東文研日記

唐沢俊一の“今”がわかる! オノマネの裏モノ日記ウラ日記

20日

月曜日

料理日記・1『魚貝のオリーブオイル煮(ではない)』

エビ(出来れば頭付き)を買う。ついでにタコの足と。小ハマグリ
あたりも奮発しよう。

鍋にオリーブオイルを注ぎ入れ、ニンニク一片と共に熱する。
黒胡椒とオールシーズニングで味付け、赤唐辛子を一本放り込む
(今回は忘れた)。煮立てないこと。

この中で買った魚貝類を煮る。エビはまず、頭だけを煮て取り出し、
殻を剥いた身を後で入れる。タコはブツ切り。ハマグリは、お客に
出すときは最後に入れて、殻が開いたら供するのだが、自分用の
場合は最初に入れて、殻が開いたら身を振り出し、殻は捨てて
身だけ残す(食べやすさ優先)。

魚貝の味を優先する(のが普通)場合、あまり長時間煮ないで、
ふっくらとしたところを食するのだが、私は多少身が硬くなっても
じっくり煮て、エキスをオリーブオイルに移す。これも、お客が
来たら出来ない。いや、よほど食の趣味が同じならやっちゃうか。
そういう人がいたら一緒に住んじゃった方がいいよ。同志だ。

なんとなれば、この、ダシが出たオリーブオイルをパンにつけて
食べるのが最高だから。所詮グなんて、ダシのもとにすぎんのです。
えらい人には、そこがわからんのです。最初から
「パンの魚貝ダシ入りオリーブオイルひたし」
を作るつもりでやればいいのに、つい、見栄で“魚貝のオリーブオイル煮”
なんてタイトルで作るのね。やわらかくてふっくらした身を食べたり
すると私は
「しまった、もう少しこの味をオイルに移せばよかった!」
とくやむのです。

季節ならカキもいいでしょうし、私はホタルイカの安い時分に
やるのも好み。季節季節で店頭に並びますよ、いいダシの元がww

かくして出来上がった濃厚な魚貝ダシ入りオリーブオイルに、
パンを思うさまひたしてむさぼり食う。ビールでよし、ワインまた
よし。ときおり、アクセントとして身の方は突っつこう。

余ったら、いや、普通に食べると余らないが、パンが残念ながら
切れたら、これまたウキウキして残りのオイルを冷蔵庫へ。
翌日、パスタソースにして食べられますからね。私はチャーハン
の味付けにも用いる。

こんなうまい料理だが、わが家では三ヶ月に一度、の制限を自ら
課している。数年前、うまくてうまくて連日、これを作って
食いまくって(具を足し足ししていたので、最終日のそれはもう
凄まじい濃厚さだった)、その後、体重がヒサンなことになった。
なので魔の味、として制限下においたわけですな。
そのうち権力がマジで介入してくると思う。

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