イベント
2013年4月9日投稿
最終稽古の稽古場から
8日(月)は『祟らぶ』、最終稽古でした。
昼は音響効果をつけながらの通し、夜は本番と同じ形の通し。
音楽は今回、古い知人の藪中博章さん(マンガ家一本木蛮さんの
旦那さん)にお願いしましたが、素晴らしい曲を書いてください
ました。
インド映画のダンス音楽みたいな曲を、とこちらが注文した
ミュージカル風のオープニング・ダンスがいい。また、ヒロイン
鈴理と将門とのシーンの曲も、ウインドチャイムが実にきれいに
決まって、映画を彷彿とさせるような曲になっています。
受付事務担当のYさんが一昨日・昨日と連続で稽古場に顔を
出してくれて、
「一日で凄い進歩してますね!」
と役者さんの出来を褒めてました(彼女は辛口で有名なんですが)。
25日弱の稽古は決して長い方ではありません(やたら長いところ
も短いところも知っているので、基準というものはないのですが)。
本来なら内容(アクションあり、衣装早替えあり、長ゼリフあり、
ダンスあり)から言ってひと月半は稽古期間の欲しい作品ですが、
日記でも言っているように、今回キャスティングが難航し、予約
していた稽古場を解約して、稽古開始を遅らせなければなりません
でした。
株式会社アールスタイルの小野進也さんのご好意で、若手を三人、
お借りできてやっと稽古に入れたのですが、この三人が奇跡の
ごときベストキャスティングでした。待った甲斐はありました!
もちろん、他のキャストも無駄なくそれぞれの役にハマってます。
ネタバレになるのでいろいろと撮影している写真をまだ出せない
のが残念ですが、稽古場の雰囲気が実に和気あいあいとしている。
新人はベテランの胸を借り、ベテランは新人に刺激を受け、という
形が理想的(というと大げさで、いろいろ個人的には不満も欲も
あるでしょうが)に現実化しています。ベテラン陣とは飲み会を
連日やりながら打ち合わせしていますが、
「あの子は凄い」
「あの子があそこまでやるとは」
と言った話題で必ず盛り上がる。ウソじゃない、本当に。
そして、ベテラン陣もこうなると新人に負けられない。
「あそこで俺はこうやりたい」
「いや、この方がいい」
と熱く語り、飲んだ後も終電の中からメールで
「議論続いています。熱い! 楽しい!」
とメッセージがくるほどでした。自分の書いた芝居を、ここまで
熱く語って役作りしてくれる役者たちがいる。
私は幸せな舞台作家だと思います。
予約していただいたお客様の中にも、稽古期間の短さを
心配してくださる方がいらっしゃいますが、大丈夫、その分を
熱気でカバーして、上を行ってますと私、保証いたします。
『祟りたいほど愛してる!」いよいよ4月10日初日です!
http://www.noandtenki.com/tatalove/#form
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