28日
月曜日
生あくび情痴事件
退屈な映画でさ、これが……(注・駄洒落は駄洒落で、ワタシの真の感想ではありません!)。朝、7時50分起床。朝食、“テロリストのパラソル式”カレーキャベツホットドッグ。モーニングショーでも、“タマちゃんを想う会”の白装束団体(千乃正法名義ではなく、パナウェーブ研究所の名称で紹介)を取り上げている。コメンテーターたちも口々にオウムとの類似を指摘していたが、彼らが幸福の科学と同じ、GLAからの分派であることには触れない。どうも宗教がらみではテレビは及び腰で ある。
しかし、報ずる側がいずれもなにかウレシそうなのはどういうわけか。この世の中において、ああいう連中はいかにも出てきそうであるし、また、出てきて、オウム事件のときのようなオマツリ的盛り上がりをしてくれることを、心のどこかで期待しているのではないか。オウムが世間に知られはじめたとき、そのアヤシゲさを指摘する声に対し、中澤新一は“アヤシゲだからいいんだ”と喝破した。中澤氏は愚かであったが、しかし、この見識は正鵠を射ている。われわれ人間は合理主義だけでは生きていけない。近代社会が追放したアヤシゲさを引き受ける仕組みが、この社会には絶対に必要なのだと思う。そう言えば、政治的な意味での不合理、アヤシゲさの権化とも言うべきサダム・フセインがいなくなったという現実の、この空虚感はなにか。アメリカがシリア、サウジと、次のフセインを捜しはじめたのも当然であろう。すでにして1999年に、“プロレスラー知事”ジェシー・ヴェンチュラが、その著書で“アメリカはサダム・フセインを必要としている”と喝破していた。ヒールの存在意義をプロレス界において身を以て知っているベンチュラならではの認識である。
ずっとWeb現代原稿。昼は冷蔵庫の中に数日、放ったらかしにしていたマグロの醤油漬けで茶漬け一杯。マイクロフィッシュから電話、前に送った原稿、内容はいいが、文字数がなんと2000字も足りない、とのこと。やはり風邪アタマであったのだなあ、と愕然。豪貴からは、息子の写真がネットで送られてくる。三日目でもう目 というのはあくものか、とか思う。
原稿、10枚強、4時少し前に完成。講談社に送る。今週中にもう一本、書かねばならぬ。OTCから番組収録の日取りについての問い合わせ。河出のSくんからも打ち合わせの電話。風邪のしわよせがジワジワと来ている感じである。しかし、本日はもう、テンション使い果たした感じ。ネットニュースなど見てネタ探し。ひとつ、面 白いのを見つけた。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_04/1t2003042616.html
安来市で体に無数の噛み傷がある女性死体発見、というニュースだが、その動物が何かということが一切書かれていないのが不気味でいい。“クマなどの目撃情報はこれまで特になかったという”とのことだが、何かジェヴォーダンの獣を彷彿とさせる記事である。
8時、『船山』でK子と食事。もう満席の状況。軽く、刺身盛り合わせに石鯛の兜蒸し、エボダイの塩焼き、しらす掻き揚げでご飯。隣の席に、美人二人組が座る。なにかコンパニオンガールのような仕事をしているらしい。が、化粧品の匂いがこっちまでプンプンとただよってきて、せっかくの木の芽などの香りが台無し。美女が隣席というのも、食事がメインのときは善し悪しだなあ、と思う。