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2013年2月7日投稿

つぶやき日記1月13日〜16日

1月
13日(月) ダーウィンは外国人

それは当然。

朝4時、起き出して雑用。昨日買ったイカ焼きと缶コーヒーで虫やしない。 そう言えば今夜、イカ特番(NHKスペシャルダイオウイカ特集)があったな。

左手、痛みも腫れも無いのだが、まだしびれが残って力が入らない。力を込めて手を握るということが出来ない。リハビリのつもりで無理に力を入れる方がいいのだろうか?

二時過ぎ、みよちんの芝居を観に新宿タイニイアリスに行く。新宿二丁目の小劇場である。前日に観た山口A二郎さんから椅子が硬い、と聞いてミニ座布団持っていく。何度も看板見てるから、と油断し、ちょっと迷った末にたどりついた。昼の二丁目は閑散とした様子。ここが再開発されるようなことはあるのだろうか。

劇団ダルメシアン『魔法処女えるざ(30)』。一口で言えば『魔女の宅急便』のエロ版(笑)。処女を失うと魔法も失う魔女たちが住んでいる街で、30歳なのにまだセックスできない魔女、えるざが、処女喪失のために一世一代の魔法を使うが・・・・・・という話。

あけすけなギャルズトークがダラダラユルユル続き、さしたる魔法もの的な盛り上がりもなく予想されたような結末に至る……のに、なんでこんなに楽しいんだろう。不思議な舞台。

当然、女の子中心のキャスティングで、みんな大胆に下着姿を見せてくれる。おっぱいに囲まれて、みよちんが非常に嬉しそうに(笑)演じていた。1月の芝居はこれで二本目だが、まだこの後、歳岡孝士くん、中澤隆範くんの芝居あり、いや、ラッシュ。

終って出て、腹が減ったので何か食べようと思ったがまだ蕎麦屋など開いてない。だらだら歩いて、混ぜ麺なる麺の看板を見つけて、店の作りもちょっとアメリカ西海岸風(?)で面白いので入ってみた。で、その混ぜ麺なるものをココロミテみたが、失敗。やたら濃い味とダシ、チーズ、油が混じりあって、胸がやけた。コロナビールを頼んだが、ライムも当然ついてない。胸焼けしながら帰宅。

『ひるおび!』から決定した雑学ネタメール。ざっと読んで、ちなみにの補助ネタをあさる。深すぎず、濃すぎず。

今朝書いたmixi日記、ゆうべ見たDVDで気になったことをちょっと調べてまとめたものだったが、意外な好評。これまであまりなかった視点と切り口で書いたものだったかららしい。

夜、ダイオウイカ見ながら料理作り、酒を飲む。イカ撮影にさまざまな新兵器、新計画を立てて、失敗の模様をちゃんと流しているあたり、ウルトラマンのスカイドン回を彷彿。

食べたもの。早朝:イカ焼一枚。朝:ハムエッグ、なます、味噌汁、漬物、果物。昼:二丁目のつけめん屋で混ぜめんなる油めん、失敗。夜:ゆうべのおでんの汁で大根と糸蒟蒻煮て。桜えびマスカルポーネ和え、ひらめポン酢。オクラおろし。エール、発泡酒、黒ホッピー。安売りメロ ン。

14日(火) ダイ・インは外国人
まあ、日本にはあまり向かない抗議法だわな。

朝目が覚めて窓外を見ると、皚々たる雪景色。東京氷河期の様相。わざとしたわけではなく、ここ数日予定表がかなり埋まっているのだが、本日のみ、何の仕事もなく予定もなく、芝居とかイベントを観にいく用事もなし。助かった。一日中籠りきりでいよう。

朝はお歳暮に大阪からもらった松阪牛の牛すじを母に煮てもらって牛めし。いや、すじとはいえ争われないですな、松阪牛。美味いのなんの。で、昼も外出が嫌なので、余ったのを母にもらったすじ牛めし。二回連続でも旨い。

最近は雪が今の時間に降ると「こりゃ開演十分遅れだな」と思うようになった。本日公演ある方、大変でしょうが頑張ってほしい。

明日はTBS『ひるおび!』。昨日送ったネタのいくつかは「もったいないから次回まわしで」ということになる。次回があるのか。

6時ころ、買物に出ようとしたら、マンション前をせっせと雪かきしてくれている人たちがいた。管理会社の人だろうと思い「ご苦労様です」と声をかけたが、どうも違うっぽい。そのうち、除雪した道を、「はい、すいません通ります」と、キャリーベッドががらがら運ばれてきた。その先を見たら赤ランプが明滅している。どうも急患がうちのマンションから出たのだが、この雪で救急車のタイヤが取られ、路地の途中で(うちのマンションはちょっと路地の奥まった場所にある)立ち往生してしまったらしい。

で、患者を救急車のところまでキャリーで運ぶのに雪かきが必要だったわけだ。この大雪の日に救急車の係員も大変だったろうが、倒れた方及びその家族の心労は一方ならぬものがあったことだろう。雪による病院搬入の遅れが命に関わらなかったことを切に祈る。

……とはいえ、おかげでマンション前は雪かきがなされて大変快適。ちょうど買い物のタイミングにあってラッキー、と人の不幸を喜ぶフトドキな状況であった。

長い正月休みも昨日で完全に終わり。暮れの公演が楽しかったが実に大変だったこともあり、終わった後の解放感が凄まじく、まことにもって楽しい年末年始の二十余日でありました。



夜食とりつつ、『カサブランカ』を久しぶりにDVDで。そう言えば長いこと『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』のピアニストをサッチモだと思っていた。考えてみればサッチモはトランペット吹きでピアニストじゃない。それはわかっているが、思い込みとはそういうもの。

食べたもの。朝:すじ牛めし。果物。昼:同じくすじ牛めし。夜:ピェンロー、サーモン刺身、ミニトマト(今日のは『王糖姫』というブランドで大変美味。ちなみに“おとひめ”と読む。名前はイマイチ)。エール、発泡酒、黒ホッピー。

15日(水) ジャパン・スケベティック

こんな超常的なエロがあるはずがない!

読売朝刊にいつも載っている日本創芸教育のにがお絵道場のモデルが石原慎太郎から石破茂にチェンジしていた。何故か右寄りつながり。

屋外、昨日の雪かきの後も降り続いたのでかなりぐしゃぐしゃ。何とか転ばずに通りまで出たらタクシー、意外にスンナリつかまる。よかった。

12時、TBS入り。昨日はこの雪のおかげでニュースがのきなみ高視聴率だった、と喜んでいる。誰かしらに余得はあるもの。1時間前に入って打ち合わせは5分かからずにすんだので、、もう少し“盛る”。具体的な人名などを差し挟むことにしようと、口の中でブツブツと唱えつつ暗記。

私のコーナーの前が難しい政治問題だったので、気分を変えるという役割もあったのだろう、恵さんが飛んできて「お久しぶりです!」と挨拶してくれた。そう言えば彼のラジオ番組に呼ばれたとき、私はまだオタク評論家で、雑学屋ではなかったな。

コーナーはじまって、別段緊張もなく20分(かなりある)。人名入れたのは正解で、恵さんにトーク技術を感心された(少なくとも感心したモーションはとってくれた)。

終ったらプロデューサーがやってきて挨拶してくれる。プロデューサーが出てくるというのは滅多にないから、面白かったのだろう(森田豊先生がよろしくと口添えしてくれたらしい。有難し)。ディレクターのMさんによると、私がしゃべりはじめた途端、調整室のチーフディレクターが「これはもう、好きにしゃべらせとけ」と放置プレイ状態だったらしい。

送迎のタクシーで帰宅。以前某局の昼番組に出たとき、「予算がないのでタクシー出せない」と言われ、テレビもついにそんな状況になりしか、と愕然としたが、さすがにその後、そんなのはその番組だけであったようだ。

大島渚死去。私の青春は大島渚の映画を名画座で追いかけていた青春だったとも言える。ネットでは『戦場のメリークリスマス』を語る声がやはり大勢だが、私にとっては『絞死刑』『忍者武芸帳』など、創造社&ATG時代の作品がやはり最も大島作品ぽいイメージ。佐藤慶も渡辺文雄も戸浦六宏も小松方正も向こうにいる。寂しくはないでしょう。

食べたもの。早朝:スイートポテト一個、缶コーヒー。朝:なます、紙カツ。果物(柿、リンゴ)。昼:抜き。夜:バリ風混ぜご飯、ホタルイカ、桜えびマスカルポーネ和え。アメーラトマト。エール、発泡酒、黒ホッピー。

16日(木) イカ同文

ダイオウイカ番組のネットの感想、「すげー」とか「でけー」ばかりでみんな同じ。

テレビ収録も終わり、本日はゆっくり原稿書きと思っていたらいきなり朝、インタビュー予約が二本も入った。一本は電話だが。

近くのスーパーでいつも買っていたタイ産のブラッドオレンジジュースが終売になったのでイタリア産のを通販で買う。そしたら冷凍で六本も来た。冷蔵庫の冷凍室に収納するのに一苦労。ただでさえギチギチの我が家の冷凍室に、それでも何とか収まったのは奇跡。

大島渚訃報ニュース、テレビで流れる。大島監督はいい映画もたくさん撮っているが、私が今まで観て一番つまらんと思った(つまらなさ過ぎていたたまれなくなった)映画『天草四郎時貞』(62)も撮っている。実際、入りも酷すぎて松竹を辞めざるを得なくなったわけだが。

そう言えば愛知自由党の闘士・大島渚という人物が明治17年、過激化した自由民権運動の起こした事件のひとつである名古屋事件の首謀者として捕らえられ、処刑されている。山田風太郎が小説化しようとして、名前がネックであきらめたとか。

こないだのNHKのダイオウイカ番組、視聴率16%とったとか。おかげで裏だった洋画劇場の『アバター』が11%と、完全に食われた形になった由。20世紀FOXの人間がツイッターで
「みんなが!イカイカいうから!」
と嘆いていた、と。イカばかりくやしかったことか、と同情(笑)。

3時、駅前のヴェローチェにて『週刊プレイボーイ』インタビュー、ウィー・ザ・ピープルのデススター建造請願ネタだったが、話がどんどんそれて言葉の通じるC-3POより通じない R2-D2の方が可愛いのは何故かという話、コミュニケーション幻想論にまで話が及ぶ。インタビュアー(いつものKさんじゃない若い人)がそっちの方を面白がって興奮してしまったから仕方ないんだが。

帰宅して、ビデオ回りの配線があまりにこんがらがっているのでこれを整理。5時、某週刊誌匿名連載電話インタビュー二回目。整理しながら話す。第一回がちょっと評判よかったらしく、それ聞いて調子に乗って力入れて長くしゃべってしまう。一日二回、1時間以上しゃべるとさすがにくたびれる。まあ1時間のうち55分くらい自分がしゃべるのだから、くたびれて当然だがww

US Amazonから第一便届く。日本のAmazonに比べ箱に堂々とCMがあり、梱包も日本のに比べて大雑把なのだが、なんとなく「荷物、届く!」という感じがあるのは何でなんだろうね。日本のは透明テープでダンボールの蓋を留めてあるが、向こうのはAmazonとロゴの入った黒いテープが乱雑にべたべた。これが、遠路をはるばる送られた、という気分をかもしだすのかもしれない。

食べたもの。朝:塩ジャケ、茄子味噌炒め。果物(柿とリンゴ)。昼:昨日のバリ風飯の残り。夜:エスニック麺が食べたかったがいい店が無いので自分で作って食べる。タラバガニ、カニ酢とマスカルポーネで。エール、発泡酒、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa