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2013年3月17日投稿

つぶやき日記3月13日〜16日

3月
13日(水)面長のシェフ

「コック帽かぶると、もう・・・・・・」

今朝の夢。湖畔の高級別荘地に私は若い妻と車でやってくる。車のトランクの中には男の死体がある。妻が殺した、昔の恋人である。妻はその男を殺したことを全く気にしておらず、別荘で仲良しの女友達たちとバーベキューをしたい、とか言ってはしゃいでいる。

湖の脇に新しく作られたゴミ焼却炉があり、その中に死体を入れて燃してしまおうとするが、別荘主たちの焼却炉反対派の人たちが回りでデモをしているので、なかなか死体を片付けられない。みんながいるところで妻がトランクを開けようとしたりするので心臓が止まりそうになる。ちょっとブラックユーモア味があって面白い夢だった。

mixiでメールをいくつかやりとり。メッセージがあります、という表示を見てメッセージに飛んでも、新しいメッセージが一番下に出ているので、そこまでエンエンとスクロールが必要。今回のメッセージ機能改悪はこれまでのmixiの行ってきた改悪の中でもダントツのものだな……。

昼はピザ出前。配達の兄ちゃんが
「わあ、唐沢さんだあ。大ファンです」
と割引券サービスでくれた(笑)。
もっとも、次に出前使うのは半年後かな。

花粉かPM2.5のせいかどうか知らないが、喉が痛い。電話インタビューで1時間弱、しゃべらないといけないので、トローチなめたりして準備。

結局、インタビュー中ウィルキンソンの炭酸水500ml一本空けたけど、無事50分しゃべりつくした。私のナワバリ内のテーマだったんで、多少のワルノリも入り、電話の向こうの女性編集さん、笑いっ放し。漫談を電話でやっているようなもんだな。

昨日、新宿西口の思い出横丁の中を近道しようと通り抜けたら、飲み屋の中から「唐沢先生!」と声。白い不精髭の60代くらいの男性から握手を求められた。

「お久しぶりです!」と言っているから顔見知りなんだろうがちょっと思い出せない。私のことを先生と呼ぶからには業界関係者だろう。名乗ってくれたような気もするが、前歯が抜けて空気が漏れるのと酔っているのとで、よく聞き取れない。

時間は4時頃だった。この時間から飲んでいるのだから、業界現役ってことはあるまい。格好から言っても、どう見ても失業者だ。機嫌よさそうなのがせめてもの救いだが、どう記憶をたどっても、目の前の姿形から知り合いに結びつけることはできなかった。

おそらく、一、二回仕事をしたことのある編集者だと思う。もちろん、大手出版社の、ではなくどこかの編集プロの。つい最近も昔つきあいのあった編プロに芝居の案内を出したら軒並み宛先不明で返ってきたことがあった。出版不況で散り散りになったところも多かろう。

ちょっとアンタンたる思いにかられたが、思い出横丁というのはああ見えて実はそんなに安くはないから、見た目ほど落ちぶれているわけでもないのかもしれない。昼間から飲んでいられるのは羨ましくもあった。

とはいえ、彼がいま、ハツラツとしているとはお世辞にも言えない。しどころのない身であることは確かだろう。フリーの身として彼と私は地続きである。業界不況の中、よほどしっかりしないと私もハテ、あれは誰だったかと知り合いに首をかしげさせることになる。桑原々々、他人事ではない。

http://item.rakuten.co.jp/tsutsu-uraura/ka-001/#ka-001 シュールストレミングって通販で買えるのか!

改悪mixiで苦労したりして確認連絡取ったかいあって、やっと全キャスト決定! 舞台監督さんもOK! さっそく、台本を人数に合わせて手直し作業である。

http://www.asahi.com/business/update/0313/TKY201303130079.html『春闘、製造大手でボーナス増回答続々 ホンダ・日立…』 これで参院選は詰んだな。TPP問題は野田が推進の方針だったわけだから民主、責めようがない。

食べたもの。朝:エビとタマネギの掻き揚げ、三つ葉の味噌汁。果物(イチゴ、晩白柚)。昼:アンチョビとオリーブのピザ、ドクターペッパー。夜:蓮と芋の煮物(おとついの鍋のダシで)、ニラと蒲鉾の辛子醤油和え、マグロ中落ち。シウマイご飯。マッコリサワー、黒ホッピー。


14日(木)ワンピを気づかう

急病で休載だっていってるけど大丈夫かねえ。

3:35分、寝室の枕元の窓から雨の音。花粉飛散量が少しは収まるか。しかし、雨ということは気圧乱れている証拠で、体調完全ならず。

喉の痛みと関係あるのか、昨日左側のリンパ腺腫れて、左上の歯茎も腫れた。早朝の段階でリンパの腫れと喉の痛みは緩解。歯茎だけまだ腫れてる。

原稿料、書留で来る。今日は昼早くに出てしまうので、受け取れないと面倒くさいなと思っていたのだが、グッドタイミングで朝はやめに来た。しかし、振り込みにしてもらえるとありがたいのだが・・・・・・。

13時、渋谷・光塾にて井上淳一監督『戦争と一人の女』試写文部省官僚にしてゆとり教育の発案者(笑)、寺脇研のプロデュースしたエロティック映画。事実上最終試写なので盛況、私が入ってちょうど満席という危ないとこ。すぐ上映が始まったので、トイレに行きたかったがそれも出来ない。

次第にセッパクしてきて、幸いトイレが近い席だったのだが、映画が静かに淡々と進行するので、下手にトイレに入ると狭い試写室に音が聞こえてしまう。なんとか音が鳴り響く場面がないか、と、一時間半の映画の三分の二くらい、必死でガマンしながら観ていた。

そしたら、終盤に入るかというあたりで、空襲のシーンがあった! これ幸いとそこでトイレに駆け込んで事なきを得た。いやあ、東京大空襲に感謝する事態がくるとは思わなかった。

映画は戦争という極限状態における男女の性欲を描いているが、なにも戦争を体験しないでもわずか数百ミリリットルの水で、人間というのはいとも簡単に極限状況に追い込まれるものです。

新教皇決定。ホルへ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿。幻想文学の大家にホルへ・ルイス・ボルヘス(同じアルゼンチン人)がいるし、『薔薇の名前』にもホルへという修道僧が出てくるんで何やら神秘的な名前に聞こえるが、要するにジョージ

『上野のパンダ、交尾二回確認』のニュースに壇蜜「私も先週、二回交尾しました」……これでなくちゃいけない。あのニュースに違和感を持つことの方がまっとうなのだと気付かせてくれる、見事な補助線。

本天沼の稽古場で稽古するときよく利用していた喫茶店『モア』。カレーが濃厚な味で案外のオススメだったのだが、今日脇を通ったら「母の介護に専念するために閉店します」というハリガミ。うーん、諸行無常。

TBSのニュース、愛知県と東京大田区のロリコン事件連続二件報道。どうしてロリコン事件の犯人はつかまるとおのれの性的嗜好をああも簡単にべらべらしゃべるのか。実は語りたくて仕方ないのではないか。

『必殺仕掛人』第8話『過去に追われる仕掛人』、悪役が戸浦六宏だが、このあいだの三國・西沢コンビと同じく、部下に鈴木金哉が出ているのが嬉しい。鈴木金哉と言えば『仮面の忍者・赤影』の卍党、猩々左近こと針紋鬼である。かてて加えてスペシャル・ゲスト・スターが孝彦時代の東野英心。

思えばこの『必殺』シリーズが放映を開始したのが1972年。かの悪名高い五社協定(邦画5社が互いに自分のところの専属俳優の貸し借りを禁止する協定)が音頭を取った永田雅一の経営する大映の倒産により実質上消滅したのが前年の71年である。

協定には専属俳優のテレビ出演の制限も課せられていたために、この消滅により、それまで映画のワクの中に閉じこめられていた俳優たちが一斉にテレビの世界に解き放たれ、さらに、協定時代にテレビドラマを支えていた新劇の俳優たちもテレビに残り、極めてバラエティ豊かなキャスティングが可能になった(一部、まだ契約で縛られていた俳優もいる)。

松竹制作であるこの作品に、東映京都の専属であった鈴木金哉が出演しているというのは、かつての時代を知っていた人にとってはひとつの事件であるわけだ。ことに時代劇は、黄金時代の熟練の人たちの参加で、一挙にテレビにその効果があらわれた。

昔はよかった、という年寄りの繰り言ではない。今の時代、撮影や演出にどれほど凝れても、これだけのベテラン陣たちを脇に揃えられるという贅沢は、もう望むべくもないことなのである。

帝国劇場における堂本光一『ショック』の1000回公演ネタがニュースウォッチ9に。うーん、これがスターってものか。インタビュー、内容はホンットウにありきたりのことしか言ってないのにカッコいいぞ。「やれるならやってみろ」と他の役者に向けて思いを込めながら演じている、というのは森光子が『放浪記』のインタビューで言っていたのと同じ。さすが、ジャニーズの子たちに森先生の遺伝子は受けつがれているな。

今日の発見。落花生食べながら鼻をかむと、落花生油の甘い匂いが鼻腔中に広がって気持ちいい。

DVDで『白鯨』の日本語吹き替え版を見た。1968年のTV放送時のものらしいが、小林清志のスタッブ(ハリー・アンドリュース)が素晴らしかった。あと、谷口節のイライジャ(ロイヤル・ダーノ)も。谷口節はDVD版の『ゴッドファーザー』のソニーがひどかったので、ちょっと過小評価していたな。

食べたもの。朝:サーディンサンドイッチ、ミルクティー、スイートポテト、安売りメロン。昼:阿佐ヶ谷で鶏そば。まずまずのレベル。夜:鶏のスープ鍋。タコ薄切りポン酢。ミニトマト「 赤糖房」、ニラと蒲鉾の辛子醤油和え。マッコリサワー、スタウト、黒ホッピー。

15日(金)ナベノミクス
「もつ鍋、ふぐ鍋、しょっつる鍋の三本の矢で」

リンパの腫れと共に、左上の奥の歯茎の腫れも解消。いや、13日夜は水風船のように膨らんでいたことであるよ。

バチカン、新教皇の名を「フランチェスコ一世」と言うのはあやまりで、ただの「フランチェスコ」であると声明。これは考えてみれば当然で、一世というのは二世がいて初めてその区別のために意味をなす呼称なのだな。ドリー・ファンク・シニアは息子のドリーがデビューするまではただのドリー・ファンクだった。

今日もほぼ一日を連絡作業に費やした。フライヤー関係、顔合わせ関係、スタッフ関係等々。急場にも関わらず参加してくれる人多く、有り難し! ライターのIくんには、と学会関係の別件で電話したときに近況の話になり、「どう、参加しない?」と声をかけて急遽、製作進行として参加してもらうことになった。

一方で舞台監督さんは、以前知人が使ったという事務所に電話。話したら物柔らかそうな声でいい感触だったので、その場で決定。

キャスティング、若手の男優さんにひとり、これは“スター”になりそうだ、という子を見つけた。残念ながら今回はバイト先のシバリであまり稽古時間とれず、大きな役はやらせられない(とはいえ、おいしい役)が、今後ちょっと、意識して公演に誘ってみよう。

18時半、家を出て荻窪へ。天沼会議室にてルナティックシアター4月公演『カラフル』稽古に陣中見舞。荻窪のルミネで菓子類買って差入れ。12月公演のフライヤーに使った衣装を大野由加里ちゃんに返却、ハッシーからこっちの4月公演で使う衣装を借り出す。

稽古も見学させてもらったが、一日に2枚づつ台本が上ってくるそうで、有川浩の『シアター!』などではまず、劇団として改善しなくてはならないところだが、ここはそれが普通。バカバカしいアドリブをその場で採用していきながら芝居を作っていく。こういうところがあってもいい、というか、基本的に何が正しい、というやり方はないのが小劇場界。ただ、それがその役者の肌に合うか合わないか、ということだ。

考えてみれば、今回は同じ4月でカブっているせいもあるが、照明のヨッシー以外、役者もスタッフもルナレギュラーの人はいない。以前の客演さんも二名のみ。最もルナ色の少ない公演で、やることが最もルナっぽいナンセンス、というのが面白い。

稽古終わり、天沼陸橋の近くにある『龍記』という、新しく出来た中華料理店で飲み。いろいろと情報収集も出来て、有意義な飲み会だった。ここの干し豆腐、ポン酢だれで食べる。他の店だと塩味が多いが、これも案外いけることを発見。

食べたもの。朝:オムレツ、揚げ玉の味噌汁、果物(柑橘、リンゴ)。昼:天ぷら煮つけご飯。夕方:辛味大根そば。夜:荻窪の中華で酢豚、豆苗炒め、干し豆腐など。ビール、ホッピー白。帰宅して、ホッピー黒が飲みたくなって、サーディンサンドイッチ作って黒ホッピー。


16日(土)くとるの化け物

ヨグ・ソトートとかナイルアラトテップとか。

カラープリンターの調子が昨日から悪い。買い替えどきかなあ、そろそろ。とにかく、一万円を割る機種まであるというのが凄い。掃除機やDVDプレーヤーを買ったときにも思ったが、家電の価格ってどうなってるんだろう。

中華料理の宅配の店のチラシが入っていたが、店名が『天安門』。ちょっとケンノン。

今日は珍しく体のどこも痛くない。昨日は前歯の歯茎がちょっと腫れていて、ものを噛むと痛かった。例によって酒を飲んだら全く感じなくなったが。

昨日ハッシーとも話したが、稽古場によく使っていた天沼会議室、この5月で保育施設になって使えなくなるという噂(まだ正式な発表はない。全体なのか、一部なのかも不明)。借り賃が安いし、無人会議室(鍵は本天沼で借りる)なので、気兼ねなく稽古でき、重宝していた場所だったので惜しい。まあ、今はメインを西荻窪、それからこの4月は四ッ谷も使う予定なので支障はないとはいえ。

4月の仕事の件で連絡、準備のため、一〜二週広島に来て作業してくれるライターさんがいないか、との話。うーん、難しいな、そんな長期は。

あと、月末のテレビのデータも送られる。本当に、忙しくなるときというのは一気に忙しくなる。なら、ヒマな時にその準備をしておくかというと、ただ寝ているだけなのだが。

台本書き、別に進まないわけではないが、まだ顔をきちんとあわせていない役者さんが多いので、アテ書きが出来ない。しばらく呻吟して、後は明日、とあきらめる。

冷蔵庫の中の鶏しゃぶ用むね肉を酒と醤油(+ニンニク、ショウガ)に漬け、小麦粉をまぶし、ネギとニラと一緒に焼く。なんだかわからぬべとべとした料理になるが、まあビールには合うからいいか。後知恵だが、小麦粉でなく卵をまぶして鶏ピカタにすればよかったのであった。

『必殺仕掛人』第9話『地獄極楽紙ひとえ』。仕掛けられる悪役が御数寄屋坊主の伊皿子日乗(神田隆)。その子分で、日乗の名前を勝手に使って処刑される折助が江波多寛児、そのまた下の門番の、笹吾郎という俳優さんが、松ちゃんソックリで驚いた。

食べたもの。朝:牛肉とタマネギの煮物、味噌汁。漬物。果物(新夏みかん)。昼:ハンバーグ丼。夜:鶏の治部焼き(半失敗)、ニラと蒲鉾の辛子醤油和え、ミニトマト「王糖姫」、マッコリサワー、発泡酒、黒ホッピー。

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