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2012年10月25日投稿

つぶやき日記10月22日〜24日

22日(月)幸せなら柴咲コウ
♪どろろなら演技でしめそうよ、ほらどう見ても柴咲コウ。

シルビア・クリステルの訃報で改めて滝川クリステルに何故違和感があったか判明した。・・・・・・両方苗字だからだ!

昨日の打ち上げの席での会話
「尼崎の事件はややこしすぎてネタにするのが苦労ですね」
「だいたいからんでくる人物が多すぎるんだよ、関係図見るだけで混乱する」
『戦争と平和』読んでるんじゃないんだから」

いや全く、少し整理しろと言いたくなる。

角田美代子という人物には力も、美貌も、頭のよさもなかった。ただ、彼女の武器はずうずうしさだった。他人の家に平気であがりこみ、そこに居着き、そこの家の財産を食いつぶしていく。この“ずうずうしさ”という武器がどれほどの力を持つか。どれほど他人を意のままにできるものかを、もう少し世間は知らないといけない。どんなに理不尽な要求であっても、人間はずうずうしく断定調で命令されると、しまいには言うことを聞いてしまう動物なのだ。何故かというと、現状を改善するには多大な能力と労力を必要とし、それに対し現状を受け入れるには“ちょっと我慢すればいい”だけだからである。この事件を異常なこととして世間は騒いでいるが、なに、ホンの少しだけ角田容疑者からモンスター性を抜いた縮小版なら、いくらもその例を知っている。気の弱い被害者たちの例も

朝4時に目を覚まし、ゴミ出しに出たら牛乳が切れているのを思い出したのでそのままコンビニに買い物に行き、ついでに朝ぼらけの中、散歩がてらぶらぶら。タモガミさんに言わせれば私も米兵にレイプされても文句言えないのかしらん。

「早起き鳥は虫を食べられる」「鳥はいいけど、早起きした虫はかわいそうだ」「いいんだよ、朝帰りの虫なんだから」という小話を思い出すね、タモガミさんの話は。

タモガミさんのような人が言わなければいけないのはレイプ事件ではなく、レイプ事件と防衛問題をいっしょくたにしている人々についてであって、ここでこういう不用意なことを言ってしまうとそういう連中につけ込まれることになる。それにしてもダメ発言。

帰宅して、二度寝。涼しく、大変心地いい眠りだったが、見た夢は悪夢。夢と眠りの質は実はそんなに関係ない。ちなみに、見た悪夢は宝くじを買いにいったら(人生で一回もない経験)、そこの売場の、パソコンに自分の個人データが全て記録されていて、自分の恥ずかしい過去がさらされ、あきらかにされるという夢。パソコンのモニターが塩ビの板みたいな、半透明の柔らかい素材で出来ているものだった。

早朝の散歩で気付いたが、家の近くのジーンズメイトがリニューアル閉店セール。昼前にもう一度出て、のぞいてみる。軽い外出用上着が欲しいと思っていたところ、恰好なものが70%オフという安値であったので即、購入。ダイエット効果で、Sサイズでも楽々着られるのが嬉しい。それまで着ていた黒のアウターはカルバン・クラインのだったが、十年近く着ていたのでもう、ボタンホールのところなどほころびて散々だった。いろいろ思い出深い服だったが、御役御免でゴミとなる。

『菜根譚』なんて貧乏臭いつまらぬ本だと思っていたが、いや、読み返すとなかなか含蓄があり、膝を叩くこと多々。
地の穢れたるものは多く物を生じ、水の清めるものは常に魚なし。故に君子は、当(まさ)に垢を含み汚を納(い)るるの量(度量)を存すべく、潔を好み独り行なうの操(信条)を持つべからず
なんて、誰かさんに聞かせてやりたい。

『いちご白書』(ストロベリー・ステートメント)って、語感から甘酸っぱい青春の思い出、みたいな意味にとらえられがちだけど、実際は大学側が学生たちの学内改革要望書を
「いちご好きな学生の数の統計なみに意味がないもの」
と吐き捨てた悪口なんだよね。それを逆手にとったタイトルなんだろうけど。

洋書ちょこちょこ必要あって拾い読み。谷川俊太郎ツル・コミックス刊の『ピーナッツ』チャーリーブラウンのつく吐息“SIGH”を「タメイキ」と訳した。あれは名訳だったなあ。「あーあ」だと投げ やりなその場の感情の排気に過ぎないが、「タメイキ」と訳すことで自分の置かれた状況への、老成した諦念が表現される。そういう意味で最近、「SIGH」な状況多し。

某テレビ収録時間が20:00スタジオ入り、打ち合わせ、リハーサルの後、回しが21:30〜23:30だと。・・・・・・イヤだ よ、そんなの(笑)。私の一日の21時以降というのは酒を飲むための時間なのだよ。「イヤです」とサキサマにメールしたのだが、まあ、仕方ないんだろうなあ。マネージャーも子連れだからこの時間には連れていけない。

本日食べたもの。朝:豚肉焼き、牡蛎と蜆の佃煮、タケノコ煮物。果物。昼:いつぞやのニンニク鍋のスープ使ってラーメン。夜:モンゴルギョウザ、油かす炒め、ミニトマト、ニラおひたし。発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。

23日(火)川上光宗薫
大人の色気を身につけて帰っておいで。

例によって早朝、ネット散策していたら冴島奈緒死去の報。かたや洋画ポルノの伝説シルビア・クリステル、かたやAV全盛期の寵児冴島奈緒、活躍時期に10数年の差はあれど、時をほぼ、同じくしてこの世を去ったのはシンクロニシティ。詳しくは訃報日記で。

橋下市長、週刊朝日編集部に「謝り方も知らない鬼畜集団」と激怒。“ちんばの蹴りあい”という差別的形容がいちばん合っているような気がするな、このケンカ。

いろいろ昨日から連絡とろうとしているがとれてない人あり。かなり大きな案件がらみなので気になる。ここで話がつながらないと、ちょっとヤヴァいことになる。気になりつつ外出。

1時、家を出て新宿、京王プラザ『樹林』。WAHAHA本舗Sさんに、舞台美術のことで相談。マックを使ってすぐにいろいろ資料を見せてもらい、具体的な予算、座組の中の人間配置、そしてすぐに○○なら・・・・・・との人名が出る。さすが、大手のスタッフは違うわという感じ。おまかせすることにする。

30分程度で話が済んで、Sさんはすぐにいろいろ算段に飛んでいってくれる。それと立ち替わり、というくらいに日テレから電話、某番組の件について構成第二稿打ち合わせ。実にタイミングとしてはよかった。ただ、外へメシ食いに行く時間なくなり、カツカレー2500円に心は動くが、あまり腹も減ってなかったのでトムヤムビーフンというのを頼む。寝ぼけたような味の、箸にも棒にもかからぬシロモノ。残念。

食べ終った頃、島さん来。私に気付かず違う席に座っていたので私が移動。12月公演に出演希望の女優・モデルのKさんを紹介してくれる。いろいろとハードルあるが、全稽古に参加したいという、実に前向きな女性。それから30分ずれて、こっちもKだがまだ二十歳になったばかりのKちゃんという女優さんと面談。Kさんはすぐに役が頭に思い浮かんだが、Kちゃんの方はさて、どう使おうかと思う。あと一人、島さん紹介の若い子がいるので、そっちの子とコンビ組ませようか?

面談終って、東口の『らんぶる』に移動。移動中に携帯を見たら、朝、心配していた事項、あっさり解決していた。正直、ホッとする。

『らんぶる』、15分ほど遅れ。『日刊ゲンダイ』インタビュー。と学会に参加した理由など、いろいろ話す。女性インタビュアーだったが、かなり面白がってくれた。舞台の告知もさせてくれるというので引き受けたインタビューだったが、他のコラムなどにもご出演お願いしますと言われる。

とにかく怒濤のような詰まり具合だったスケジュールを一通り終えられて、肩の力が抜ける。小田急デパ地下で買い物して帰る。主要スケジュールは済ませたが、雑用はまだまだ残っている。連絡事項多々あり。Fさんの本の修正、明日の打ち合わせの場所など。打ち合わせは舞台のスチールカメラマンさんでスタジオは秋葉だが自宅近辺で打ち合わせということになり、それが上野。ちょうどいいから東京都美術館のMカフェで会うことにして、余った時間で猫とドラゴン展見て帰ろう。

とりあえず先般からの件、決着。私にはそもそも決着も何も、何がそんな問題だったのかわからず(いや、はっきりしているの某氏の物忘れのひどさが原因だということ)。出た決着にも納得いくとは言えないが、これ以上コンガラカラヌのが何よりの吉

T社O氏、鼎談の人選、日取り、どんどん決めて連絡くれる。ありがたし。一方のB社S氏、もうとうに〆切過ぎているのにオトもサタもなし。大丈夫か?

忙しい忙しいと忙しさを誇るのは上等な人間のすることではない、と思っているがそれでも忙しい。スケジュールぎちぎちのこの最中に、仙台で鯨や牡蛎など、海の幸を堪能しませんか、というお誘いが来た。泣く泣くイケマセンと答える。何かみつくろって送ってくれるそうだ。せめてもの情け。

食べたもの。朝:子エビと蓮の掻き揚げ。これ甘辛く煮て弁当にできれば。果物。昼:京王プラザ『樹林』でトムヤムビーフン。かなり残念な味。夜:ブテチゲに銀ダラ入れて。油かす炒め、マッシュルームサラダ、イングランドエール、発泡酒、黒ホッピー。

24日(水)はえばt.A.Tu.、立てば歩めの親心
あいつらはオレが育てたんだぜ(プロデューサー、イワン・シャポヴァロフ・談)

例によって早朝ゴミ捨てなど。ゴミ置き小屋に池宮彰一郎のものはじめ時代小説の文庫本が未読のものばかり十数冊。ブックオフのシールが貼ってあった。全部いただく。リ・リサイクル。これで当分トイレ読書に不自由せず。

今月はいったいどうしたことだろうというスケジュールの詰まり具合。おかげでグレアム・チャップマンの『ある嘘つきの物語』観にいけない。うぐぐ。ソフト化に望みをつなぐしかないか。

2時、新宿京王プラザ、C&T。日テレ『スクール革命!』打ち合わせ。いつもの通りの進行のようで。ざざっと打ち合わせ。東MAXとのからみだけがちょっと不安。彼らのノリに合わせなければいいだけの話だが。

終って東口の方まで歩き、珈穂音でまたカツカレー。ここは昔ながらに喫煙OKな店で、OLたちがパカパカと煙をあげている。一方で、男で吸っている者、ほとんど無し。

そこから上野に向うが、京王プラザから珈穂音へ行くのに思ったより時間くってしまい、待ち合わせに15分ほど遅れてしまった。上野の東京都美術館、MカフェでカメラマンのF氏と打ち合わせ。ジェーニャちゃんの紹介である。電話で話した時から、ア、この人はノリがよさそうないい感じの人だな、と思っていたが、予感的中、実に協力的な人であった。しかも、聞いてみたら偶然にもルナのもやしくん(萩原幹大)の友人、というより、以前の勤め先の同僚だったそうで、これにはビックリ。世界は広い、世間は狭い!

打ち合わせ終って、それから美術館地下のCギャラリーでやっている『群龍割拠・猫とドラゴン展』をのぞく。主宰の開田さんが熱心に接客をしていた。睦月さんに久しぶりに出会う。他にも、いろいろ知り合いいて、声をかけられる。

高い天井の、リニューアルしたばかりの最新の美術館の展示はさすがという感じ。入館筆頭に眼に入る前田ヒロユキ氏の金屏風絵が圧巻。さらに一番奥の壁にかかる開田さんの、夜の住宅街上空に飛翔する多眼ドラゴンの絵も凄い。東京都美術館という場所で怪獣をモチーフにした絵画展が行われる、ということは、これまで異端視、とまではいかなくとも傍流と思われていたこういう絵画にやっと正当な市民権が与えられたということで、開田さんの感慨、さぞやと思われる。村田らむくん、永野のりこさんなど知り合いの絵もいくつもあって、見ていて飽きない。龍の化石(?)の発掘現場をジオラマ的に作った山脇隆さんの作品がアイデアとして非常に印象的だった。

開田さんの絵、ドラゴンは言うまでもないが描かれた家並みがいい。杉並の稽古場のバルコニーからよく見る風景とそっくり。たぶん開田家の近くの風景ではないか?

見回って、いろいろ感心したりあっけにとられたりして、おいとま。駅まで歩くが、しかし上野ってところは戦争が行われただけあってだだっ広く、駅までが遠い遠い。ああいう場所で絵画展が開催されることは画期的だが、しかし歩き疲れることではある。

山手線で東京まで行き、そこから中央線で中野まで。ピーコックとコープで買い物。それから、近くにあるハンコ屋さんに飛び込みで入り、公演案内のゴム印を注文する。お姉ちゃんといろいろ字体や大きさを打ち合わせ、前金支払って帰ろうとしたら奥にいた店長さんが、お姉ちゃんに「テレビ出ている人だよ!」と。こうおおっぴらに言ってくれるとむしろ安心で、個人情報をそっと記録されることもまずなかろう。

歩いて帰宅、それからも連絡や雑務多々あれど、今日はくたびれた。早めに酒飲んで寝てしまうことにする。飯は朝、母が昨日の掻き揚げを甘辛く煮てもたせてくれたものをご飯に乗せてレンジでチンして、「冷めるのを待って」食べる。弁当風にするためである。この天ぷら煮弁当が好物ちゅうの好物。人生最後の食事がこれでもいいと思っているが、作ってから半日くらいのものが一番旨いので、それ臨終だ、で作っても間に合わない可能性がある。

本日食べたもの。朝:アサリの味噌汁、卵焼き、蜆の佃煮等。果物。昼:珈穂音のカツカレー。考えてみればせっかく上野に行くのだから井泉に行けばよかった。夜:天ぷら煮弁当(風)。旨くて涙。料亭おでん、油かす炒め。発泡酒、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa