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2012年11月15日投稿
つぶやき日記11月10日〜13日
10日(土)空飛ぶほうれい線
ボアジュースでお肌もパツパツ、口元のシワも排除!
4時に目が覚めて3時間くらい起きていて、7時台に二度寝して10時に起きるが寝たりない感じで朝食後また寝て、昼過ぎに起きる、というサイクルが続いている。いかんと思いつつ、季節の変わり目の眠さ(気圧配置の入れ替わりによるもの)もあるので、つい。
公演のおまけトークショーについて電話で打ち合わせ。なをき夫妻の出産におめでとうございますを言われ、もちろんありがとうは言うものの、不思議な感覚。
9日、アジアシリーズで日本代表の巨人はオーストラリアのバースに快勝。マイミクさんのダジャレ“Gよく豪を制す”。
『ロンドンゾンビ紀行』、配給会社からサイト用に推薦文書いてほしいという要請があったので書いて送る。あの映画、唯一文句つけたいのはゾンビをバンパイアだと主張する老人が
「必要なのは銀の弾丸と十字架とクリストファー・リーだ!」
というところ。リーはバンパイアの方だ。
稽古場の確認をネットでしたら、都知事選挙のせいで12月16日の公共施設の利用がキャンセルされてる。投票所になるようだ。夜は使えるみたいだが、昼が全滅。電話かけてみたがラチあかず。どうすべえ、と思い、高田馬場にある地域センターに(馬場に出る用もあったので)立ち寄って見る。16日はやはりNG。だったが別の日で空いている部屋があり、荻窪一辺倒からちょっと離れてみるか、と予約する。
さるにても選挙のソバヅエをこんなところで食うとは思わざりき。考えてみれば最近のニュースは選挙々々でかまびすしかった。公演と原稿書きですっかり世間にうとくなっていた。維新が文化人一本釣りで候補者獲得するとかいうニュースもあり、知人の知人が都知事選に出るとかいう噂もあり。そう言えば黒川紀章の共生新党だったかから、
「候補者足りないので文化人ワクで立候補してくれませんか」
と言われたことが昔、あったな。瞬殺で断わったが。
帰りにラーメンでもと思ったがイマイチ食欲なく、立ち食い寿司屋で虫やしない。葉ワサビの手巻がツーンと効いて涙目で店を出る。
出来ればmixiからそろそろ別のSNSに移行したいのだが、Facebookもどう使えばいいのか今イチわからず、放置しっぱなし。ところがこないだ、税金のことを相談できる人いないかなあと思っていたら、瀧川鯉朝さんの真打披露で名刺交換した会計士さんが、その放置しっぱなしだったFacebookに
「何かお役に立てることがあれば言ってください」
というメールをくれた! 何というタイミングか。
マルちゃん正麺がバカ売れ、発売1年で累計出荷数2億食を突破、とのニュース。秘訣は生麺の味をそのまま残して乾燥させる製法で、これは特許出願中だそうだが、”生麺うまいまま製法“という名称はなんとかならなかったのか。
6時半、中野駅北口に12月公演の役者、スタッフから有志集合で、居酒屋『塚田農場』で顔合わせ飲み。岩田くん、松ちゃん、大橋さん、マド、小堤さんという面子(男ばかりで色気がないが)。店員さん、鶴岡法斎を男前にしたようなあんちゃんと、爆笑問題の田中そっくりなあんちゃん、どちらもノリがよく、盛り上がる。ここ、入ったのは初めてだが味的にはアタリだった。松ちゃんに、こないだハッシーから借りたフロックコートを衣装で使えないかと着せてみたが、やはりパッツパツ。
12時過ぎまでワイワイ歓談。帰りは途中まで小堤さんと。ちょっと驚くような話を聞く。知人が世界的名声を得るかもしれないという話。しかも、本人はまだそのことを知らない。何かワクワク。
本日食べたもの。朝:茄子とピーマン焼き、鮭。果物。昼:立ち食い寿司屋でエンガワ、ホウボウ、生しらす、葉わさび手巻など。夜:中野「塚田農場」で役者、スタッフと飲み。豚、鶏、馬刺、みな旨い。卵焼きを頼んだら「サービス」とかでハート型。野郎ばかりなのに。
11日(日)真田〜真田〜真田がいてほしい
♪もしも私が城を建てたなら〜大きい〜城を〜建てたでしょう(豊臣秀頼)
朝、マイミクさんたちの日記を読んでいて、以前やった仕事で思うような結果が出なかった某件、何故なのか不満だったのだが、そもそものところで自分が大きなカン違いをしていて、使えなかったのだと気がつき、一ヶ月くらいのスパンをおいて“アアッ、しまった!”と声をあげる(笑)。
ゆうべの酒のせいで、ほぼ一日何も出来ず。日中はぐったり。ベッドで塩野七生読む(七生という名前は珍しい。父親が天皇崇拝者か何かかと思っていたが、七月七日生まれ、に由来するそうな)。
ローマ最後の王タルクィニウス・スペルブス、これは漱石の猫に樽金ことタークィン・ゼ・プラウドとして出てくる名前だが、傲慢王というあだ名の通り、西欧では暴君の代名詞となっている。『スターウォーズ』でピーター・カッシングが演じたデス・スターの司令官の名前がターキンなのも、ここからの連想の名前ではあるまいか。スペルはTarquinとTarkinと異っているのだが。
石上三登志氏死去の報が飛び込んできて愕然。70年代にマニアの視点で映画をとらえ、圧倒的データの蓄積をバックに作品を評論する氏の輝きは私のあこがれであり、最強かつ最良の、オタクの指標だった。その意味で病を得て以降の失速が惜しまれてならない。
なみきたかしと以前小さな会社を作ったとき、石上氏に顧問になっていただいた。手塚治虫文化賞の審査委員で同じ席になったときも、「いずれ飲みましょう」と声をかけてくださったが、その会社のことも含め、当時オノプロの始末にかかりきりになっていて、機会を得られなかったのが何とも残念。
いろんな思いが頭の中を去来する。詳しくは、少し遅れるかもしれないが訃報日記で。あの訃報日記も、実は石上氏の『地球のための紳士録』へのオマージュなのである。
仙台から送っていただいた鯨の皮を大鍋で茹でて、スープをとる。白い部分に、よくダシが出るよう包丁を入れるのだが、これの特大バージョンシーンがジョン・ヒューストンの『白鯨』に出てきたな。あれはゴム製か何かなのだろうか。以前、(もちろん地震前の)石巻で買った鯨で同じことをやったときは部屋中が鯨臭くなったが、今回はそれほどでもなし。上品な鯨であったか?
WAHAHA本舗公演でまくために、フルキャストがまだ決まっていない時点で仮チラを作った。今回改めて、本チラシ写真の撮影。モデル、デザイナー、カメラマン等の間をつなぐ連絡にてんてこまい。何とか連絡ついて新宿区役所横のルノアール会議室(マイスペース)を電話予約したら、何も名乗らないのに「と学会様でよろしいですか?」と言われた。声紋記憶装置でも備えているのか?
9時過ぎ、山口A二郎さん来宅。公演のオープニング映像の製作費を渡す。いろいろこちらの要望を話すが、山口さんは007シリーズは『二度死ぬ』と『ムーンレイカー』しか観ていない、と(笑)。それで、基礎教養に、と007のオープニングデザイナー、モーリス・ビンダーの記録ビデオを見せる。しかしビンダーの坊主頭とアクの強いご面相を見ると、シリーズに登場する悪役、ブロフェルドのモデルは彼に違いないと思える。
坊主頭についてはそのビデオの中で、『私を愛したスパイ』のオープニング撮影中にビンダーが、ロジャー・ムーアのボタンに照明が反射してまぶしい、と文句をつけているシーンがあった。文句を言われてムーア曰く
「君の頭の方がまぶしい」
本日食べたもの。朝(昼過ぎ):アップルパイ、缶コーヒー。昼(その十分後):ビンチョウマグロ漬け焼きでマグ茶漬。夕方:かやきの残り汁でうどん。揚げを足す。夜:富山のます寿司、ニラお浸し、うずら卵焼き、ミニトマト、マッシュルームサラダ。黒ホッピー。
12日(月)『007/信濃は奴らだ』
長野県にボンド潜入!
かなりひどい腹下しと高熱。体調最悪なるも仕事は待ってくれず。こんなときに病魔が、と終戦時の小園厚木基地司令のような気分。
朝、桜井センリ氏死去の報。81歳。石川進さんに続き、音楽畑出のコメディアンの訃報。作曲した『ナカナカ見つからない』(作詞・青島幸男)は名曲だったし、われわれの世代としてはキンチョールのCMでのセンリ婆さんは誰もが知っているキャラクターだった。役者としては『クレージーの怪盗ジバコ』で怪しげなアメリカ人を演じたのを見て以来、
「ピーター・ローレに似ているなあ」
とずっと思っていた。そっち系のスリラー映画などに、誰か使ってくれる監督がいたらもっと日本映画も面白くなったのだが。黙祷。
半日ベッドの中。昨日の官邸前反原発デモに参加した人のブログを読む。日曜日にデモしたって官庁街には誰もいなかろう。だれにむかってものを言おうとしてるのか。そんなことだから上祐だのル・モンドだのにバカにされる。
4時、やや回復したので新宿に出てルノアール。マイスペース会議室でカメラマンの長谷川さんによる撮影。ジェーニャちゃんと小池みきちゃん。ほぼ2時間の借り時間フルに使っていろいろポーズつけ、十数パターンの写真を撮った。長谷川さん、ガンマニアなので十の持ち方など、彼女たちにいろいろ指導する。
その後、デザインのマドを待つ間、お好み焼きの大阪屋でお疲れさまの食事。ミックス玉、オムそば、明太もんじゃなど。腹具合あって私はほとんど食えず。帰宅してまた少し休み、9時ころ起き出して、本チラシ用の文章など書いてマドに送り、さらに『幽』連載原稿書いてメール。病身にしては働いた。
本日食べたもの。朝:ブロッコリ炒め、イクラちょっと、果物(オレンジ、焼きリンゴ)。昼:食べ損ね。夕方:お好み焼き、生ビール。夜:くーぷいりちい、ミニトマト。
13日(火)耐用の党
耐用年数過ぎたような人たちばかり。
下痢続く。脱水症状にならぬよう水分と塩分をとにかくとって1時過ぎまで寝ている。こないだからのダルさはこの前兆なりしよな。
夢で、アメリカンニューシネマ系の映画を観る。シガリロのようなタバコにひげ面の若い学者がマッチで火をつける、その火がちゃんとつくかつかないか、という単純な描写が凄まじくエキサイティングなことに感心する。メモをとっておきたかった。
石原慎太郎、新党結成でその党名が『太陽の党』。さっそく石原嫌いたちがツッコミを入れているが、ウィキペディアで調べると万博の太陽の塔はお祭り広場の屋根を突き抜けている形状を『太陽の季節』の障子破りになぞらえて小松左京が命名したとか。と、いうことは『太陽の党』はむしろ本家であってダジャレではないわけか。
石上三登志氏追悼で『石上三登志映画論集成 私の映画史』読もうとするが、あまりの厚さと重みでベッドに寝たままでは読めず。その重みに感動すると共に、石上氏自身も、編集の町田暁雄氏(刑事コロンボ研究家)も、これを遺稿集と考えて作っていたんだろうなあ、と思い涙。和田誠・画の著者像が最後のページに掲げられているが、完全に“遺影”の扱いである。
5時、病躯をウントコショと運んで新宿。加穂音あたりで遅い昼飯を、とも思ったが食欲まるでナシ。京王プラザ『樹林』にて『時間ですよ!』新年特番打ち合わせ。その前に、ロビーで『幽』編集部Iさんと待ち合わせ、図版渡す。原稿は非常に面白がってくれた。
『時間ですよ!』打ち合わせ、ネタ出しに関してが主な内容だったが、ちょっと構成に関しても考えを述べる。向こうもスタッフとして扱ってくれるようで、これは嬉しい。1時間ほど。
帰宅して、やや食欲戻ったようなので小田急で買った稲荷寿司2ヶほど。また寝る。夜中、ほぼ回復。起き出して夜食。DVDでモンティ・パイソン。
本日食べたもの。朝:イクラ丼、白菜おひたし。イクラはいただきものを母が味付けなおして上品な味に。それと果物。昼:稲荷寿司二個。夜:ピェンロー、生桜えび。この季節に桜えびとは。旨かったが。