裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

27日

月曜日

となりの山田くん

 今日のお仕事、朝週アス一本片付け。いつでもそうだが、まず身の回りのブツ(『今週の裏モノ』)を何にするかその場の思いつきで決め、それについてインターネットや書斎の本から資料を探し、最近のニュースに結びつけて話を進め、オチをつけて落とす。うまくいかないときは悲惨になるが、うまく行くと落語家が三題ばなしを上手にまとめたようないい気分になる。今日は案外うまくいった。
 3時、東武ホテルで某社打ち合わせ。十二月の上祐出所に合わせた本を出すという。参加するかどうかは未定だが、とりあえず、資料を集めてみましょうと答えておく。帰ってなをきと長電話。若い頃ホメられすぎた奴というのは自我が肥大して中年以降悲惨になる、という話。なをきの挙げた実例の凄まじさに少々ビビった。
 7時、広尾のデザイン事務所で氷川龍介、大森望両氏と鼎談。『ホーホケキョとなりの山田くん』がなぜコケたか、ということについて。私が過激な発言担当になり、「23億の製作費が降りて、ヒットさせる責任を感じないというのは一種の人格破綻者です、高畑という人は」
 などと発言する(残るかなあ)。まあ、一生ジブリの世話にはならないだろうから。 9時、鼎談メンバー、編集と近くのスカしたイタめし屋で食事。そっちの方がいろいろな話題百出で盛り上がる。10時半、そこから新宿に向かう。ロフトプラスワンでのトークを終えた串間努さん、睦月さん、女房たちと合流。2時近くまで雑談。しかしオレはこういう雑談の好きな男だなあ、と思う。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa