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2013年4月15日投稿

千秋楽、フルキャスト!!

唐沢俊一プロデュースvolume4『祟りたいほど愛してる!」
14日、無事、千秋楽を迎えました。

・・・・・・「無事」の二文字を、こうまで感慨深く書くことになるとは。
無事でなかった2日目から5ステージぶりに、千秋楽の夜の部は
藤田昌代、星野有里の2人が舞台上に帰ってきて、フルキャスト
となりました。

もちろん、役柄は変更されての特別出演ではありますが、仲間が
全員揃うというのはこれほどテンションが違うものか、と驚くほど
でした。

開演前、舞台の上に塩を盛って、役者・スタッフ一同、将門様に
無事の終演を迎えられるよう祈り、大楽(ラスト・ステージ)開始。
満席のお客様たちもどこか緊張状態で、最初笑いへの食い付きが
鈍かったのですが、次第に役者たちの熱気が伝わってきて、最後は
小さいギャグにも敏感に反応してくれての爆笑となりました。

これくらい、この時間がもっとずっと続いていてくれればいいのに
と思ったことはありません。アクシデントがあったからこそ、と
簡単に言っては負傷した2人に対し無神経のそしりをまぬがれない
でしょうが、しかし、事故との引き換えに、みんながひとつになり、
このダイヤモンドのような貴重な時間を過ごすことが出来たのだ
と思うと、複雑な思いが胸の内をよぎります。

観に来ておただいたグレート義太夫さんが、
「11月公演は絶対私にやらせてくださいよ!」
と手を握ってくれました。そう、ひとつ公演が終ると、すぐ次の
公演のことを考えなくてはなりません。

スタッフが劇場のバラシをしている最中に劇場代を支払いに、
本多劇場の事務所を訪れました。本多慎一郎さん(事故の起きた
翌日、本当に心配そうに顔を出してくれました)が
「不思議な舞台でしたね。主演に近い女優さんが休演したのに、
劇場にキャンセルの電話などが全くかかってこない。こんなのは
珍しいですよ」
と言っていました。来年の予約もそこでしてしまいました。
演劇馬鹿ってのはこれだから・・・・・・(笑)。

打ち上げは全員が涙、涙・・・・・・とはならず、淡々と楽しく行われ
ました。主演の長橋有沙ちゃんが言ってましたが、まだお芝居が
続いているような気分、終ったとは信じられない気分なんですね、
みんな。

近々、記録ビデオの観賞会をみんなでやろう、と思ってます。
そこでようやく、この『祟らぶ』の公演は終了するのでしょう。

改めて、『祟りたいほど愛してる!』、ご来場ご観劇、ありがとう
ございました!

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