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2013年4月1日投稿

つぶやき日記3月25日〜27日

3月
25日(月)ゲドしぐさ

宮崎吾郎作品のような動作のこと。

寒々しい朝。寝室の窓が全く明るくなってなくて、一瞬、起きる時間を間違えたかと思ったほど。こういうときは鬱気味になり、母と少し口げんか。

民主・細野氏、原発を参院選の争点にする考えとか。安倍自民のおかげで経済が上向いてきたのが悔しいので電力供給を制限してまた不景気にもどしたいんですね、わかります。

http://jump.cx/zRQtR NHK特集『日本の戦後』いやあ、これは買わんとあかん。まさかBOXが出るとは思わなかった。松村達雄の吉田茂、嵐寛寿郎の鈴木貫太郎、伊藤雄之助の芦田均、地井武男の伊井弥四郎、そして小沢栄太郎の東条英機! テレビでこんな演技が見られるんだ、と感動することうけあいの重厚な配役陣、必見!

しかし、「ドラマとドキュメントの合体」だから『ドキュラマ』、という名称はいただけなかった。吸血鬼でも出てきそうである。まあ、案の定、流行りも定着もしなかったが。

第6話 『くにのあゆみ・戦後教育の幕あき』は完全なディスカッション・ドラマで、重要な役で大塚周夫さんが出演されている。稽古場でサインもらおう。

この前年に放送したドキュラマ(笑)第一作が明治維新後の政府を描いた『明治の群像・海に火輪を』。山崎努の伊藤博文、佐藤慶の岩倉具視、清水紘治の井上毅などこれもキャスティングマニアには随喜の涙。ぜひDVD化を!!

『ひるおび!』台本送ってくる。問題の派生トリビアなどまとめる。今回も詰め々々になりそうな予感なので、派生トリビアをどこまで入れられるか。

博多サイドとメールやりとり。向こうの要求に全部応えたいのは山々だし、それが私にとって一番の利益にもなるんだが、さすがに全部やっていてはオーバーヒートになる。どこでビジネスと割り切るかが問題。

6時、西荻窪にて稽古。台本通して読んだことで、役者たちの場面の把握がやはり格段によくなってきている。松ちゃんからメールで、明日、稽古場を見学したいとのこと。ルナのスパイか、と笑う。

今日は隣の部屋に何かどこかの会議が入っていたのだが、この会議の連中の、大笑いしたりなんだり、うるさいのなんの。ところが、このうるさいと思っていた人たちに、
「隣の部屋の演劇の稽古がうるさかった」
と文句を言われる。まあ、演劇はどこへ行っても扱いがよろしくない。稽古も後半になれば、続き部屋の場合は二つ並べてとって(間の壁は取り外せる)、声を気にせずに出来るのだが。次回の公演からは最初からそうして部屋をとって文句のこないようにしよう。

例により中澤、大橋といったメンバーと飲みにいくが、珍しく若手の奥村、長橋、星野などの面々も参加。「キミタチは僕らを、“毎晩よく飲みに行くおじさんたちだ”と思っているだろうが、実はこういう飲みの席は第二の稽古場なのだよ」とコンコンと諭すww。なに、飲みにいく理由づけだが。

食べたもの。朝:アスパラガスと牛肉炒め、目玉焼き。味噌汁。果物(文旦、リンゴ)。昼:おかかご飯、甘い卵焼き。シンプルなれど美味。夜:西荻窪『旨い道』でいつもの。女の子たち、いちいち料理に歓声あげたり写真撮ったりしていて見ていて微笑ましい。若い子がものを食べるのを見てうれしがるのは老人の特性だろうが、どういう心理によるものか?

26日(火)♪ナハはナハはせんだみつお〜
コメディアンはギャグを残しただろう〜。

8時半起床。昨日とはうってかわったポカポカ天気。引き続き、今日のネタのチェック行う。12時、家を出てTBSへ。アシスタントディレクターの女性から、指示棒を小道具として渡される。今回からの新兵器(笑)。

北朝鮮の休戦協定破棄宣言で、ゲストの辺真一氏がなかなか話を終らせず(笑)、これで私のコーナー(20分)が、1分30秒ほど削られ、オセオセになる。フロアディレクターさんは、まあ職種柄当然とはいえ、時間のことばかり気にして、ちょっとイラっとくる。こういうとき、コメンテーター席にいるゲストは楽。

そんな状況で始まったが、意外やしごくテキパキとすすみ、用意した四問の、一問ごとに時間に余裕でてきて、ちなみにの補足雑学も過不足なく入れられて、ケツはぴったり時間通りに終えられた。前回のあたふたとは雲泥の差。

ディレクターのAさんからも「マジうまいですね、どうやったんですか」と訊かれたが、私にもわからず。要は番組の進行ペースに体が慣れて、無駄なく進めることができるようになったということなのだろう。慣れは大事だ。

タクシー出してもらい、新宿西口へ。買い物(朝の果物など)買い、万世のパーコーメンを食べる。昼時で、やたら混んでいて待たされる。帰宅。少し休んで、四谷へ。今日から3日間は藤原啓治さんの稽古場を使える。入矢くんの道案内メールに出ていた目印のホテルの名前をカン違いして交番で道を訊き、ちょっと迷う。

やっとわかって歩き出したら、何の障害物もないのに、足をスッ、ととられた感じになり、スッテーンと転んでしまった。このあいだ転んだときは腕だったが、今回は左胸をちょっと強く打つ。三遊亭圓生が子供時代、転んで胸を打って高熱を出して体を壊し、義太夫語りをやめねばならなかったというエピソードもあり、胸を打つのは軽くみるとあぶない。大丈夫かな。将門の首塚にまだ参ってないこともあり、祟りではないか、などと考える。一日、下を向くと痛かった。

はじめてAIR AGENCYの稽古場に入る。なかなか広く、楽園の実寸で稽古するなら半分で充分である。入矢くんすでに来てくれていて、いろいろ準備をしている。部屋履きのサンダルまで買いそろえておいてくれている。まったく用意のいい人だ。今回は彼の世話焼き精神がもっともよく発揮できている。

稽古、主人公の鈴理のセリフがまだ固いので、柔らかく、というか、もっと萌え系、カワイイ系にさせる。カワイイ系の口まねをしてみせたらみんな爆笑。
「カラサワさんがこういう演技つけるとは」
って、つけますよそりゃ必要ならば。藤田・五十嵐の声優組に萌え声のレクチャーをしてもらって、アールスタイルの子たち、うわー、と歓声をあげていた。

藤原さん見えたので、挨拶。
入矢くんから私のスケジュール聞いていたらしく、
「よくこんな忙しいのに芝居の公演とか出来ますね」
と言われる。まあ、サガというか業というかで。

充電器を忘れて、途中で携帯がつながらなくなる。今日は電話インタビューのお題が来る日で、かつリンクファクトリーさんが特殊衣装の寸法計りに来る日。連絡がつかなくなるとどうしようもない。かなりあせり、入矢くんにあちこち連絡してもらうがつながらず。

で、家に帰ってみたらリンクファクトリーから留守電で、前の打ち合わせ長引いて、結局今日は来られなかったとのこと。ホッとする気持ちと、心配して損した、という気持ち半々(笑)。一時はこれも将門の祟りかと思っていたところだ。

食べたもの。朝:シャケ漬け焼き、ナス炒め、果物(イチゴ、文旦)。昼:パーコーメン。夕方:母の弁当。卵焼き、シャケ。オカカと海苔を足して。夜:居酒屋チェーン『北海道』で。ホッケ、ホタテ、ジンギスカン。お値段かなりいった。以前高田馬場の稽古の打ち上げのときもそう感じたが、やはり山手線圏内は高い。荻窪だと3割は安い。

ちょっと今日の稽古などで気になったところを役者さん何人かにメール。胸の打ち身がこじれないようにとイブプロフェンとコンドロイチン多めに服用して就寝。


27日(水)イ・ソジンうがい薬
カバの代わりに韓流スターをCMに起用!

9時朝食。豚肉の焼いたのがおかず。何とも言えぬ甘味があったので母に訊いたら、甘酒に漬けたのだとか。甘酒の甘みが染みると同時に、その酵素が肉を柔らかくする。これは誰かに自慢したい旨さ。ちょうど、小泉武夫の本で甘酒の効能を読んだところであったので、非常に興味をかきたてられた。


一年ぶりくらいに旅行の予定を立てていたら、当日にテレビ収録予定が入ったorz・・・・・・すごいドンピシャ。宝くじとかの方にこの運を回せないだろうか。

4月からの某新番組からと学会に取材依頼。と学会の活動を全国に紹介したい・・・・・・はいいが取材希望日が4月1日か9日、ってタイト過ぎるだろ! これだからテレビ屋は非常識、と言われるんだ。まあ、テレビ屋さんの内部事情も多少知っているので、なぜこのようにタイトなお願いになったかも痛いほどわかるのではあるが。

テレビで思い出したが、昨日TBSからの帰りに出してもらったタクシーの運転手さん、前の会社が某大手男性アイドル事務所と契約していて、局から局、ロケ地からロケ地への移動を担当していたとか。今をときめく○とか△もデビュー当時から乗せてたとのこと。へえ、専用車じゃなくてタクシーなんだ。

私「ファンの追っかけをまくのが大変でしょう」
運「大変というか、こっちがどんなに隠れルートとか選んで も、あいつら(乗せたアイドル)、窓あけて顔出しちゃうんですよ。だからすぐ見つかっちゃうの。ファンが常に自分の後を追っかけてないと不安なんです。会社に行って窓にカーテンつけたんだけど、そんなもん平気でビリビリ破いちゃう。事務所が強いって知ってるから、こっちの言うこと何か聞きやしません。車内蹴飛ばしながら歌いだしてみたり傍若無人で、ホントに奴ら積んでくのは苦労しましたね」
・・・・・・「積んでく」って言い方が面白い。

一昨日は寒々しい一日、昨日は汗ばむほどのポカポカ、今日は冬が戻ったかのような氷雨。三寒四温どころじゃない。

2時、新宿。文芸社において、と学会の原田実さんの新刊の巻末対談収録。原田さんの歴史に関する膨大な知識に真っ向から対抗は出来やしないので、脇の方から攻めて、本編と違う切り口を披露する、というやりかたでお茶を濁す(笑)、いや、それでもかなり話ははずみ、編集のTさんの希望には何とか沿うことができた。原田さんともつきあいは長いが、きちんとした対談ははじめて。

そこから四谷。電車の中で、中年のサラリーマンが若い新人に世事を語っている。安倍首相のモンゴル訪問に触れ、
「安倍はな、こないだの日揮事件もあって、エネルギー問題での中東離れをねらっているんだな。地下資源がモンゴルは豊富なんだ。ウランの埋蔵量がすごいんだな。ウランバートルなんてところがあるからな
若いの、はあ、はあとうなずいて聞いていた。普通に聞けば「?」となるんだが、中年の方の話の持っていき方が、そういう疑問を抱かせない感じのもので、つい、聞いてうなづいてしまう。新人くんも、今日の夜、ベッドに入ったあたりで「あれ?」と気付くのではあるまいか。これはエンタテインメントの世界にいる者ならば学ぶべき話法だなあ、とちょっと思った。



四谷、少し早くついたので近くにあるインドカレー店に入る。バターチキンとダールを頼む。バターチキンがハチミツのように甘くてびっくり。食後のチャイがなかなかうまい。

AIR AGENCY稽古場、今日は大塚周夫さんに来ていただき、お話をうかがう。大塚さんの嬉しそうなこと。本当に、根っから芝居がお好きなんだなあという感じ。第一声が
「芝居はねえ・・・・・・70年やって、僕みたいなテイタラクだからねえ。やめておいた方がいいねえ」
というユニーク極まる出だしで大爆笑。

それから少し、みんなの稽古を見て貰ったが、いや、もう基礎の基礎からダメ出しをされる。みんなも緊張しただろうが、私も緊張した。出来れば全日来たいのだが、韓流ドラマの仕事がレギュラーになっちゃったんでね、あと3日しか来られない、とおっしゃる。そんなに来ていただけるんですか、とこっちがあわてる。

お礼代わりと言ってはなんだが、NHK『日本の戦後』の、『くにのあゆみ』(1977年放送)のDVDを大塚さんに進呈。大塚さん「何、これ僕出てたの? 全然憶えてない!」とのこと。そう思って持ってきたのであった。

お帰りになるときも、ずっとお見送り役の入矢くんに芝居の話をし、握手して帰っていったそうである。喜んでいただいて本当によかった、が、何度も言うが緊張した!

食べたもの。朝:茄子の煮たのの山掛、甘酒豚の焼いたの。果物(イチゴ、清美オレンジ)。昼:甘酒豚弁当。夕方:四ッ谷のインド料理屋でカレー。甘いカレーに衝撃。夜:四ッ谷しんみち通りの九州居酒屋。昭和の香り漂う店でなかなか。もつ鍋のダシがいい味だった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa