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2012年12月7日投稿
つぶやき日記11月22日〜25日
22日(木)ピーター・キャッシング
ドラキュラ退治のために金を借りたいんですが。
「△曜日が〆切のギリギリです〜」
という編集の泣きメールに逆にちょっと安心。
「ほら、まだ×日もある、これまでさんざもうダメと言っといてまだ大丈夫なんじゃん」
と思う。私は少しこの業界に長くいすぎた(笑)。
今度の芝居に小道具で熟女人妻ヌード雑誌の出てくるシーンがあるんだけど、さすがに自分で本屋で買う勇気はない。「芝居の小道具で」とか説明すればするほどわざとくさくなる(笑)。仕方なく通販で買ったですよ。
さかもと未明が警察に“自首"。
「発言者の責任、美学だからです」
と。ここまでいくと何か面白く思えてくるな。
「私が言ったことでこの問題に関心が集まってよかった」
ってセリフ、なんかデジャブ感があったが、そうか、田中真紀子の大学不認可問題だった!
荻窪での稽古のとき、いつも楽しみにしていたそば居酒屋『蔵の木』。無くなったと聞いてまさか、とのぞいてみたら、焼肉屋になっていた。残念とも残念。ここのへぎそばは新宿の昆なみにおいしかったのだが。
で、居酒屋『かっこ』でひとみちゃん、松ちゃんなどと。いろいろと役者の不満も聞く。今回のキャスティングも非常に面白いが、不満が全くないということはないんである。ふむふむ、と耳を傾ける。
食べたもの。朝:肉野菜炒め、果物。昼:おむすび、卵焼き。夜:荻窪「かっこ」にて焼鳥、いかおろしポン酢マヨネーズなど。ビール、黒ホッピー。ポン酢マヨネーズというのは安っぽいが意外な美味。うちでもやってみよう。
23日(金)ピーター・バッシング
フランケンシュタイン博士の実験に村人が悪口を。
朝、年甲斐もなくかなりハードなエロ夢を見る。別にたまっているわけではないのだが(笑)。胸キュン的なエロは楽しいが、ダイレクトなエロというのはむしろ目が覚めて何だか気分が悪い。
見知らぬ名前の方からメールいただく。誰かと思ったら、大前均さんの娘さんだった。父親の名前で検索して、私の訃報日記にたどり着いたらしい。
「このように書いて頂き父は幸せだなあと思いました」
とおっ しゃっていただき、ホッと。訃報日記など書くのは憂鬱なものだが、正当な評価のなかなかなされぬ人たちに、せめて墓前への一灯を、という気持で書いている。その行為が認められた感じだ。
すぐに返事をしたためる。
「このたびはご丁寧なメールをありがとうございました。ああいった訃報を日記形式でずっとつけているのですが、誰に読ませようというのでなく、私(現在54歳ですが)が子供時代から、その演技や著作を楽しみにして見ていた人々の足跡をたどることで、自分という存在のルーツをたどれるのではないか、というような気持ちでやりはじめました。しかし、続けていけばいくほど、自分がいかにぜいたくに、素晴らしい人たちの演技、創作などの恩恵を受けていたかが思われ、しみじみとこの時代に生まれた幸せ、そしてその素晴らしい時代が過ぎ去っていく寂寥感を感じています。
せめてそういう人たちへの御礼の言葉をたむけたく、毎回訃報に接するたびに筆をとっております。ご本人のご親族から、あのようなメールをいただき、自分のやっていることが間違いではないと確認することができ、本当に嬉しく思いました。ありがとうございます」
新中野『ヴェローチェ』でT社O氏に会い、原稿見本。いろいろ打ち合わせ。この本の次の本の話も出る。
NHKでドナルド・キーン氏の姿を見る。キーン氏は日本人以上の日本通だというが、日本への帰化名『鬼怒鳴門』というのはまるで暴走族で、日本の美学とはかけ離れていると思う。
食べたもの。朝:サヤインゲンとベーコン卵炒め。果物。昼:珈穂音でカツカレー。ご飯がベトベト。夜:ソーセージ、マッシュルームサラダ、ミニトマト、台湾産桜えび。エール、黒ホッピー。
24日(土)ピーター・フィッシング
レイア姫、レベル軍基地の星を教えれば破壊しないでやる、というのは釣りですよ!
朝方見た夢。バスター・キートンが南米で撮った映画が発見される。恋人と電話でキートンが話して、お互い電話線を引っ張るとそれに引きずられ、ワニのいる沼に落ちてしまう内容。ギターによる非常に美しい音楽がついていた。
3時、出版のお手伝いをしたFさんと会う。完成した本数冊受け取る。Fさん、出来上がりに大満足で、田舎の実家に持っていったら親戚一党集まって赤飯炊いて祝われたとか。
「うちの一族で本を出したのはお前だけだ」
と言われたという。一般の人にとってはそういう感じなのだろう。とにかく、最初のメモの集積のようなものを数年かけて、読める原稿にして、本の形にしたのはFさんの努力。力を貸すことが出来てよかった。
舞台準備、本の書き下ろしにさらにプラスして同人誌原稿チェック。昭和の特撮映画というと丸の内ビル街に怪獣がよく現れた。あれは高度経済成長期の日本の政治・経済の中枢である場所と、古代の怪獣との対立というテーマを現したもの、と思っていたが、梶田興治監督の話だと、
「オフィス街で休日や早朝は人がいなくて撮りやすい」
という極めて現実的問題から選ばれていた、ということらしい。若い友人で特撮関係業界にいる人によると
「作ってる側からすると、先ずは最小限の労力で最大限の絵を撮ること。その後のテーマとか裏設定は評論家やマニアが勝手にやってくれます」
であるとか(笑)。他人事ではないにせよ、アニメ、特撮、マンガについてしたり顔して解説するプチ評論家たち、如何となす?
フィギュアスケート関連のテレビにちょっと逃避。2チャンネル子曰く
「俺はホモではないが羽生結弦なら抱ける」
なんか彼のノンセクシャル的存在をよく言い表しているな。
ずっと原稿。書イテモ書イテモ終ラナイ。思えば同じ出版社で二十数年前処女出版をしたときもこうだったと思い出す。
5時、書きながら、ビール飲みたい、つまみ(Fさんにもらった極上ハム)もある、ああ、ビール飲みたいと思う。だけど飲めない。ふと思いついて、ホッピーを焼酎で割らずソトだけで飲んでみた。うん、つまみがあれば案外一時の酒への欲求は押えられる。
本日食べたもの。朝:ピーマンとタケノコ、肉の炒め物。昼:おにぎり、卵焼き。夜:カップ麺、ハム、黒ホッピー(中抜き)。
25日(日)ピーター・まいっちんぐ
ドラキュラ、杭打ち込まれてまいっちんぐぅ。
10時まで5時間ほど寝るが、その間に何度も目が覚める。目が覚めると何故か一生懸命に携帯でニュースなど見る。きちんと寝ればいいのに、いろんなことが脳裏に浮んで寝られないのだ。
ラリー・ハグマン死去。81歳。新聞だと『ダラス』の、なのだが私にとっては『可愛い魔女ジニー』の殿。小山田宗徳の名吹き替えと共に思い出す。基本テレビ俳優であったが映画にもよく出ていた。代表作は『鷲は舞い降りた』のアメリカ軍の将軍か。間抜けに出てきて笑いをさんざとって、あっさり殺されていた。『スーパーマン』にも同じようなバカ将軍の役で出ていたな。
原稿書き原稿書き原稿書き。体調ぐずぐずにてすぐパソコンの前でオチそうになる。とはいえ、微々たりとはいえ前に進んでいることは確か。
5時稽古場に向う。女殺し屋グループのメンバー、メイディ役のレイナちゃんと稽古前に少し話し、帰宅時はキッシー役の木部ちゃんと少し話す。本来この役は見栄えを重視して個々のバックまでは考えてなかったのだが、二人ともきちんと考えてくれて、いちいちのセリフを意味あるものにしようとしている。その努力すさまじ。
稽古9時に終了、すぐ帰って原稿と思うが、つい誘惑に負けてみんなと中華料理屋でビール。ワイワイ話している最中にOくんから電話あったがバックレ。
食べたもの。朝:サヤインゲンと卵炒め、ご飯、味噌汁、果物(洋梨、葡萄)。昼:豚肉焼き弁当。卵焼き。夜:胡同一0一でチャーハン、鶏肉カシューナッツ炒め、レバニラ炒めなど。ビール、ホッピーセット。