裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

月曜日

意地悪メガネ

  中学のころ、ずっと妄想していたイメージがあって、
「30代の俺はSF作家になって、でも小説より雑文の方が評判でそこそこ名前は売れて大きな顔をして、一般には無名だけどSF大会なんかではマニアックなファンに追っかけられて、第一人者じゃないけれど第一人者に向かって毒舌吐いて、意地悪カラサワとか言われていい気になっている」
 などと日記につけているのだが、なんと、41歳のいま、ほぼそのまんま実現していることに仰天している。思惑と違ったのは、SFがはるかにその権威を落としてしまったことなんだけど(だからSF作家ではなく、オタク作家になっている)。
 官能倶楽部の仲間が一挙に三人、東スポ執筆が決まった。睦月影郎、風間九郎、内藤みかの諸氏。
 東スポには以前から女房を通じて仕事よこせと言っているんだけど、『トンデモ超変態系』や『大猟奇』を読んで、向こうの編集は私の書くものにオゾケをふるっているらしい・・・・・・。
 昨日は気圧状況が朝からひどい。午前中グダグダ。夕方からやっと調子出てきて、南原企画『月光』の原作書く。こないだから資料にと雑誌『奇譚クラブ』バックナンバーを読みすすんでいるが、資料になる号とそうでない号の落差が激しい。
 ワールドフォトプレスから、こないだモデルやったメガネムックが届く。ひさうちみちお風のイメージで顔をツクった写真が掲載されている。メガネのせいもあるが、イジワルそうな顔に写っているなあ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa