裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

25日

水曜日

観劇日記・番外『橋沢進一・佐藤ゆみ結婚式』於本多劇場

本多劇場を使っての、空前絶後の結婚式。

本多劇場を使えたのは、ちょうどこの時期、劇場が空調の工事で休館
になるからだそうで、こういうチャンスを逃さないというのはさすが、
興行師としての感性に長けたハッシーならでは。
ただし、空調が劇場内きかないので、寒い寒い(笑)。
引出物をホッカイロかなんかにすればよかったのに。

ロビーは暖房が入って、ここで飲食。
それをはさんで、前半は京極夏彦さんの挨拶と、私の乾杯の音頭。
進行がgdgdなのも、いかにもルナティックの結婚式という感じで笑えた。
後半がカウンタックーズのコントと劇団員のコント。どちらも、結婚式で
それをやるか、というギリギリの線。業界人と子供にはオオウケだったが、
親御さんたちの胸中にかなり複雑な気持ちが湧いて出たのでは、と(笑)。
あと、両家の親戚挨拶がどちらも実によろしく、ゆみちゃんのご両親への
手紙は、ちょっと涙が出た。

私の乾杯の挨拶、ほぼ以下のようなもの。
「橋沢さん、ゆみちゃん、おめでとうございます。
演劇人でもなかった私が今、ここで挨拶しているのは不思議なご縁ですが、
ハッシーとの最初の出会いは、とある劇団の新宿紀伊國屋ホールでの
公演に客演した時でありました。カミテもシモテもよくわからない私に、同じく
客演だったハッシーが非常に親切に教えてくれ、毎晩、稽古が終ると飲みに
誘われて、いろんな話を聞かせてくれていました。
そんな風に仲良くしていたら、その劇団の女性マネージャーから電話が
ありまして、“橋沢さんとあまりつきあわないでください”と言うんですね。
なぜ、と訊いたら、“あの人は悪人です”と。“客演で気に入った人がいると、
すぐに、自分のところに取り込もうとするんです”とのことでした。
“心配ないよ、オレみたいな素人を取り込もうとなんかしないから”と答えて、
そこはそれきりになって、無事、公演も終ったんですが、その劇団とは
それから一年くらいしてかなり険悪な別れ方をしてしまい、私は落ち込んで、
もう二度と芝居なんかに足を突っ込むものか、と思って家で鬱々としており
ました。そしたら、そこにハッシーから電話がありました。
“カラサワさ〜ん、あそこと別れたんですって? ウチに出ませんか〜?”
ああ、この男はホントウに悪人だったんだな、と理解いたしました(笑)。
……ハッシー、ありがとう。君が悪人だったおかげで、今でもこうして芝居の
世界にいて、素敵な仲間とつきあえています。ご来場の皆様、では、
同じく悪人ぶりを発揮して、客演女優であったゆみちゃんを見事取り込んで
しまった橋沢進一に、乾杯いたしましょう!」

さすがにいろんな人たちが集っていて、いつもの仲間に加え芦辺先生や
木原浩勝さん、マーベリックの歳岡くんに東京バンビの町田歩美ちゃん、
WAHAHA本舗の清水ひとみちゃん、アーバンのみんな、谷坪カントク、
元ルナティックのエリック、松下あゆみ、吉澤じゅんこ、それにもやし夫妻
など、たくさんの人と挨拶できたのがよかった。ただ、みんな
「寒い、寒い」
は連発していたけど。

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