは増水している川の真ん中に新人キャスターの子を腰まで水につからせて中継させている局があってちょっとゾッとした。やってる局とやらない局では、あきらかに視聴率に差が出るんだろう。秘かなSっ気 ファンがいるわけだ。しかし、いつか死者が出ると思うんだが。
タクシーで仕事場へ。天気は徐々に回復してくるが、悪くなるにせよ回復するにせよ、気圧の変化は私の身体と精神に大きな障害をもたらす。原稿等、手につかず。文句があったら熱帯低気圧に言ってくれ。村木藤志郎、鶴岡法斎、開田あや、浅野耕一郎などの同病相憐れむ同士で気圧クラブを作りたいほど。
昼はニギリメシ一個、納豆、カップのチゲ春雨小さいの。圓生『鰍沢』を聞きながら食す。1時半、図版資料を持って時間割へ。ミリオン出版『実話ナックルズ』Yさんにこれを手渡し、そろそろ視野に入ってきたこの連載の単行本化の件について打ち合わせる。あと雑談、彼はうわの空の芝居を観に通ってくれているので、その話、ま た『鈴木タイムラー』の話。
Yくんと別れ東急ハンズ。こっちも図版で、モノマガジンの図版用のブツを探しにである。七階のプラモデル売り場。たぶんここにならこういうものがあるだろう、という予想にピッタリのものが見つかって満足。図版のいる仕事をする身としては、こういうところを常にブラついて、どういうものがあるかを漠然と頭の中に入れておく必要がある。そういうつもりでよく通っていた、ハンズ向かいのセコハン食玩屋さんがこんど閉店してしまう。このあたり、以前はけったいな外国オモチャや古レコード屋、雑貨屋のメッカだったのだが、どんどんフツーのオシャレな街になっていってし まう。非常に残念。
こないださんざ電話でこっちの時間をとってタダ働きだった某番組からまた電話。「コアラの握力が1トンだったとテレビで言っていたそうですが、何て番組なんですかねえ?」
と。知らねえてばよ。たまたまその時グーグル使ってたんで、“コアラ”“握力”で検索したら、『ザ・ワイド』で言ってた、とすぐ出た。教えたら、あ、『ザ・ワイド』ですか、『トリビア』かと思ったんで。いや、助かりました〜、で切られた。いや、別に協力を惜しむわけではないが、テレビ屋さんたちの仕事場にはパソコンもないですかね。
幻冬舎から手紙、『世界の猟奇ショー』4刷決定の報。文庫だから入る額はそれほどでもないが、何にしてもボーナス的な収入は嬉しい。あとは夜まで、ネットで資料検索して過ごす。7時過ぎにモノマガ担当Sくんから電話、図版ブツが届いていないとのこと。あ、買っただけで満足して送るのを忘れていた。やはり気圧で頭が働いていない。バイク便出してもらい、手渡す。日本テレビ『世界一受けたい授業』Kさんから“うにょにょにょにょ〜(大意)”という電話。すでに二日、私の出演回のネタ出しを遅らせている。明日の構成会議までにネタがないと大変に困るという。それはわかっている、わかっていますが気圧が、気圧が。
9時近くまでなんとかテンションを上げるばく努力するがダメ。明日は晴れるので朝から書けるだろう、と、そこに希望を託し、バスで帰宅。母、K子と家でメシ。鶏唐揚げ、タコス皮を使ったピザ、ブリ塩焼きなど。DVDで世界のCMなど見つつ。飯は野菜麹漬け飯。母は昨日、生田くんと夜っぴてちあきなおみのDVDを見ていたとか。焼酎かッくらって、明日神様の降りてきてくれることを祈願して就寝。