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2013年2月23日投稿

つぶやき日記2月5日〜8日

2月
5日(火)プーチンの寅さん

私、生まれも育ちもロシア・レニングラード、ネヴァ川の水で産湯を使い・・・・・・。

7時起床。今朝見た夢。『そして誰もいなくなった』みたいな孤島ミステリの舞台劇の稽古を、出演する役者としてやっているもの。他の出演者も個性派ばかりで、この中の一員としてキャスティングされたのがしみじみ嬉しかった。やはり役者願望はまだ残っているとみえる。

10時母の室にて朝食。早起きが習慣になっているのなら、も少し早めの時間の朝食にしてもいいか。第一この時間は『ゆうゆう散歩』くらいしか見るものがない。

『ひるおび』第二回にしてもう事前打ち合わせなしに、メールやりとりでのネタ出しだけでいきなり局入りすることに。おまけに「唐沢さんにはもう詳しい説明もいらないから」と、入り時間も30分後ろにズラしてよろしいと。……まあ、信頼されてんだろうけど、慣れるのが早すぎという気も(笑)。

週刊誌インタビュー口述45分間。苦手な話題だったがオチまでつけて、何とかまとめられた(もっとも、あとで掲載誌みたらそのオチの部分はあまり反映されてなかったw)。気張って話して、少しクタビレる。

日テレ『メレンゲの気持ち』から電話。「前回はお世話になりました」というので、前回っていつだっけ、と考える。あのとき渋谷のマンションにやってきたのがタレントのおさるで、まだモンキッキーに改名してなかったから、少なくとも2004年よりかは前であることは確かだ。あの当時の渋谷のマンションはカメラ入っても絵になる「一般人の住居とは違う」家だったが、今のマンションはかなり“普通”だからなあ。代案出してみるが、果たして通るかどうか。

塩漬け状態になっている尖閣買い取り金の寄付で、「金返せ」の抗議が160件も来ている、と毎日新聞記事。あのときの寄付は10万件を超えている。そのうち返してと言っているたった160件を大きくとりあげるというのは悪意ある見出しだな。

夜6時、幡ヶ谷に出向き、『青空』へ。テヤマ、オノ、Sタローと。店の親父さん(まだオニイサンか)、「テレビ見ましたヨ!」と声かけてくる。この店、相撲の時期用なのか、店内にテレビモニターが三つもある。ずっとかけっぱなし(音は絞ってある)ので、まず大抵の番組に出てたらチェックされるだろう。

そう言えば『人間は何を食べてきたか』の『お茶』の界で取材されていたある部族は、ご馳走というと羊の茹で肉だけをエンエンと食べて、野菜などは食べない。ビタミンは肉を食べながら何杯も飲むお茶で摂っているのだそうだ。肉を取る羊から、乳は取らないのだろうか。この店ではヨーグルトサワーがメイン飲料で健康的。がぶがぶ飲んでしまう。

食べたもの。朝:煮しめにおこわ。懐かしい味。果物(イチゴ)。昼:牛すじ丼。夜:幡ヶ谷『青空』にてスタッフ打ち合わせ。チャンスンマハ、パオズ、羊肉餅、串焼き、カレー。メニュー見たら羊の丸茹でのパーティーメニューあり。20人ほど人数が必要だそうだが、近く仲間集めてやってみるか。

酒はヨーグルトサワー、それにテヤマと牛乳酒(25度)二本あけた。三本だったかも。覚えてない。もっとも、さしてベロにはならず。

6日(水)ヌンチャク厨
ブルース・リースレに生息。

終日ダラダラ。いかんとは思うが、ダラダラの魅力には抗し難し。島さんからメール。Yさん含めて、4月の打ち合わせをしましょうとのこと。どうせならFさんの店に行ってみよう。

週プレからまたインタビュー依頼、今回はいつものK氏より。前回は振込先から何から改めて教えなくてはならなかったが、ヨコの連絡どうなっているんだろう?

USA・Amazonで買い物をすると、そのあとでSHUNICHI,did ○○ meet your expectations? 」みたいなメールがくる。この、いきなり名前で呼ばれるフランクさがUSAかね。

ロッキード事件のことを調べていたが、コーチャンという名前に「いたいた」とうなづく世代というのも、もうかなり歳がいっているだろう。当時、山藤章二氏が『ブラック・アングル』で「越路コーチャン、田淵コーチャン」などを並べ、一緒にするな、と抗議させていたが、アメリカ人の姓としては珍しい方に属するのではないか。

調べてみたら、これはアルメニア系の名前なのだそうな。後ろにつく「ian」または「yan」は「……の息子」の意味でアルメニア系の特徴になっているとか。作曲家のハチャトゥリアン、指揮者のカラヤン、作家のウィリアム・サローヤン、映画プロデューサー(『SWジェダイの帰還』)のハワード・カザンジャン、みんなアルメニア系。

シャンソン歌手のシャルル・アズナブールもアルメニア系で本名シャアヌール・ヴァリナグ・アズナブーリャン。ガンダムのシャアの名前はここから取られたものだろう。

アルメニア系はユダヤ系と並んでアメリカの金融・エンタテインメント業界に足場を作っている。ロッキード事件はアルメニア系カトリックのコーチャンをWASPが追い落とすために仕組んだ陰謀であるという噂もあるくらいなのだとか。

夕食のときに見た『ジェシカおばさんの事件簿』、てっきり近石真介だと思ったアテレコ、梶哲也だった。まだ修行が足らん。

食べたもの。朝:ハムエッグご飯。果物(トチオトメ。最近食べたイチゴのうちで最高の美味)。昼:抜き。夜:せんべい鍋ハマグリダシ。煮物、ミニトマト赤糖房。栗おこわ。発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。

7日(木)鬼平ハンカチ王子
斉藤佑樹引退、時代劇俳優に転向!

朝、Tくんから電話。アンドナウのインタビュー予定ひとつ、キャンセル。ご高齢で体が弱っておられるので、ご本人に意欲がなくなっている様子。残念だが、全ての方が大塚さんや小林さんのように意気軒昂というわけにいかず。丁寧にあせらず、しかししぶとく念入りに調整、交渉をしてくれるTくんには頭が下がる。時にはインタビュイーさんの体を気遣うご家族から怒られたりしながら、ホントご苦労様。私はそういうの、絶対無理。

スーパーに夕方買い物に行くと、売り場の前でじっと買い物もせずに待っているおばさんたちがいる。そろそろ夕食の仕込み時間が終わり、本日の売り上げの大半が出た段階で、売れ残りを少なくするために、店が割引の値札を商品に貼りはじめる。おばさんたちはそれを狙っているのである。中には「ねえお兄さん、これは安くならないの?」などと催促しているのもいる。

どこでも見られる光景だが、これを見るたびに思い出すある逸話がある。この間も日記に書いたアルメニア人にまつわる話だ。

ずっと昔、故郷を追われたユダヤ人の一家が、はるばる旅をしてアルメニアに辿りついた。一家の主は、ここに落ち着いて商売を始めるつもりでいた。ある程度の持ち金はあったが、それは商売の元手にしないといけない。彼はわずかな金を息子に与え、市場で食べ物を買ってくるよう言い付けた。

息子は大きな市場に行き、売っている商品をいろいろ見て回ったが、どれも高くて、父から渡された金額では、とても一家が腹いっぱい食べるだけの量は買えない。途方に暮れていると、一人の男が声を息子にかけた。

「少年よ、心配することはない。まだ陽は高い。夕暮れ時を待ってまたおいで」そう言われた息子は夕方まで時間をつぶし、再び市場を訪れた。驚いたことに、商品はみなさっきよりずっと安くなっており、息子は充分すぎるほどの食料を買い入れられた。

家に帰った息子は父親に、自慢気にその食料を見せた。父親は、息子が思ったよりはるかにたくさんの食料を買ってきたのに驚き、どうやったのかと訊いた。息子は正直に、男が助言してくれたことを話した。

すると父親は、暗い顔で言った。「私はこの地に落ち着くつもりでいたが、無理のようだ。このように利にさとい人々がいる国で商売をはじめても、成功はとてもおぼつかない」次の日、そのユダヤ人一家は荷物をまとめ、また旅に出てしまった。・・・・・・つまり、アルメニア人というのは、かのユダヤ人をして裸足で逃げ出させる商売上手の民族だということである。

ユダヤ人が日本を乗っ取ろうとしているという陰謀論を唱える人がいるが、もしそんなユダヤ人を見つけたら、夕方のスーパーに連れていけばいいかもしれない。「家庭の主婦たちまでがこのような商売上手だとは」と驚いて、尻尾をまいて逃げ出すだろう。ユダヤの陰謀もおばちゃんパワーにはかなわない!

『海江田民主ボー然 共産党にも負けた!』http://gendai.net/articles/view/syakai/140814 「二位にもなれなかった」民主党の凋落ぶりだが、民主びいきのゲンダイにも見放されたかというのが興味深い(まあ、ゲンダイは小沢一郎を池田大作と置き換えた聖教新聞みたいな新聞なので仕方ないが)。

アンチ自民も相当数まだいたはずの今回の選挙でもその受け皿になれなかった共産党の衰退も近年著しいものがあるが、それをさらに下回るとはどういうことか。しかも革新派市民の多い横浜でこれ。

夕方4時、神保町にて立川談之助と待ち合わせ。ちょっと早くついたので達磨のタイヤキ一枚、買って食う。アイス抹茶ドリンクが美味。改めて談之助さんと、打ち合わせ某書店さんと一件、その後談之助と二人、喫茶店でしばらくダベり。立川流の昨今の状態とか、今後の予定だとか。喫茶店で単に雑談というのも、最近していなかった経験。20代の頃とか、一日の大半をこれについやしていたのだよなあ。

ノスケさんと別れ、神保町の書店をちょっと冷やかす。まずいことに、昨日、某社の印税が振り込まれている。こういうときに古書街を歩くと、つい気分が大きくなり、本の裏側の値段のゼロの数をかぞえなくなる。自制しいしい一回りし、何とか大一枚の出費ですます。

若者の古書離れとか言われているが、かなり人通り多く、各古書店の前にも人だかりあり。路上で人とぶつかって、相手が「失礼!」とかパリッとした口調で言って足早に立ち去るなどすると、つい懐やポケットに手をあてて携帯、財布の類いを確認してしまう。今どき、そんなスリいないって、とは思うが・・・・・・。そう言えばうちの祖父はまことにおっとりとした人間で、そのおっとりの証明として、若いころ電車の中ではめていた腕時計をスラれた、という逸話を持っていた。

ボンデイにでも寄りたかったが、時間もなくなり、たいやきだけでガマンして地下鉄で新宿まで。驚いたことに、地下鉄の中で走行中も携帯が使えるようになっていた。聞いたら去年の年末26日からサービスエリアが拡大されたのだそうで、まだ荻窪のあたりは使えないが、年内には全線でOKとなるらしい。このところずっとJRばかりだったので今さらに気付いて驚いた。いやあ、どこまで便利になるのやら、とオヤジぽい感想。・・・・・・しかし、そうなるとますます夕刊紙、スポーツ紙のたぐい、文庫本とか売れなくなるだろうなあ。

小田急地下で買い物して帰る。いつもはさまざまな地方名産品の出店でにぎわうコーナー、
「ちくしょう、チョコレート屋ばかりではないか」(『ねじ式』風に)

民主党の原口一博元総務省、本日の衆院予算委員会で「グーグルアースを見ればどこに艦船があるかわかる」と発言したとか。何のために各国が情報収集衛星打ち上げていると思っているのか。ネトウヨ的に民主党に石を投げるのではなく、これが政権のトップにいる人間の認識だったら(原口氏にはその可能性も充分あった)、こういう認識の人間が防衛大臣、あるいは三軍の長となる可能性もあったのだな、と思ってゾッとする。政権再交替しててホントウによかった。・・・・・・もっとも、聞いていた自民党議員たちも誰一人そこにツッコまなかったのも情けない。

リチャード3世の遺骨発見のニュース。シェイクスピア作品に登場する人物の遺骨が21世紀になって発見というのはすごい。そう言えば、悪王の代名詞であるリチャード3世善人説を現代の探偵がアームチェア(病院のベッド)で推理するというミステリ『時の娘』(ジョゼフィン・ティ)というのがあった。イギリス人にとってはジンギスカン義経説くらいポピュラーなネタらしい。

高校生のとき読んだ(いま流通している小泉喜美子訳でなく、ハヤカワポケミスの村崎敏郎訳)ことがあるが、イギリス史に無知なうえシェイクスピアの戯曲もまだ読んでなかったので、いまいちよくわからなかった。今、再読したらどうだろうか。

食べたもの。朝:ハムエッグ、ナメコ味噌汁、果物(伊予柑、葡萄)。昼:鯛焼き一枚、アイス抹茶。夜:鴨湯豆腐、しらすおこわ、あさりスモーク、赤糖房トマト。発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。

8日(金)義理と認知症をはかりにかけりゃ
「♪介護が重たい養子の世界〜」

本日誕生日のマイミクさんが四人、そのうち三人が舞台俳優。何か役者になる確率の高い星回りなのか? まあ、マイミクに役者が多いから、同じ誕生日にあたる確率が高いという、単純にそんなとこなんだろうけれども。

その役者(女優)のマイミクさんが、共演した役者(男優、非マイミク)さんから、
「肉を食べた後に果物を食べると果物の方が先に消化されて胃の中で腐る」

と言われてとてつもないショックを受けた、と日記を書いていたので、いやそれ、トンデモ説ですから、と訂正しておく。占いや心霊は信じていてもまあ、罪がないが健康法とかダイエットというのは生命身体に関わるのでシャレにならない。しかし、それで気になって検索してみたが、例えば消化吸収に関しても、正しい知識が記載されているサイトが、トンデモ系のサイトの多さに圧倒されて、なかなか出てこないという事態なのにちょっと愕然とした。

ところで、これはまともなサイトだったが、胃の形状を「ひらがなの“し”の字を裏返した形」と書いてあるところがあった。「ローマ字の“J”の形」ではダメなのか?

昨日の原口グーグル発言、「緯度と経度がわかれば、それをグーグルアースで調べれば」という意味だったのではないか、という擁護論が知り合いからいくつか出ていた。みんなリベラルで、石原発言なんかだとそれこそ片言隻句をつかまえて盛大な揚げ足取りをしている人々である。民主党にはみんな優しいことだ。

3時新宿、週刊PBインタビュー於椿屋。電話あったKくんはツナギで、Hくんという初めての人で、私の推薦は以前担当だったMくんであるらし。今回も前回と同じくサービス精神ふりまいて話の風呂敷を広げ、大いにその場ではウケるが、反映はたぶん記事全体の1/10くらいなものだろうと思う。

帰宅、母が買った空也もなかを今朝分けてもらったので、それと豆乳でひと息つく。ひと息つきすぎて眠ってしまった。7時ころ、起き出して小腹が空いたので餅を焼いて缶のコンポタできつね餅にして。それから調べものなど少しして、12時近くに夜食。

食べたもの。朝:ハンバーグ、塩ジャケ、味噌汁、果物(梨・甘夏等のグレナディンシロップかけ)。昼:サンドイッチ二切、最中。間食:餅ニ切。夜:豚タン茹で、サンチュ、カレー&トルティーヤ、赤糖房。発泡酒、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa