ニュース

新刊情報、イベント情報、その他お知らせ。

イベント

2013年4月20日投稿

つぶやき日記4月1日〜5日

4月
1日(月)過干渉の季節

「お前、花粉症は大丈夫? さっきニュースで今日は多く飛んでるって言ってたわよ、マスク持った? 症状がひどかったら会社早引けしてきていいのよ。お母さんが上司の方に言っておいてあげるから」

9時起床。今朝の夢。明日のスケジュールを立てていて、しまった、明日は家庭教師の先生が来る日だった、とあわてる。で、俺も54になって、もう家庭教師に教えてもらう必要ないんじゃないかなあ、と思う。その家庭教師というのが高名な映画プロデューサーで、しかしあのような人に家庭教師をしてもらったというのは生涯自慢になるから続けてもらった方がいいのかな、とも思う。

こないだからお茶がわりに青汁で弁当使っている。川島四郎の本を読み返して、「そうだ、人間に必要なのは葉緑素だ!」と、簡単に洗脳されたせいw。ま、芝居期間中は外食続くので青いもの入れとかないとねえ。

ゆうべ、稽古終って焼肉屋で飲んでいたら、マルチョウの脂ギトギトのが箸からつるっとすべって、カラーシャツの胸ポケットの部分にべっとり脂染みが出来て しまった。あ〜あ、洗濯出さなきゃと思っていたら、中澤隆範くんが「炭酸で拭けば落ちますよ!」と、店に炭酸をコップ一杯もらってくれた。

で、それをペーパータオルに染ませて、とんとんと叩くようにしてふき取ったら、なんとほとんど目立たないまでにきれいになった! 魔法のごとし。最近はサワー類のある店なら炭酸はどこでもあるから、店でも気軽に応じてくれる。これは一生使える生活の知恵。あ、四月馬鹿じゃないですよww

打ち合わせに行く。タクシーに乗ったら車内に唐揚げの匂いが充満。運転手さん(女性)の席の脇の袋から。晩の子供のご飯かな?

稽古、本日は抜き稽古やってダンス稽古やって通し稽古やった。10時までかかったが、バイトある子も最後まで居残って頑張った。そして、その通しでブレイクした子がいた。その子の話で飲みの席で唐沢組が大盛り上がりだった。やはり若い才能がハジけた瞬間に立ち会うというのは興奮するものなのだ。もっとも盛り上がるということは酒も進むということで、お値段もかなりいった。まあ、みんなよく飲むわ(笑)。

食べたもの。朝:けんちん汁、サバ味噌煮。果物がベビーキウイにポンカン。昼:塩鮭、卵焼き、根菜の煮物。夜:荻窪『さかな道場』で刺盛り、ホタテ炉端焼、タコ唐揚げなど。サービスで出た味噌汁が旨! 酒はビール、黒ホッピー、日本酒。

2日(火)パラパラ殺人
「こんな流行遅れのダンスを踊っているのについカッとして・・・・・・」

ゆうべ1時過ぎに帰宅、4時近くまで眠らずに、いろいろ連絡メールなど書く(出すのは朝がきちんとあけてから)。昨日の通しを見て、やはり興奮しているのであった。ゆうべはベテランたちが終電の中でまだ自分たちの演技について議論していて、藤田昌代ちゃんが、車中から「楽しいです!」とメールをくれた。凄いことであると思う。

睡眠、そんなわけで4時間ほど。起き上がると右の腰がかなり痛む・・・・・・。気圧のせいか。外は雨。睡眠不足とこの気圧・天候で、今日の日中はたぶん、体が使いものにならない。

今日は本来、稽古休みの予定だったが、稽古日数限られているので休み返上。稽古場、どこも埋まっていて、やっと新宿の某所がとれた。夕方4時、早めに出て、新宿でプレゼント用品買い込む。主演の長橋有沙ちゃん、今日から大学生。入学式終えて稽古に駆けつけるということなので、サプライズでみんなでお祝いしよう、ということになったもの。主人公・鈴理のセリフに
「春休みの予定がパーだあ」
というのがあるが、有沙ちゃん本人も、貴重な春休みをこの舞台に使ってくれてありがとう!

稽古、隣の部屋で会議をやっているので、ヒソヒソ声で行う(笑)。舞台監督のIさん来てくれて、舞台装置など打ち合わせ。遅れて来た有沙ちゃんにプレゼントと、みんなの寄せ書き渡す。ブログによると、ウルッと来ていた模様。

稽古後、雨はやんでいたので新宿の西口までみんなで歩く。7名ほど別れて、西新宿の飲み屋『炉端焼き・かば』で飲み。ここは以前、出演者の1人の五十嵐さんがアルバイトをしていて、いまでも彼女の友達が働いている。店長サービスデーだとかで、店長自ら席のそばでオムレツを焼いてくれ、オムライスにしてくれる。これは五十嵐さんの顔で無料!

ここは山陰地方の料理の店だそうな。『かば』というのも何か山陰の方言かと思っていたら、鳥取出身の役者の歳岡くんに聞くと、店長だったかオーナーだったかの顔がカバに似ているから、ということ(笑)。

食べたもの。朝:エビの天ぷら。昼:エビの天ぷら煮つけ弁当。夜:新宿の炉端焼き店『かば』で刺身盛り合わせ、ババア(ゲンゲ)唐揚げ、オムライスなど。

3日(水)♪黒いハンナ・バーベラ、静かに散った〜
だからもうアニメなんて見たくないのさ〜。

9時起床、朝食とってすぐ調べ物。稽古が今日から1時9時なので、例の週刊誌用インタビューを11時からにしてもらったが、向こうが「もうちょっと話を聞かせてください」とねばって、結局12時を少し回ってしまった。それから風呂入って飯食って(稽古場は食事厳禁)と、大忙し。

稽古、四谷にて。音響のMくんがビルの入り口でうろうろしていたので声かけて一緒に入る。入矢くんから連絡、心臓に悪いことが一件、心臓が止まりそうになったこと一件。その日のうちにどちらも無事解決したのは奇跡。しかしこういう、人間をたくさん入れてのイベントというのは何かしら事が起こるもの。こういうイベントを主宰するというのは体に悪い。とはいえ、昔から酒、タバコ、女、体に悪いものほど癖になる(笑)。

大塚周夫さんと電話。今回の稽古つけ、新しいシリーズもの仕事が入って来られなくなったという件。どうも中途からの参加だと時間が取れない、とのことで
「唐沢さん、次は企画から関わらせてよ!」
とおっしゃられる。光栄とは思いつつも緊張で冷や汗流れる。

ダンス稽古、曲が正式なものに代わり、最初ちょっとみんなとまどっていたが、だんだんまとまってくる。ダンス入れるのは初めての試みだが、これは正解だったと思う。そして夜、リンクファクトリーさんから特殊衣装仮のものが届き、着用者に試着させる。本番まであと一週間切って、急速に雰囲気が固まってくる。

食べたもの。朝:牛肉炒め。シンプルなれど旨し。トマトサラダ、果物(リンゴ、イヨカン)。昼:炒飯に鹹蛋刻んで混ぜて。夕方:カレー&ナン。夜:四ッ谷肥後料理屋でもつ鍋、ニンニク揚げ、馬刺しなど。ビール、酎ハイ。日本酒もちょっと。

4日(木)与作・アシモフ
♪ロボットが木を切る〜ヘイヘイホ〜

9時起床、なぜか喉が乾く、と思ったら昨夜の帰宅時、酔いに任せてラーメン食ってしまったのだった。海より深く反省。

読んだ新聞に記憶喪失の話。俗に「貸して返らぬものは本、金、唐傘」などと言うが、中学のころ、友達に本を貸したら、その友達が風邪をひいて高熱を出し、そのせいで前後一ヶ月くらいの記憶喪失になったことがあった。貸したものを返せと言っても記憶がないのではどうにもならない。どのようなことも起こり得るのだなあ、とその時思ったものである。

母の部屋のテレビが映らなくなってしまった。いろいろいじってみたのだがラチ開かず、というか稽古あるのでじっくり見ている時間がない。出張修理サービスに電話して来てもらうことに。やや心配。一人暮らしの老人に、テレビは外世界との唯一のつながりだったりするからなあ。

1時四谷。主人公の鈴理役の有沙ちゃんは非常に演技が安定していて、入矢くんが「大物ですねえ」と感心していたが、その分、18歳らしい初々しさに欠けるところがある。彼女の演技を、思い切り“萌え”の方向に傾けさせて修正。私がクリエイトしたキャラクターながら、この小野寺鈴理がかわいくて仕方がない。自分に取り憑いた将門に、次第に心惹かれていくシーンの演技つけているうちに、涙が出そうになってしまった。・・・・・・考えてみれば、私の年で娘がいれば、ちょうどこれくらいの年齢なんだなあ。疑似父性愛なのか、と思いちょっとしみじみ。

稽古中地震あり。ビルの8階なのでかなり揺れた。

昼はみんなで四谷の老舗支那そば屋『こうや』で。私は鳥そば。鶏の手羽先入りで、食べると手がベトベトになる。助ちゃんは名物(?)の“辛いからいそば”というのを食って、
「ああ、腹が痛い、痛い」
と泣きそうになりながら完食していた。そんなに辛いなら食わなきゃいいのに、辛いもの愛好家の神経はわからず。

稽古、完成した特殊衣装、持ち帰るのも難儀なので、明日が四谷最終日なので置かせておいてもらう。これで帰りがだいぶラクになる。

稽古後は四谷しんみち通りの海鮮居酒屋で。まあ常連のメンバー(中澤、大橋、藤田、助)の他に有沙ちゃんも来たが、刺し盛りのアジの活け作りが口をパクパクしているのを見て、キャーッと悲鳴をあげて顔に手を当てていた。それを見て大橋くんが顔をユルユルにして「かわええのう!」と。人間、いろいろ萌えポイントがある。

食べたもの。朝:牛肉炒めもの。果物(ミカン、リンゴ)。昼:四谷支那そば屋「こうや」で鳥そば。夜:しんみち通りの海鮮居酒屋で桜えび掻き揚げ、刺盛り、カマンベール天ぷらなど。

5日(金)万博宣言
♪大阪で博覧会を 開く前に 言っておきたいことがある(丹下健三プロデューサー)

今朝の夢。二人組の女性がエラそうに私の芝居を糞味噌にけなして、キレそうになる。女性は二人とも知らない顔(夢オリジナル)だが、頭のどこでどういう仕組みで作りあげているのだろうか。

母のテレビ、大型のはやはりもう寿命で、予備の中型のを使っていた。修理屋に無理を言って押し通して引き取らせたとか。強いね、女は。

若い役者さんたちのブログに最近よく見かける表現が「顔晴る」という奴。最初は誤記だと思った。まあ、確かに「頑なに気を張る」より「顔を晴れやかにする」という方が現代のがんばるには合っているかもしれないが・・・・・・。

四ッ谷での最終稽古。通しでやってみて、何とかパズルのピースは全て揃えたという感触を得る。あとは本番までにひとつひとつを正確な場所にハメ込んでいくのみ。脚本は素材、稽古はクリエイト、本番はその完成形の反復。

しかし四谷という街は、通り沿いの近代的なビル群と、一歩中に入っての昭和な雰囲気との落差が面白い。昼休み、ちょっとぶらついてみてそう思う。中通りに入るのに、ビルとビルの隙間を通っていくのが、タイムトンネルをくぐる感じで面白い。昼はこないだのカレー店でまたみんなでカレー。

終了後の飲み会をその中通りの沖縄料理屋で。藤原啓治さんも参加。いや、専用の場所で声とか気にせず稽古できたのは本当にありがたかった次第です。お世話になりました。役者たちが藤原さんの存在も忘れて演技論に熱中しているのもまたよし

で、実は沖縄料理屋での打ち上げにマドも来たのだが、彼は有名人が脇にいるとアガって何もしゃべれなくなる性格なので(笑)、もう一軒行きたいということになり、中澤、大橋、助川とタクシー分乗で新宿。マドお勧めの池林房へ。マド、やっとリラックスし、そうなると今度は興奮状態でずっとしゃべりっぱなし。で、焼酎を一升瓶で頼んで、抱えてしゃべる。だんだん酔いが回ってきて、最初は
「僕はセンセイが好きで、役に立ちたくて」
だったのが、ベロベロになってきて
「こいつ(私のこと)バカ! オレの気持ちをわかってないでバカ!」
となり、相手をしている大橋くんが
「お前、自分の先生をバカっていうなよ」
「なんだお前、先生をバカっていうのか」
「お前が言ってんだよ」
「そうだ、こいつはバカ」
「言ってるじゃないかよ」
「先生をバカと言ったら許さん!」
「だからお前だ!」
と、まるでシュールな漫才。
ひさびさに彼のハンパない酔い方を体験。

結局、タクシーで吉祥寺まで彼を送って、新中野に帰宅したのが4時半。明日(じゃない、今日)は暴風雨の中、稽古だというのに。

食べたもの。朝:塩サバ、味噌汁、果物(ミカン、ブドウ)。昼:穴子弁当。夕方:四ッ谷でカレー。夜:四ッ谷沖縄料理屋でゴーヤちゃんぷる、ポーク卵、ス パム握り、ソーキそばなど。オリオンビール、泡盛。それから新宿池林房でつまみ数種類、焼酎四人(メンバーは五人だが一人飲めず)で一升! 焼酎を一本とったのをマドが忘れてさらにもう一本とっていた(笑)が、これは返す。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa