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2013年6月2日投稿
つぶやき日記5月29日〜31日
5月
29日(水)カッときたウルトラマン
「てめえ、怪獣、殺すぞ、てめえ」(再掲)
朝6時目が覚めて日記つけなど如例。昨日より幾分ましとはいえ心臓が苦しい。便意があり、しかもトイレに行っても便が出ない。三遊亭円生が心筋梗塞で死ぬ 間際に便意を訴えたと『御乱心』で読んでいるので、これはいよいよか、と思う。ただ、心筋梗塞ならこんな痛みじゃ済むまい、とも思う。
ネットでいろいろ調べる。狭心症の状態に近いが、ひょっとして風邪が内にこもっただけかも、とも思う。そうこうしているうち9時半、久しぶりに母の室に行 き、札幌の話など聞きながら朝食。体調をOリングで(!)診断してくれるが、これも風邪との結果。午黄清心元貰ってのみ、部屋に戻りまた横になる。
またウトウトするが、昼近くなって急に楽になってくる。清心元(救心の親玉みたいなもの)が効いたかな、と思ったが、窓外を見ると細かい雨。やはり梅雨入りの気圧のせいだったかな、と思う。試みに体力テストやってみるが極めて順調。さて、そうなれば仕事だ仕事だ。
3時電話取材。いろいろ話すが今日はちょっと先方のノリ悪し。あまりこっちに同調して来ず。やや自身失う。・・・・・・もっとも、社会派くんとやや論調が似 てしまっていた。ここには過激すぎたか。今後、少し差別化の必要あり。
ダウンタウン司会の特番から連絡、スケジュール仮押え。またTBS。何か専属になったみたいだ。まあ、おつきあいあったDやPがまた起用してくれたり、他の同僚に推薦してくれるという連鎖なのでありがたいのだが。
ちなみにまだ仮押え段階。企画自体無くなる可能性も。これは企画の初期から私の名前が入っている(私の名前が企画プレゼンの武器になっている)ということでいいことなんだが、何か落ち着かない。こないだの『この顔』みたいに、いきなり「空いてますか! じゃ、すいません!」の方がテンションは上る。
神戸市で昨年9月、通りがかりの人間2人を殴って重症を負わせた香川県の男性に、神戸地裁は「男性は2日間、睡眠や食事をとらず、犯行当日の気温が28度、湿度が60〜80%だったことから、熱中症により、意識混濁や被害妄想などの意識障害が生じ心神喪失だった可能性がある」として無罪を言い渡したとか。意識障害を疑わねばならないのはこの裁判官(片田真志)であろう。まあ控訴はされるだろうが、2日間睡眠や食事がとれないくらいで心神喪失になるなら、小屋入り前後の劇団員などには危なくて近寄れないw
8時スーパーで買い物。257円のブラッドオレンジジュースパック見つける。ちょっと味を見て、よかったら買い占めようと思う。帰宅して原稿書き。途中で 急に眠くなり、7時半から9時までベッドに倒れこむ。これも気圧だろう。目が覚めてニュースウォッチ9見る。この番組、最近アベノミクスにかなり好意的。井上あさひ、昨日、お姫さまみたいなヘンな髪の結び方をしていたが、もとに戻した模様。やはり評判悪かったか。
DVDでNHKスペシャル『日本海軍 400時間の記録』第一回を見る。第二次大戦後、元海軍の指導者だった人たちが月一回、集まって開いていた反省会(なぜ負けたか)の記録テープによる構成。皇室批判など、赤裸々な声も出ていて興味深い。
ただ、この証言の中でも天皇は何とか戦争に至る状況を食い止めようと努力していたことが、周囲の証言から浮き彫りのように見えてくる。一部の人間たちの主張する、昭和天皇は戦争に積極的だったという説は覆される。
夜食、ナスとシャケ缶でナスかやき。あて山ゴボウの漬物、これが好物ほぼひと袋、バリバリ食べてしまう。繊維とれるからいいか、塩分とりすぎるからいかんか。それに惣菜で買ったコンニャクの白和え。・・・・・・考えて見れば今日、肉の日(29日)なのに肉無しだった。
30日(木)かまってきたウルトラマン
「ねえねえかまって、僕に攻撃して、怪獣ちゃ〜ん」
朝7時目が覚めて日記つけ。8時過ぎ二度寝して、街で携帯をかける夢をみる。かけている最中にその携帯のアラームが鳴り出し、あわてて止めようとしても止まらない。それが“本当の”携帯のアラームだと一瞬後に気がつき目が覚めた。
現実の音と夢の内容のシンクロだが、以前心理学の本で、こういう場合、まず現実の音が先で、夢はその音から瞬間的に作り上げられたもの、と書かれていたのを読んだ。本当だろうか。9時半起床、母の室にて朝食。ラーメンサラダ。果物はイヨカン、デラウェア。
今朝の目覚めは快適。頭痛がわずかに残るが心臓のバクバク、さらに数週間悩まされてきた手足の先の痺れもほとんどなし。この急激な健康の回復は何? 回復するようなことは何ひとつやってないのでかえって気になる。念のため体調テストしてみるがやはり数値よし。
3時、新宿に出て諸所振り込み。昼飯をどこかで、と思ったが食欲あまりなし。小田急デパ地下で稲荷寿司買って帰り、それですます。入矢くんとメールやりと り。実は朝、キャスティングの件でひとつNGの連絡あり、全体のコンセプトをいっそ変えようと話す。まだ善後策や代案はいくらも立てられる時期なのが有難い。
振り込んだ通帳見ながら予定いろいろ計算して、うわ、7,8月、出銭たくさんあるのに全然金がねえじゃん〜! とあせっていたが、某所から入金されるまとまった金額があるのを失念していた。ふう、と息をつく。
米大手デパートJC Penneyのヒトラー似のティーケトル、売り切れ。 http://www.thejournal.ie/jc-penny-hitler-kettle-929857-May2013/ シミュラクラの極地。とはいえ、ナポレオンにしろヒトラーにしろ、記号化されたわかりやすさがいかに政治家に大事かということがわかる。吉田茂、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、いずれもどんな下手なマンガ家がカリカチュアしてもそれとわかった。政治家をおとしめようと似顔絵を描いて喜んでいる風刺マンガ家たちははからずもその政治家を歴史に残しているのである。
観劇日記つけて7時下北沢。演劇祭、チームガンバリーヤ。一番ルナに近いと聞いていたので、ユルいお笑いだと思っていたら、案外小技をきかせて、ちょっと奇妙な世界を作っていた。今日は観ただけで早めに帰る。
9時半夜食。鴨の鉄板焼きおろしポン酢。アサリ剥き身とカシューナッツ炒め。食べながらDVDで『日本海軍400時間の証言』第二回『特攻』。特攻の立案者のくせに戦後知らんぷりをしたというので『トラ・トラ・トラ』でヒーローだった源田実も黒島亀人もケチョンケチョン。特に黒島の発案になる水陸両用の特四式内火艇や潜水服を着て敵船艇の底に棒付き機雷で攻撃する特攻兵器『伏竜』など、その開発を強制された海軍がどれだけ作戦遂行の邪魔をされたかわからない、と。
31日(金)かえって気をつかったウルトラマン
そんな、自分の命かけてヨソの星の人救ってくれると、かえって・・・・・・。
朝6時半目覚め。体調申し分なし。メール、日記つけなど如例。9時半起床、母の室に行き朝食。札幌土産のスジコ、コールスローサラダ、ナメコ味噌汁。果物はデラウェアとイヨカン。自室に戻り資料用読書。くじら料理の一乃谷からくじらのノドチンコが入荷した、と案内くるので、くじら会の設定。
雑用の多いことに嫌になる。その雑用にさらに関わる小雑用がそれ以上に多い。こういうことはスタッフにやらせたい。事務能力は皆無の男なのだ。昼、スーパーに買い出しに行く。白菜が1/4で158円もする。思わず「月日は白菜の価格にして行かう年もまた旅人なり」などとつぶやく。
次にコンビニに寄ってガス代支払う。ここでも「月日はガス代の・・・・・・」とつぶやく。そのコンビニでカツカレー買って帰り、昼食。
夕刻まで雑用続く。某役者さんから電話。11月の舞台について。いろいろ話す。私の多忙と健康を気づかってくれる。とにかく連絡させるから、近く飲みながら話そうと言っておく。今のシノプシス段階では多分彼、役どころに満足しないだろうと思う。何かアイデアが欲しい。
ケッカイ(血塊)という妖怪がいる。母親の胎内で子供と入れ替わり、生まれるとすぐ囲炉裏の鉤を伝わって天井に逃げる。これに逃げられると産婦の命がないので、常に囲炉裏の鉤にはしゃもじをかけておいて、これでケッカイをはたきおとして殺すのだという。
ケッカイの姿は毛むくじゃらの小動物。ここから「ケッカイ毛だらけ」という言葉が生まれ、ケッカイが囲炉裏の中に叩き落とされて灰が舞い上がり、囲炉裏端で寝ていた猫がその灰をかぶるのを「猫灰だらけ」と称した。
後にケッカイを結構といい間違えて定着し、寅さんでおなじみの「結構毛だらけ猫灰だらけ」のセリフが作られた、のだとか。怪しげな語源説ではあるが、寅さんたち行商の、江戸から明治にかけての主要商品のひとつに薬品があり、中でも婦人薬は人気商品であった。明治に入ってからのオイチニの薬売りの文句の中にも「産前産後の血の道や・・・・・・」というのがある。ケッカイの伝説がこういう旅商人により広まっていったこともあり得るかもしれない。
時間半チクになったのでベッドで読書。新多昭二『陸軍登戸研究所の青春』。中にヒトラーの日本への亡命計画のことが書いてある。ウソかマコトか知らないが、ドイツ敗戦間際に、日本の潜水艦でエヴァ・ブラウンと共に脱出させて連れてくるつもりが、すでに暗号が解読されていて、ドイツ到着前に撃沈されたという。ヒトラーの自殺はその撃沈の報を受けた月の月末のことだったとか。『ブロークン・ドイッチェ』はこれで書けばよかったかな。
6時半、下北沢へ向かい、駅前で『幽』図版資料受け渡し。『楽園』で演劇祭。劇団ヅカガール。これがほぼ立ち上げに近いという劇団だが、きちんと(きちんと過ぎ るほど)演劇していた。客入れの時にドイツ国歌かかっており、早さんが私に「岡っちの音楽ですよ!」と(『ブロークン』で岡田竜二はヒトラーを演じて彼の代表作になった)。ちょっと西手新九郎(懐かしいな、このフレーズ)。
見終わって帰宅。くじら会はある程度参加希望メンバー揃って何とか成立。10時過ぎまで雑用続く。11時夜食。タイカレーとナン、山ゴボウ漬物、ミニトマト『赤糖房』、海 苔豆腐。DVDで『エラリー・クイーン』。『The Adventure of Auld Lang Syne』。シリーズ化第一作。エラリーがなかなか殺人現場に到着できずみんなイライラしている。見ながら「これは(番組の残り時間から言っても)、到着したと思ったらあっという間に解決してしまう、というオチではないかと思っていたらその通り、容疑者たちの名前を訊いただけで犯人を当ててしまう。その展開が面白い。これもパイロット版と同じくトリックが日本には通じにくいアメリカの電話システムを使ったネタのため、日本での放映はされていないようだ。
エラリーが現場に到着しないのは原稿の執筆で大晦日のデートをすっぽかした恋人のキティにあやまりに行っていたため。このキティ役の女優、どこかで見たなと思ったらコロンボ『5時30分の目撃者』で女医(ジョージ・ハミルトンの二股の相手)役だったカレン・マクホン。この作品で2人の仲はハッピーエンドだったので、これからも出るかと思ったらこの一話だけの模様。やはりクイーンは父と子2人の物語で、間にはさまる女は不要、らしい。