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2013年2月21日投稿
つぶやき日記2月1日〜4日
2月
1日(金)ナルの大仏
みよ、この私の金色に輝く巨体。
朝がダルい。そんなに飲んでないのに二日酔いの如し。そう言えば一昨日松ちゃんと飲んだ翌朝、起きて見ると、玄関に靴と、なぜかそこで一緒に脱いだ靴下が揃って置かれていて、あと、居間まで続く廊下に点々と、財布、鍵、名刺入れなどが等間隔で並んでいた。どういう酔い方をしたのやら。そのくせ、ズボンはちゃんとクリップハンガーにはさんでかけてあり、携帯はきちんと充電されていた。
ダルいよー、眠いよーとつぶやきつつ、麹町まで所用で出る。相変わらず昭和なビルディング。いろいろと話、聞いてもらう。少し先行きのやり方、見えてくる。やはり専門家のサジェスチョンがあるのは強い。
久しぶりの麹町なので、いろいろぶらつこうと思ったが体調もあり、即帰宅。車窓より、かつて代々木にあったビストロひつじ屋が、四谷に移っていたのを発見。
体調不良はゆうべ夜中にネットサーフィンで寝不足だったせいだろうと思いつく。で、昼寝したら果たして熟睡してしまい、郵便局が来てピンポンならしたの気づかなかった。寝るという行為はどうしてこう気持ちいいのだろう。横になって動かないというだけでどうしてこんなに快感があるのだろう。
ベッドで読書、小原秀雄『SF人類動物学・生物界と人類の未来』(早川書房・1966)。ずいぶんと古い本だが、古い科学の本というのは、現在の科学常識との、微妙な違和感が面白い。恐竜絶滅の原因にも、まだ隕石説は登場してこない(新星の爆発による放射能説は出てくる)。
上記の本に曰く、両生類は水中にメスが産卵し、そこにオスが精子をかけて受精させる。進化の過程で、陸上に進出した爬虫類は、乾燥から卵を守るために殻で卵を覆った。ところがこれでは受精させることができない。そこで、産卵前にメスの胎内に直接精子を注ぎ込むことにした。これが現在われわれがそのために狂奔しているセックス行為の始まりである、と。
ここを本書の表現で言うと
「今日、人間までをふくむ多くの動物の雌雄に喜びや悲しみ悩みをもたらす性愛の舞台の本格的な始まりもここに由来があったのだ」
となる。いかにも60年代的なもってまわった言い回しだが、実に味がある。
仕事少しするが体調不良にてだらだら、当然すすまず。連絡事項のみ。某氏に報告メール、某女史にお礼メールなど。9時過ぎ、夜食作って食って、すぐまた寝る。
食べたもの。朝:抜き。昼:ほほ肉のカレー。野菜のラタトゥーユ。果物(イヨカン、ブドウ)。夜:鯛ちりの残りの鯛の蒸したの。豚タン茹で。イカのマヨポン。ミニトマト『赤糖房(あかとんぼ)』。赤飯。発泡酒、黒ホッピー。
2日(土)伊賀の革マル
「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派三重県支部員」
起きしなの夢。と学会のメンバーたちで、NASAの深夜勤務のアルバイトをやる。私は広報担当だが、さしたる事故も発表もないので、床にこぼした油をティッシュで拭きとったりしている。
今日の気温は高めですごしやすいとの予報。とはいえ、窓外の景色が寒々しい。暖いから体調良好、とはいかず、メシ食ってまたベッドへ。昨日の続きで『SF人類動物学』続きを読む。ステラー海牛(リチナ)は肉があまりうまかったので一七四一年に発見されてから三十年弱で絶滅したという。長い人類の歴史のうちでたった三十年の間しか知られなかった美味というのはどんな味なんだろうか。頭の中でその美味がどんどん膨れ上がってくる。
昼は当然抜き。もっとも朝4時くらいに起きて日記まとめなどしていたとき、妙に腹が空いて、冷凍庫の中のスープ使ってラーメンを作って食ってしまった(具がないので、冷凍餃子を具にしてギョウザラーメンにした)。体調悪いのはそのせいか(笑)。
中澤くんにこないだの観劇の感想など書いて送る。島さんと打ち合わせのやりとりも。
6時、中野駅北口にて大塚周夫さん待ち合わせ。藤田昌代ちゃん、アンドナウの会Tくんと4人で中野のそば居酒屋『真希』。確かに暖くて、だいぶ汗をかく。
大塚さんのお話面白く、全部録音しておきたいほどだったが、「酒が入ったときの話はオフレコ」とのことで、業界の裏話いろいろ。昌代ちゃんメンバーに加えたのは成功で、声のお仕事の後輩(大先輩、という言葉をもじると大後輩)にむけての大塚さんのサジェスチョンが実に面白い。NGぽいところを削ってまとめれば、
「いい声優になりたかったら、美人になりなさい。美人になれば自分の声を自然にいい声にしようと心がけるようになる。あと、人の芝居をいっぱい観なさい。観ているうちにうまい人はどうやって演技するのか、わかってくる。ダンスをやりなさい。ダンスしていると姿勢がよくなり、姿勢がよくなると声が出るようになる。・・・・・・アテレコの練習? そォんなものは一番最後でよろしい(笑)」
9時半まで大塚さんの独り芝居を観ているが如し(私は合の手役)。目の前でブラック魔王をやっていただいたときには昌代ちゃんが気絶しそうになっていた。4月の芝居に、ぜひ大塚さんご協力を、と依頼、快諾を得る。
私に向ってのアドバイス。「唐沢さん、アクターはいくらでも集められます。スターを育てることだよ!」確かに、小劇場にアクターは山ほどいてもスターは数少ないし、スターを育てるシステムがそもそもない。これは前から思っていたところなのだが、今後の大きな課題である。
食べたもの。早朝:ギョウザラーメン。朝:豚肉しょうが焼き、蓮のきんぴら。イヨカン、ブドウ。昼:抜き。夜:揚げ豆腐、コロッケ、天ぷら盛り合わせ、蕎麦。ビール、緑茶ハイ。
3日(日)AKB娘はすてきな子
派手な丸刈りタマに傷。
早朝から雑用多々。グリーンカレーのレトルト温めて、冷や飯をぶち込んで食べる。二度寝するために発泡酒も一缶。10時ころ、Tくんからの電話で起こさる。昨日の話、帰りの電車内で大塚さんと話したことなど、今後のインタビュー予定など。
今日の夢は、トイレに入ったら便器が灰皿くらいの大きさしかないというものだった。架空の60年代六本木が出てきて、大変そこらのレトロ感覚は面白かったが。
ツインテールというと、恥ずかしながらまだ最初に帰りマンの怪獣の方を連想する。大好きな怪獣だったので。こないだ街でツインテールの子を見かけたが、目が怪獣のツインテールみたいな目だった(笑)。マイミクさん曰く「食べるとエビの味がするんでしょうかね」とww
コミケ申し込みの件いろいろスタッフ、友人等に連絡。今回はちょっと内容的に豪華なものにする予定。プロの方々に原稿依頼するなどして。ただし、かなりマニアックな内容なので、どれだけのニーズがあるか、全く不明。関心ない人にも手にとってもらえるような工夫をしなければ。
昨日、大塚さんがおっしゃるのには「僕のアテレコ歴の本当の代表作はマカロニ・ウェスタンなんじゃないかな。やたらやったからね」とのこと。と、いうわけで(でもないが)DVDで『西部悪人伝』(1969)。リー・ヴァン・クリーフって役者はホント、ただ“立っている”だけでカッコいい。立ち姿においては世界一の名優だろう。痩せぎすで、一本の凄まじく美しい「棒」だ。一方、コンビのカリンチャ役のペドロ・サンチェスは顔も体も真ん丸い「球体」。この二人が並ぶだけで映画が出来る。
おまけに吹き替えが納谷悟朗と雨森雅司。雨森雅司って人は、ひょっとしてこのペドロ・サンチェス役の「セニョール!」というセリフを言うために生まれてきた人なのではないかというくらい(いや、そりゃバカボンのパパも捨てがたいにせよ)決まっている。刑事コロンボ『闘牛士の栄光』でメキシコ人の牧童頭ミゲル(名優にして名監督エミリオ・フェルナンデス演)役に雨森雅司を当てて、コロンボに向って「セニョール!」と言わせたキャスティング係さん、アンタはエラい!
ただし、佐藤一公の吹き替え翻訳がいまいち、いただけない。クリーフのセリフも他の無法者と同じく「てめえら、動くとぶっぱなすぞ」式。ここはクリーフだけ紳士的に「動いてみるといい。この銃の威力を知りたければな」としないとイカン。
夕食に川崎さんちのトマトなるものを食べる。ミニトマトで形状はピーマンの如し。味は大変に結構。その他、安納芋と豚バラの蒸し物。安納芋の香りと甘みが肉に移って、野趣横溢。上品な人には受け入れられないだろうけど、私には最高の風味。
冬に白鳥が飛来する田んぼの様子をニュースでやっていたが、田んぼの持ち主が
「白鳥は子犬ほどある糞をしますからね、それが肥料になるんです。白鳥米ですよ」
と言っていた。ネーミングはきれいだが、表現が・・・・・・。
食べたもの。早朝:グリーンカレー、発泡酒。朝:牛スジ丼。昼:抜き。夜:豚バラと安納芋の蒸し物。ホタルイカ。川崎さんちのトマト。発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。
4日(月)ウホッ巻き
「やらないか」ああっ、黒くて太いものが(以下略)
珍しく早朝に起きるという老人症状出ず、朝までぐっすり。ぐっすり眠っても、朝食後に二度寝するのは変わらず(笑)。昼頃、渡辺シヴヲさんからの電話で起きる。百鬼夜行絵巻についての質問。最初寝ぼけて答え、すぐ調べて間違いとわかり、返電。お礼言われる。また近いうち飲もうと約して切ったが、ああ、そろそろ彼に舞台復帰をお願いしたいなあ。
タリバンに襲撃されたマララ・ユスフザイさんの再手術成功のニュース。「頭蓋骨の損傷部分をチタン製のプレートで覆い、耳が聞こえるように小型の電子装置を頭の内部に取り付け」と、かなりサイボーグチック。どうせなら両足と右腕も改造し、原理主義過激派と戦うリアル・バイオニック・ジェミーに・・・・・・などと妄想。
市川団十郎死去の報。勘三郎に続いての悲劇だが、“引く”ということはあるもの(友引というのはここから来ている)。
口跡が悪いということを昔からさんざん言われ(うちの伯母が贔屓にしていた某ベテラン歌舞伎役者が以前、「ダメだよ、あんなモゴモゴした口跡の奴ァ」と嗤って言ったのを30年くらい前に聞いている)。役者らしい粋なエピソードも少ない、いわゆる“野暮な人格者”だったのが、ここまでに看板を大きくしたのはまさにその“歌舞伎役者らしくない”ところで、それが戦後の歌舞伎を通から一般大衆に浸透させた原因になったのだと思う。息子は逆に、いかにも役者らしすぎるが。
さるにても思う。歴代団十郎享年(死去年−生まれ年)を見ると初代:44。二代目:70。三代目:21。四代目:67。五代目:26.六代目:21。七代目:68。八代 目:31(自殺)。九代目:65。十代目(死後追贈):74.十一代目:56。当代:67。江戸時代の平均寿命の低さを考慮しても、長命者はかなり少ない。
次の団十郎(海老蔵)のあの放埒を見ても、自分に長い命が与えられていない、という運命ヘの諦念を受け入れての自棄、という見方が出来るのではないか。
ところで「歌舞伎界の大物が去り、一週間後千葉に大地震」という予言が団十郎死去で流れているが、それ去年勘三郎が死んだとき流れたやつだから。
6日にスタッフ打ち合わせを入れていたら大雪との予報、慌てて5日に変更。しかし今年の冬は荒れ模様だな。
http://maminyan.blog5.fc2.com/blog-entry-558.html マイミクさんからのご教示。「こうあるべき」からの解放。現状は現状としてまずそれを(正当化しなくとも)一旦受け入れてから「べき」に進むことをもう少し覚えれば、楽になる人が大勢いると思う。
夜食をとっていたら急に激烈な眠気に襲われ、食事途中で(!)ベッドに横になったら日をまたいで熟睡してしまった。気圧の大きな変化だろう。6日が大雪だという前兆かしらん。
4日(一部5日)に食べたもの。朝:塩サバ、焼き豆腐、果物。昼:抜き。夜:牛すじすき焼き、ミニトマトアイコ、かつお刺身。しらすおこわ。(以上4日)。桜えびマスカルポーネ和え、ベルギーチコリ(以上5日)。発泡酒、エール、黒ホッピー。先に書いたが謎の眠気で中断二時間半ほど。その間に、ひときれ残ったかつおの刺身が部屋の乾燥で少し縮んでしまっていた。捨てるのももったいないので食べてみると、口当たりは悪いが味は濃縮されていてウマー、だった。数%鰹節化してたわけか。