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2013年3月12日投稿

つぶやき日記3月5日〜8日

3月
5日(火)大江戸放射脳

「死して屍、拾う者なし」「だってこの屍、汚染されてるんでしょ?」

ネットのニュースにやたら吉祥寺強殺の文字が。「吉祥寺強殺」って何かアングラ系の役者の芸名みたいだな。状況劇場に“十貫寺梅軒”という役者がいたが、その連想か。

役者さんたちに飲みの出欠確認。ところで今日行く予定の店、朝8時までやってるんだそうな。ヤヴァくないか(笑)。

朝方、荷物が届く。名古屋のファンの方からで、いつもの晩白柚。それと一緒に、『今池音頭』というCD。http://www.youtube.com/watch?v=0Sj7H8AtisA ザ・ピーナッツの歌で、1961年にご当地ソングとして発売されたものをCD化したもの。編曲が宮川泰、演奏が渡辺晋とシックス・ジョーズという豪華版。
「♪金のシャチホコ、ピーカピカピカピッカピカ」
という歌詞がなんとも。CDでの復刻は今池商店街の企画だが、CD化に際してのキャッチフレーズが
「おとっつぁん、CDが出来たわよ」
というのがいい(笑)。

テレビをつけたら『徹子の部屋』のゲストが水野久美。怪獣映画のことは語られていたが、デビュー作『気違い部落』のことは語られたんだろうか。冒頭を見逃したんでわからないのだが。

X星人の衣装について黒柳さんが「アラ、大変面白い格好なさっているのネ」という発言。水野さん曰く「ほら、私余計なものがついてないから」なので、すっと着られたんだそうである。

昼は和風スパゲティ。和風というが、オリーブオイル+醤油+かつおぶし+小ネギ+パルミジャーノ・レジャーノだから和洋折衷。今日はそれにザーサイの細切れも混ぜたので和洋中折衷。

『必殺仕掛人』第六話『消す顔消される顔』仕掛けられる相手が三國連太郎であることより、その手下(お店の番頭)が西沢利明であることに興奮。この二人の組み合せというキャスティングはまさに神。

電話インタビュー打ち合わせ(お題通知)、かかってきてもう一週間たったのかと驚き、水曜だとばかり思っていて火曜だったか、とまた驚く。始まってからもう3ヶ月も経っているんだから曜日くらいちゃんと憶えればいいのに、自分。

6時半に家を出て、中央線で吉祥寺。吉祥寺のヨドバシカメラ前で待ち合わせ。ここは以前近鉄デパートだった。当然、私が初めて吉祥寺なる街に足を踏み入れたのも。ここで近鉄古書市が開催されていたからである。近鉄古書市の帰りには商店街の中にある古書店に立ち寄り(当時、ビニ本の古本にビニールをかけずに売っている古書店があり、大変にありがたかった記憶があるww)、そしてやはり商店街中の喫茶店でモーニングを食べて帰った。このモーニングセットがミートローフのセットで、こんなものがあるなんて何てモダンな街だ、と感動したなあ。

みんな来る時間バラバラで、とりあえずテヤマと藤田ちゃんと三人でヨドバシ裏の『燻し屋もっくん』なる店へ。オノはSタローが熱を出したとかで不参加。店で待ってたミヤッキーと久闊を辞し、乾杯。ここは店名通り燻製屋で、鳥肉、チーズ、卵などの燻製が名物。他のものではアボカドのヅケ、というのが旨い。考えてみればカリフォルニアロールなど、アボカドはマグロの代用になるものであって、ならばマグロと同じくヅケにしても旨いはず。

遅れて助ちゃん、中澤くん来て、共通の知り合いのうわさなどで盛り上がりつつ酒。相変わらず中澤くん、酒豪。ミヤッキーの彼女は以前私の知っていた彼女と違うとかなんとか、そんな話も(笑)。

藤田さんから、藤原啓治さんからの伝言を伝えられる。藤原さんの持っている事務所用の稽古場をお貸ししてもいいという、すさまじいご厚意。ちょっと驚く。ありがたいというより、ありがたすぎる御申し出である。昌代ちゃんをキャスティングしているご縁だろうが、少しクラクラする。

藤原さんとは以前、NHKの『アニメ夜話』でご一緒したが、それもあるのか、12月の舞台も観に来てくださっている。多分、今回のご厚意は、あの芝居を気に入っていただけたからだろう。そう、思うことにしよう。

さすがに朝8時までとはならず(ホッ)、12時回ったあたりで解散。ちょっと酔っていたのでタクシーで帰宅。

食べたもの。朝:麻婆豆腐、チンゲン菜お浸し、果物(ミカン、ブドウ)。昼:和風スパゲティ。夜:吉祥寺『燻し屋もっくん』で燻製数種類、漬けアボカド、枝豆ニンニク炒めなど。ビール、日本酒。


6日(水)三遊亭ジャスラック

「ひとつ小唄でも聞かせてもらおうじゃねえか」「おっとそれは著作権侵害だ

朝、ふとんの中で足が何度か攣る。うん、と足を強くのばしたら、右の足首が、くじいたようなひねりかたをしたと見えて、歩くと痛い。腰はこないだの笹塚以来まだ痛み残っており、何だか70代の老人のような歩き方になる。

昨日音響のMくんと打ち合わせしたが、明後日は照明のヨッシーと打ち合わせ。進んでいないようで、公演の準備は一歩々々。今日の私の足取りのような一歩だがw

劇団俳優座代表・大塚道子さん死去
。82歳。先日亡くなった本郷功次郎の代表作『牡丹燈篭』(1968)で、お露の侍女・お米を演じ、「お嬢様はあなたに恋い焦がれておられます」と迫るシーンが、あの映画で一番恐かった。他に刑事コロンボでも、犯人のドナルド・プレザンスを“愛するが故に”脅迫する恐い女(バーバラ・ハリス)を吹き替えており、そういう執念の女性を演じさせて日本一の女優さんだった。しかし、本郷功次郎の新三郎に続いてお米まで、とは。不思議に“つく”ものだ、訃報というのは。

電話インタビュー、2時にかかってくるはずだが来らず。3時にかかってきた。今回のテーマはまあ、私の得意分野でもあり、こっちの土俵に引きずり込んで1時間たっぷり語る。

終って、足と腰まだ痛むが、このまま引きこもっていてもいけないと新宿へ出て、買い物いくつか。小腹が空いたのでちょいとソバでもたぐるか、と、西口メトロ食堂街の立ち食いソバ。つい、肉天をつけるが、これがかなり重かった。肉天が大きすぎて、ソバ猪口に入らないのである。かなり食べるのに苦労した。

帰宅して、さすがに足腰に疲れたまり、横になって本などを読んでいたら、案の定グー。12時過ぎまで寝てしまう。起き出して、穴子をささがきゴボウと刻みネギと煮た穴子鍋を作り、酒。

VHSで『殺しの許可証』(シリル・フランケル監督、1976)を見る。
学生時代名画座で見て興奮するほど面白いと思った政治サスペンスだが、IMDbはじめ各映画批評サイトであまり評判がよろしくない。見てスッキリする映画では必ずしもないからか。しかし、本当に最初見たときは冒頭から悲劇のラストまで、ワクワクハラハラのしどおしだった。

ティモシー・ダルトンはホモの英国外務省官僚の役で、これが適役。
「同性愛を犯罪にしていたら外務省の役人がいなくなるぞ」
などと言う。
デビュー作『冬のライオン』(1968)でもアンソニー・ホプキンズに犯されてホモになってしまったフランス王の役だったが、せっかくボンド役に抜擢されたのにパッとしなかったのは、こういう役が似合うキャラだからかもしれない。

ダーク・ボガードがイギリス情報局の人間で、政治的目的のためには殺人も平然と犯す冷酷な人間なのだが、一方で常に家に電話していて、娘が18歳で結婚すると言い出すことにあわてたりしている。このキャラクターも実に面白い。

ヒロインはエヴァ・ガードナーだが、いや、顔の怖いこと。『妖怪百物語』に出ても通るような恐さ。一方で女性スナイパーを演じるニコル・カルファンはクール美人で、おっぱいも堂々と見せてくれるサービスぶりであった。ちなみに、音楽は『オリエント急行殺人事件』のリチャード・ロドニー・ベネット。サスペンス・シーンの音楽が前年の『オリエント〜』ソックリなのはご愛嬌。


食べたもの。朝:豆腐ステーキ、味噌汁、果物(ポンカン、ブドウ)。昼:サーディンサンドイッチ。間食:ざるそば肉天付き。ちょっと重かった。夜:穴子鍋、フルーツトマト、サーディンサンドイッチ。マッコリサワー、黒ホッピー。


7日(木)トゥエンティ・センズリ・フォックス

自己満足な映画ばかり作っている会社だとか。

9時起床。腰と足、今日はやや、まし。昨日無理しても出歩いたせいか。やはりリハビリには、痛いくらいまで動かさないとダメなのだな。

衆院予算委中継見る安倍首相の襟バッジ、両襟から片襟にまとめたのは結構、とこの間の日記に書いたが、今日みたら、さらに右襟に一列、だったのが上に 議員バッジ、下に横並びにブルーリボンとオリンピック誘致バッジという“品”型に並べての装着で、なお格好よくなっている。奥さんのサジェスチョンだろうか。なかなかいいセンスである。これでオカルトファンでさえなければなあ(笑)。

某クリスチャンの知人が、日本の建国記念日など起源があやふやなもので祝うに値しない、ということをネットで言っていた。しかし、それをいうならクリスマスとかバレンタインデーもあやふやなわけである。聖バレンタインなんかは実在が疑問視されているわけだし、キリスト自身も存在否定説が昔っからある。記念日などというのは所詮シンボル。きちんとした日付などもう茫漠の彼方であるほど、日本は古い国であるということでいいではないか。

昼飯はしらすご飯とシジミの味噌汁。千切りシソと裏ごしの梅干し、醤油をまぶしたご飯の上に釜揚げしらすを山盛にして。カルシウムたっぷり「魚は丸ごと食べられるものを」という川島四郎先生の教えに従う。ただ、川島先生は「食事中に水を飲むな」という。「食事中に水分を取る動物はいない」というのはそうかもしれんが、人間の食事は塩分がかなり加えられているからなあ。

民主党の細野豪志のものいいに安倍首相少しキレた。やはり国会中継は対民主党が一番面白い(政治を面白い面白くないで見ていいのか、という問題に関しては、私はいいと思う立場である)。それにしても、ネットで「安倍晋三はアベノミクス、細野豪志はモナトセクス」というダジャレを見つけたときには、呆れとか苦笑を通り越してちょっと感心してしまった。よくこんなクダランことを思いつくよな(褒め言葉)。

食べたもの。朝:牛肉焼き、味噌汁、果物(キウイ)。昼:しらす飯、蜆味噌汁。間食:餅菓子、豆乳。夜:スペアリブ水煮、白子柚味噌焼き、肉味噌奴、塩トマト。マッコリサワー、黒ホッピー。

8日(金)オイラーの公式「怒り+ドラム=嵐を呼ぶ」
♪オイラーは数学者、盲目の数学者、オイラーが計算すりゃ公式を出すぜ

追突事故の53歳女、高速で2度Uターンし逃走 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130307-OYT1T01116.htm 「追ってきた警察が悪い」あっぱれ。

数日前、某大物作家の訃報が伝わってきた。私も若いころ一時ハマった人で、うたた感慨あったが、今のところネット回ってもそれらしきニュースなし。ガセとは思えぬところからの情報だったのだが・・・・・・。

1時、家を出て築地へ。ブディストホールにて株式会社アールスタイル公演『見上げてごらん』観劇のため。実は4月公演のキャストが足りない事態で、島さんから、ここの演出家が知り合いなので、もし見ていい子がいたら声かけてみて、と言われたのである。で、その演出家というのは、と訊いたら、『ワイルド7』の比葉役、小野進也。脚本の波那怜は仮面ライダーアギトでアナザーアギトを演じた菊池隆則のPN。凄いコンビですなあ。

ブディストホールは実は初めて。島さんと待ちあわせていくが、入り口が喫茶店などと同じなのでちょっと迷う。小野さん、アールスタイルのプロデューサーさんと挨拶。全く内容とか調べずに素で見たのだが、UFOの芝居だった。役者さんたち、劇団カリメロ主宰だったという小野哲平以外はみんな初々しい人たちで、後で訊いたら半数以上がこれが初舞台であるとのこと。まだ舞台声も出来ておらず、せっかくのいいキャラが生かされていない子もいたが、しかし、この時期でないと出せないオーラというものがある。

私は、少なくとも小劇場(小劇団)の演劇に、あまり演技の巧拙を言うのは自縄自縛になる可能性があると思っている。演技の上手さを基準にしたら、それはきちんと養成システムが確立している大手劇団に最初から一籌を輸すことになってしまうからだ。小劇場には小劇場の芝居のよさがあり、それは個々の役者のキャラを生かせる舞台作り(大手の場合はまず、著名な台本ありき、で始まることが多い)であり、その手作りと、観客と舞台の距離が短いことによるナマもの感である。いわば、小劇場の演劇は半ばライブ的感覚を持つべきもの、なのである。そして、ライブ感覚ということであれば、若さが何より輝くものなのだ。

とはいえ、残念ながら今回のキャスト(ダブルキャストの片一方)には、4月公演のキャストとしてピッタリ、という感じの子(女優)がおらず。主人公を演じた川合智己くんはじめ、男優では何人かイイナ、という子がいたが。ロビーで小野さん、アールスタイルのHさんと名刺交換。小野さんは島さんとは40年来の友人とか。ぜひ、もう一方の組の舞台も見てくださいというので、日曜にまたお邪魔することに。

その後、近くのスタバで島さんと話をし、島さんの知り合いの女優さん面接。彼女も、こちらの思うイメージとは違うが、大変いい子で、殺陣とダンスが出来るというので(助ちゃんと知り合いらしい)、ちょっと役を作って出てもらうことにした。

島さんと女優さん(Hさん)と別れ、地下鉄で赤坂見附乗換えで帰宅。いろいろと連絡関係すませ、すぐにまた出る。中野にて、照明スタッフと打ち合わせ。こないだSタロー来られなかったので、テヤマ夫妻も参加。最初塚田農場行こうとしたらいっぱい、次の馬肉屋さくらもいっぱい。金曜の夜か。甘く見ていたな。・・・・・・と、いうことで困ったときの金竜門。うまい具合に空いていた。

やがてヨッシーと森ちゃん、それに今回仕込みで入ってくれるというOさんと三人。金竜門のメニューいくつか味見させたが、一皿ごとに「おいしーい!」「初めて食べたー!」と歓声連発。〆のシャオヤンロウでは、ちょうどしゃぶしゃぶの話を来る途中していたとのことで、凄いテンションになった。

しかし、それ以上に人気だったのがSタロー、「可愛い!」「萌え!」の連発で、こないだ行った原宿の飲み屋でもそうだったが、女性陣には絶大の人気を博すな、この子は。飲んで食って、11時ころ散会。

食べたもの。朝:ほほ肉カレー、ニンジンサラダ、果物(イヨカン、ブドウ)。昼:築地で立ち食い蕎麦、冷やしたぬき。290円は安い!  夜:4月公演照明スタッフたちと中野金龍門。スペアリブ甘酢がけ、豆苗炒め、イカ団子。〆は当然シャオヤンロウ。麺の後のおじやまで行ってみんな大満足。 青島ビール、老酒。

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