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2013年2月2日投稿

つぶやき日記1月9日〜12日

※つぶやき日記は、mixiのつぶやき機能でつぶやいているものを構成・補填して日記に仕立てたものです。

1月
9日(木)たち吉マシーン猛レース

さあ、車体が陶磁器で出来ているチャイナ・スペシャル、ぶつかると危ないよ!(ナレーション・野沢那智)

早朝(3時)に見た夢。ある劇団の公演DVDを見ていたら、知ってる女優さんが出てきて、露出度の高い服を着て歌を歌っている。しかし、その女優さんはこの芝居とドン被りだった私の芝居に出ているのである。出られる訳がないのに、なぜ出ていて、歌まで歌っている様子が記録されているのか。奇妙に思い、私の芝居に出ていた役者やスタッフたちにDVDを見せて不思議だろ? というが、みんな服の露出度しか気にかけず、イラつく。ちょっと谷崎潤一郎の『人面疽』ぽい夢。

日記に食ったものをつけているが、さて、治部煮とは何で治部煮というのかと気になって、ネットで調べると、語源として、小麦粉で鶏肉の表面をまぶすことから「麦鳥」と呼ばれ、それが「じゅぶ」となまったものが「じぶ」となって・・・・・・とある。いや、まてまて、という気になる(笑)。どういうふうになまれば「麦鳥」が「じゅぶ」になるというのか。昔の人間の空耳度はどれくらいすごかったというのか。

汁に小麦粉でとろみがついているので、煮るとじぶじぶいうから、というあたりがホントのところだろうが、あるサイトで拾った、戦国時代にシチューを日本で作ろうとした南蛮人 が、料理名を訊かれて素材のことと勘違いして「ジビエ(野鳥)」と答え、それを聞いた日本人が「じびえ煮」として伝え、治部煮になった、というのが面白くて気に入った。まず信用度はゼロだろうが、私的にはこれ!

『漫画サンデー』誌が2月で休刊の報。『ぞろぞろ』はここの別冊の連載だった。あと、コラムも連載していたし、短期間で廃刊になって3話で中断してしまったがスペシャル誌でヤクザが落語家になるという話(どこかで聞いた話だがこちらが先である)も連載した。・・・・・・なのに雑誌として(編集者含めて)極めて印象薄いのはどういうわけか。老舗独特の、ガツガツしない部分があったように思う。



昼、新宿に出て、京王プラザにてGくんと待ち合わせ。昼飯を食いながら、昨晩の仕事の件を打ち合わせる。M氏が私のことを本当に気にいってくれたというので、へえと、ちょっとくすぐったいような、どこをそんなに気に入ってくれたのか、不思議なような感覚。Gくん、奥さんに中野のブロードウェイのまんだらけで買ったフランケンウィニー人形を見せてくれる。やっと昔から知っている彼に戻った。

帰宅、2時ころ、昨日決まったインタビュー新連載第一回の電話取材。最初は様子をつかみかねたが、後半調子出てきて、
「それは面白い視点ですね」
と言われるような話が出る。45分ほど話し、そこそこくたびれた。

TBS『時間ですよ』から、放映日が23日に決定しました、という連絡。まだ決定でなかったのか、出してしまっていたが。まあ、合ってたからいいが。来週、六本木のスタジオで音の録り足し。

そうだ、今日、年末にあつらえた眼鏡が出来るんだった、と思い出し、夕方、また新宿に出る。前までの鉄縁から、プラスチックに変わり、ちょっと顔に喜劇味が増した。メガネスーパーの私担当のお兄さん、夜の番組は仕事で見られないので、昼のに出ないのですか、と。『ひるおび』に出ます、と教えておく。



食べたもの。早朝:食べたかったけど我慢。朝:シャケ漬焼。なますサラダ。果物。昼:京王プラザ『樹林』にてナシゴレン。馬鹿にしてたがなかなか。夜:イワシクジラステーキ、発芽大豆、トマト、ニラお浸し。エール、発泡酒、黒ホッピー。

10日(金)横山ミステリ
鉄人は少年探偵の活躍する探偵漫画なのですよ。

千石規子12月27日死去、90歳。『笛吹童子』の魔女・堤婆で30年代の子供たちを怖がらせ、それからさらにその子供たちの世代をシェリー主演の『オズの魔法使い』の魔女役でまた怖がらせた。日本一の魔女役者であろう。堤婆のとき32歳だったとやら。こういう女優は絶対長持ちする。どんな役柄をやってもとにかく記憶に残る女優さんで、『おこげ』(1988)の村田雄浩の母親、それからフジテレビで放送された『Yの悲劇』(1978)の矢ケ崎家の女中役など、そんなに重い役ではないくせに、何故か彼女の出演シーンが印象に残っているのである。

昼、京王プラザ『樹林』にて、TBS『ひるおび』打ち合わせ。雑学コーナーである。お題となるネタは一般的な、あまりコアでないものを選び、「ちなみに」で、ちょっと深い話も挟み込む、ということで。司会の恵さんとは前に彼のラジオに呼ばれて挨拶済み、と
言ったら安心していた。

京王プラザから新宿駅まで歩いていたら、何の障害物もない道でいきなり足がもつれて派手に転ぶ。かなり強く左手を打った。痛みがそれほどでもないので大丈夫とは思うが、骨にひびでも入ってないといいなあ。とりあえず、地下街の薬局でバンテリンスプレーを購入して、打った箇所に吹きつけておく。

小田急デパ地下で買い物。特設売り場のお兄ちゃんが私を見つけ、
「先生、大ファンだよ大ファン!」

と声かけてきた。さすがにこれにはヘキエキ。

帰宅、腕は腫れや内出血は全くないが、ひねると痛みあり、動きが極端に制限される感じ。困ったもの。

鳩山元首相、招かれ訪中、軽率言動に懸念の声
とのニュース。まあ、絶対に国益にならない理想論をふりまいてくるだろう。・・・・・・この人物、バカとかポッポとかいいように言われているが、学歴から見れば超一流。この、期待値との落差が彼の独特のキャラクターになっているわけで、要はこの人、典型的アスペルガー症候群なんじゃないかと思う。

アスペルガーの特徴のひとつは人の言葉をそのまんま受け取ってしまうことで、「(大人の)言葉には掛け値がある」ことを理解できないという。(祖父とはいえ)政治家のいう「友愛」なんて言葉をそのまんま信じちゃったままオトナになったのだろう。

そりゃ世界はひとつに越したことはなく、人類は友愛に生きるべきで、米軍基地は最低でも県外がベストであろう。そんなことは誰でも承知で、それが出来ないのには出来ない事情があるからだ、ということがオトナになってわからないのがアスペルガーなのである。

アスペルガーはバカなのではない。徹底してTPOが読めないだけである。人の感情が読みとれない。「行間を読む」という技術に欠けている。鳩山由紀夫の、あの宇宙人ぶりはアスペルガー症候群の典型的症状と考えられる。

正義感が強いのも病状のひとつ
。知り合いにそういう人がいて、原理原則的理想論を繰り返し言いつのる。そりゃそうだけどさ、と現実論で反論するとキレる。 周囲が辟易していることに気がつかない。何なんだろうねアレ、といつも回りでコソコソ言いあっていたのだが、あ、そうかアスペか、と気がついた途端に納得した。由紀夫氏にもそのような意識で相手をしてやらないと、病状はますます悪化していくような気がする。

食べたもの。朝:オムレツ、味噌汁、果物。昼:新宿でパイコーつけめん。パイコーの衣にKFCみたいな味がついており、つけ汁と合わさると塩辛くてダメ。 間食:生パイン。夜:はしりのホタルイカがあったのでイカサラダ。発芽大豆、チーズとバゲット。エール、発泡酒、黒ホッピー。

イカサラダは檀流クッキングの「タコのスペイン風」の、タコをホタルイカに変えたもの。こっちの方が絶対風味で勝る、と私は思う。はしりのホタルイカは小指の先くらいしかないが、目玉をきちんと取るのが食感をよくするコツ。最近、巨大イカの映像がよくテレビでかかるが、私は小さいイカの方が好きだね(笑)。


11日(土)に〜し〜、黄泉の国〜、黄泉の国〜

やはり西なんですね。

別に痛みで眠れないとか、夜中に痛くて目が覚めるということもなく、熟睡。ただし、トイレに起きて水を飲もうと、ペットボトルの蓋をあけるときなどちょっと痛い。お茶、炭酸水、ジュース類などの消費が膨大なわが家では困る困る。

森元首相、北方領土の「3島先行返還」に言及とやら。実家が北海道庁前にあったもので、『呼び返そう父祖の築いた北方領土』の看板は365日目にしていたが、それだけに「相手がロシアじゃまず帰っては来るまい」「戦争がらみで取られた土地はもう一度戦争しないと絶対帰らない」と思っていた。あちら、しかもプーチンみたいなコワモテから引き分け論とはいえ返還ばなしが出て来るとは。時代は変わる、常識も変わる。

3時、池袋。今年の初観劇、スーパーグラップラー『ランナーズ・ハイ』於シアターグリーンBOX in BOX。こないだ、佐藤歩の出ていた平熱43度の芝居にスパグラの原田明希子ちゃんが出ていたが、今度は明希子ちゃんの舞台に佐藤歩が客演。あ、この二人は気があうだろうなあ、とちょっとニヤニヤする。客席に魚健さんの姿あり。

見終って、「ああすればいいのに」「こうすればいいのに」という注文がいろいろ口元まで出かかるものの、これまでみたスパグラの芝居の中では いちばん面白かった。ネタは映画『天国への階段』なのだが、ラストの、カタストロフの後のポーンという切り方の思い切りのよさがだいぶ点数を稼いでいる。佐藤歩の役名が“くそ餓鬼”というのに笑った。

「いいのに」のひとつに、ギャグのコーチを呼べばいいのに、というのがある。帰り道で魚健さんと話したのだが、劇団はそれが専門で自前でできるところでない限り、ダンスには振付師を、アクションには殺陣師を呼ぶ。ならばギャグにはお笑いの専門家を呼んでコーチさせて欲しい。それ専門の人はいくらもいるだろう。実は一般の芝居の中でお客さんにギャグを伝えるというのは、かなりの専門技術を要するものなのだから。

食べたもの。朝:シャケ、タラコ、味噌汁代わりのプチお雑煮、煮しめ。果物。昼:コンビニチキン一個。腹が空くかと思ったがさほどでなし。夜:豚バラハマグリ鍋。ホタルイカ。トマト、発芽大豆、赤飯。

12日(日)マオ語録

スケート界は造反有理!

左手の痛み&しびれ、悪化せずよくもならず。それでも、初期にバンテリンとコンドロイチンで徹底して処置したのでこれくらいで済んでいる・・・・・・と思いたい。

寝室の乾燥ひどし。加湿器を入れた上で濡れタオル三枚をラックにかけているのだが、あっという間にカラカラに乾いてしまう。

河西智美の手ブラ写真は「外国に知られたら少年に対する性的暴力で国際問題」なのだそうだ。寺山修司の『田園に死す』(1974)では当時13歳の高野浩之(『超人バロム1』)がふんどし一丁にされて童貞奪われるシーンがあるが、あれは国際的にも高い評価受けてるのだがなあ。

今日は風呂本佳苗(芦辺拓夫人)のピアノコンサートなのでオペラシティへ向う。送っていただいた招待券、どうも大掃除の最中に無くしたっぽいので当日券購入して。本日の曲目、ヴォーン・ウィリアムズ『グリーンスリーヴスによる幻想曲』シューベルト『幻想曲ハ長調「さすらい人幻想曲」』ショパン『ポロネーズ第七番変 イ長調「幻想」作品61』バラキレフ『東洋幻想曲「イスラメイ」』ニーノ・ロータ『幻想曲』ファリャ『アンダルシア幻想曲』。

彼女のリサイタルはいつも選曲がマニアックというか、こんな曲があったのか、こんな作曲家がいたのか、この作曲家がこんな曲を作ってたのか、という驚きがあるが、今回もなかなか凄かった。聞いたことがあるのがショパンの一曲だけというア有様。

夫君の師事していた鮎川哲也氏の編纂したミステリアンソロジーがまさにこんな作品があったのか、こんな作家がいたのかという驚きに毎度満ちあふれたものだったが、いや、奥様の趣味にその類似を見るとは。

ただ、一般のお客にはやはり耳に慣れた曲を入れるのもサービスだろう(今回はアンコールでホルスト『木星』を演奏した)。ご本人も悩んでいらっしゃるよう だが、毎回のテーマに合わせて「なるほど、この曲をこのテーマの中に組み込むか」という工夫やひねりを入れて有名曲を数曲折り込むという形式はどうだろ う。

本日、トークの時に聞いたトリビア。「イギリス民謡『グリーンスリーブス』はつれない女のことを歌った曲で、緑の袖とは色好みの女性のこと(娼婦とも言われる)を表し、草むらでしょっちゅう情事を行うので草の汁で袖が緑に染まっている、という意味」25へえ(すでに古過ぎ)。

休息時間、芦辺氏、中野晴行氏などといろいろ雑談。遅れて客席に巽孝之夫妻の姿あり、お互い気付いて挨拶、年賀状渡したり。


終って、夫人にも挨拶しようとしたが、知り合いの挨拶長蛇の列。失礼して、出て新宿まで。京王デパートの駅弁フェアにちょっと行ってみたのだが人で人で人で人で人で、かにめし弁当の行列など××シュ×ッ×のガ×室に送られる人の列もかくやの長さで、恐れ入ってあきらめ、イカ焼きと釜揚げサクラエビのみ買って帰る。今回は私のお気に入りのながさき鯨カツ弁当は参加していないみたいだ し。

ビデオやLDで持ってるし、と思ってウルトラQのDVDはバラで買っていて、そろそろ揃えるか、と4と7をこないだ新たに買ったらパッケージデザイン変わってやんの。並べるとカッコ悪いこと悪いこと。

天気予報を見ると、『ひるおび!』収録の15日はかなり荒れ模様の天気になるらしいが、気圧もずいぶん乱れることだろう。さて、テンションは躁か鬱か、どっちに転ぶか?

食べたもの。朝:なますサラダ、タラコ、豆腐ステーキ。味噌汁、果物。昼:イカ焼二枚。夜:料亭おでん。やはりコンビニのおでんと同日のものに非ず。釜あげ桜えびマスカルポーネチーズ和え。ミニトマト、水っぽくて不味。発芽大豆。エール、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa