小屋入りしてからはマッハ、とよく演劇人は言いますが
今回は、初日が二回あったと言っていい状況だったので、
より、その感が強いです。
何にせよ、忘れられない公演になりました。

４日目の昼は熊倉一雄さんがお見えになり、これまた
大緊張でしたが、演出席から、カーテンコールのとき、
本当に楽しげに拍手をしている姿が見え、ホッと胸をなで
おろしました。

そして夜。お客さんが今回の公演で一番少ない回でしたが、
反応は最高、の回でした。そして、アンケートに
「どこでアクシデントがあってそこを直したのか、全く
わからなかった」
という感想をほとんどの人が書いてくれて、心から嬉しく
思いました。

ベテラン陣が口を揃えて絶賛した代演の中村千晃ちゃんは、
これだけ舞台に貢献しながら、彼女らしく
「あそことここ、失敗しちゃいました。すいません」
と、舞台から下ってきて必ず謝ってきます。
天狗になってもいいほどの出来なのに、この謙虚さにちょっと
驚いてしまいます。役者というのは自我肥大症患者とよく
言われますが、こういう役者もいるのですね。

さて、泣いても笑っても公演、１４日限りです。
夜の部は藤田昌代、星野有里も役柄を変えて出演します。
ぜひ、彼女たちに会いに、はげましの声をかけに、
下北沢へおいでください！

２０１３年４月１０日（水）から１４日（日）
於　下北沢小劇場楽園 http://www.honda-geki.com/rakuen.html

料金　当日：３５００円
１４日　１３：００　１８：００
（開場は開演の３０分前）

写真は主役の長橋有沙ちゃん、そして中村千晃ちゃんと。演出家の
役得写真。