20日
月曜日
料理日記・2『牛スネ肉ドライカレー』
ドライカレーは女性にとっては冷蔵庫の中の余った野菜や屑肉一掃の
料理、と位置づけられているらしい。
そこで、今回はゼイタクに、素材に凝ったドライカレーを作って
見ることにする。牛スネ肉(なんと松阪牛ですよ。スネ肉だけど)を
粗びきミンチ。タマネギ三分の一、セロリ少し、エシャレット二本、
ニンジン少し、ショウガひとかけをみじん切り。
厚手のナベにオリーブオイルをしき、野菜をまず、炒める。半透明になった
ところでミンチ肉投入。塩、コショウ、醤油で色が変わるまで炒めたら、
赤ワインと水を加えて煮る。
この段階でクコの実もひとつかみ投入。クコの実がなかったら干ブドウ
で結構。
砂糖(もしくは味醂)を足し、オイスターソース、ウスターソース、
トマトケチャップ、豆板醤、カレー粉を加え、味を整えて煮詰める。
シンプルにカレー粉だけ、派の人もいるが、私はいろいろ混ぜてコクを
醸し出すのが好きなのである。もちろん、インスタントコーヒーを
混ぜるとか、チョコレートを加えるなど、それぞれの隠し味レシピの
見せ所でもある。
このあたりで卵を茹でる。10分茹でて、ハードボイルドに。
茹でている間にフードプロセッサや剥いた野菜の皮などきれいに片づけよう。
男の料理を嫌がられない秘訣は、“作ったはしから片づける”こと。
時間が経てば経つほど片づけはおっくうになる。
茹で上がった卵は冷水につけて冷やし、煮詰まった肉は煎って水気を出来る
だけ飛ばす(スネ肉はコラーゲン分が多いのでパラパラにはなりにくい)。
ご飯を皿に盛り、ドライカレールウをその上に。ゆで卵を剥いて白身と黄身
を分け、それぞれみじん切りにして、白身、黄身の順に上に盛る。
ま、どうせ食べるときはぐしゃぐしゃ掻き混ぜて食べるから、別にこんなに
きれいに盛らなくてもかまわない。