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2012年10月16日投稿

つぶやき日記10月13日〜15日

13日(土)mixi盆に還らず
今さら足あと機能を復活させたって。

母の室で朝食。『ぶらり途中下車の旅』見る。サイドカー製作者の工房を訪ねるところのBGMがしっかり『人造人間キカイダー』だった。

ips細胞移植記事の読売新聞の誤報に、ネットでカスゴミ、ゴミウリと毒づく意見を読むが、新聞の誤報よりネットの誤報の方がずっと多いはずなのに、なぜそっちに関してはみな黙認なのか。少なくとも現状においてはネット情報の方がずっとカス、ゴミの割合が多いと思うのだが?

昼のJNNニュース、青森の首輪監禁女性死亡のニュースを聞くともなく聞いていたら「ラチさんは」と。いくら拉致監禁されていたからといって「拉致さん」はないだろうと思ったら別のニュースで、静岡で刺された市職員の良知(らち)さん、だった。

http://www.cinematoday.jp/page/N0046802『スヌーピー再映画化にチャーリー・ブラウン声優が苦言』「制作陣が創意にあふれているのだったら、どうして新しいキャラクターを創造しようとしないんだ?」に基本、賛同。日本でもヤマトだのガッチャマンだの009だの、昭和の遺産をいじくるだけの現状にもう飽き飽き。いちいち釣られて騒ぐのもやめればいいのに、と思う。イラついているので、「キーファ・サザーランド新作『タッチ』」と聞いても、つい「ケッ、またリメイクか」と疑心暗鬼に(笑)

オノプロ時代の社員、ナベちゃんの劇団からの案内、封を切ってなかったのに気がつき、見てみたら15日まで。あわてて予約を入れるが、劇団サイト内に予約フォームなし。いちいちメアドを手打ちして予約しないといけない。ま、うちのように、作って、と頼むと即日、予約フォームを自動返信設定つきで作ってくれるような優秀なスタッフがいるところはそうないだろうが(自慢)、ルナだって、いや、だってというのもナンだがw、予約フォームは設置してあるぞ。

7時、下北沢へ。ルナティックシアター一ヶ月公演の芝居三本のうち最後の一本『地獄の楽園・ナイトスラッシャー』。客入りが心配だったが、飛び込みのお客さんなどが入って、こことしてはまずまずの状態。もうお客さんも、ここの劇団の芝居は千秋楽が一番面白いということを覚えて、そこに集中するらしい。アドリブ劇団の面目躍如(?)だが、興業としてはマズいのではないか。

義太夫さん、島さんと一緒に観劇。この劇団のカンバン演目だけに、一番安定していることは確かだが、佐々木とかに訊くと、初日にようやくオチが完成したとのことで、確かに話が二転三転、悩みつつ出来上がったことがよくわかる。よく考えたというアイデアは随所にあって感心するのと、奇術的な仕掛にはおっ、と驚いたが、その分、ホラーに必要なシンプルかつダイレクトな進行が、あっちこっちに散乱してしまった印象。ネタバレになるので詳しい内容はまだ書けないが、さてこういう芝居を、公演終ったあとにウンヌンするというのは意味あることか疑問。観ている最中にアハハハと笑っていればそれでいいようにも思う。女優では麻衣夢が(女優じゃなくて歌手なのに)一番達者。

まだ観てない人に宣伝しておくと、大野由加里ちゃんがセクシーな脱ぎを見せてくれるので大いに期待して観にいってやってほしいが、せっかくあそこまでサービスするのだったら、相手役の竹村太吾くんがもっとそれに食い付かないとダメ。ギャグにならない。映画やテレビで女優さんが脱ぐのと舞台でナマで脱ぎシーンがあるというのは意味が違って、インパクトがダンチに大きい分、引かれる危険性も大きい。それをギャグに昇華させるのは、相手役がいかにその脱ぎに対し、演技で対抗するか、にかかっている。テレとかためらいがまだ抜けきっていないというか、今のままでは脱ぎ損、見せ損。劇団の若手の泊大貴くんの食い付き方の方がよかった。

終って島さんと、『7:00』のキャストのことでちょっと話す。こないだ観たシノハラステージングの舞台に出た役者さんたちも観に来ていて、挨拶。『大怪獣物語』の渡辺一哉のセリフの入り方には驚いた、と言ったら、「まあ、初演もあの役でしたから」と。なあんだ(笑)。とはいえ、名演であったことには変わりなし。

その後打ち上げ、また『ぴあぴあ』。やや飽きもきているが、しかしここの生発泡酒が、観劇後の、笑って乾いた喉に非常に心地よい染み渡り方をする。昼の部のトークにゲストで出た金剛地武志さんとも久しぶりに話せた。佐藤ゆみちゃんと、少しシビアな話も。いろいろ協力もしたいが、こっちも自分の芝居でパンパン状態だからなあ。

ビデオ担当のOさんとタクシー乗り合いで。12月の映像のこといろいろ。7月の芝居の話も。某役者さんのたっての希望で、彼の演出でやったシーンについて、あの部分は絶対に唐沢さんの最初の演出方針でいくべきでした、と力説してくれて少し安心。

本日食べたもの。朝:塩サバ、味噌汁、果物。昼:バジルパスタ。当然山椒をかけてみる。間食:ツナサンドと缶コーヒー。夜:打ち上げ。揚げもの、麺類多し。発泡酒、緑茶ハイ。

14日(日)キムタクしないで
視聴率が取れないからって。

明け方、運動会の夢を見た。スポーツの秋だからか? と思ったが、ずっと流れていた曲が『トリッチ・トラッチ・ポルカ』堀北真希のあのCMが刷り込まれていたからか。

朝から某件の始末にいろいろ。せっかく実務方がまとめかけたものを後から余計なことを言い出してまたふりだしに戻してしまうお偉いさんがいるかと思うと、普段はどうしようもないと思っている人が案外正鵠を射た意見を吐いたり、進まぬ会議(議題そのものが私には馬鹿馬鹿しい限り)であるが人間観察の場としてはまことにおもしろい。

丸谷才一氏死去。一時はこの人のエッセイに徹底的にハマって、神様みたいに思っていた。エッセイにしろ批評にしろ、あるいは『忠臣蔵とは何か』のような論考にしろ、対象に真正面から取り組むのでなく、ちょっと斜から切り込む、その手際と視点の妙にこの人の持ち味はあったと思う。本業であるはずの小説がどうも苦手だったのも、テーマに正面から向き合おうという、この人らしくない(と、ご自分では思ってなかったろうが)姿勢があったからではないかと思う。「あつたからではないかと思ふ」と追悼の意で書きたいくらいだが。

トイレ読書、河野典生『探偵(ターザン)はいま鉄板の上』(1976)。ヒロインの女の子(日系三世)が、セーターからヘソが見えているのに気がつき、 「キャッ、エッチ!」と赤くなる。時代だなあ。今の子なら、ヘソどころかお尻の割れ目が見えてても平気(というよりわざと見せてる)である。

空模様どんより。3時、そんな天気の中、外出して新宿京王プラザでジェーニャと、彼女の紹介してくれた黒人の女の子、レイナ(アミサ・アデレード)と面談。12月の芝居への出演のため、である。イギリス生まれの声優志望の子で、『北斗の拳』にあこがれて日本にやってきた。もちろん日本語はペラペラである。007のパロディなので、こういう子は大歓迎。ジェーニャとコンビの女殺し屋役で・・・・・・とイメージはいろいろ膨らむ。

「なんでも注文していいよ」というと彼女、ティラミスを頼んだが、何度も店員に「これにはコーヒーは入ってませんか?」と質問。「ひょっとして、宗教上のタブー?」と訊いたら、「いえ、ただの好き嫌いデス」と。うーん、食物戒律持った人とまだつきあったことがないので、ちょっとドキドキしていたのだが。

ジェーニャに指摘されたが、仮フライヤーの表記中、公演の年度が2010年になっているミス。これは大ポカである。もう印刷所に回してしまった後なのであちゃあと思うが、その場でテヤマに電話して善後策立てたら、何とか輪転機にかける寸前でストップできた。ホッとする。それにしても、「平日昼割引」が「平日割引」になっていたり、「松山幸次」が「松山孝次」になっていたりといった細かな文字のミスはチェックしたくせに、こんな大きな部分を見逃すとは、ポーの『盗まれた手紙』だなあ。

ジェーニャ、先輩らしくレイナにいろいろアドバイス。
「この舞台はレイナ、やっておいた方がいい。学校(声優学校)も、在学中からこういう仕事を積極的にとってくる生徒は見込みある、と目をかけてくれるから」
と。他にもジェーニャと話すと、目的のために計画を立てて、そこに至る現実的最短距離の手段を取ることに躊躇しない生き方に恐れ入らざるを得ない。異国の地で食って行くにはこれくらいの根性がないとダメなんだろう。日本人離れしているな、と思い、あ、アタリマエか、とちょっと自分で笑ってしまった。

http://jump.cx/gNpqzNHKのニュース、「鎌倉市の荏柄天神社は、24年前、著名な漫画家の長年使用した絵筆を供養したことをきっかけに、毎年この時期に筆供養が行われています」・・・・・・なんで“著名な漫画家”とだけで済ますのか。清水崑の名はまだ忘れ去られてはいないはず

本日食べたもの。朝:ビーフサラダ、セロリ炒め、味噌汁、果物。昼:買い物行くのも面倒くさく、何にしようかあぐねていたが、マイミクさんの日記に明太アボカド丼という言葉が出てきたので、それだそれだと冷蔵庫の中のもので仕立てる。和風にするかバタ味にするか迷って今日は和風。夜:サクラエビ湯豆腐、メロ西京焼き、鯛刺身。今日も山椒をふんだんに。

15日(月)チュチェ帰る
「家族を捨てて北朝鮮に帰っていたくせに、今さら日本に戻りたいだなんて」(長男・談)

早朝、朝食まで腹が減るので、ジャムパンを噛る。バナナもあったので一本食べたら、案外おなか一杯になってしまった。

朝食後、自室に戻っていたら母から電話。なにごとかと行ってみたら、エアコンの掃除をしていて、真っ黒な煤が床に山のように落ちていた。

電話、明日の某雑用について。一番嫌いな事務仕事。今から憂鬱である。その後、T社Oくんから電話、本の進行について。さらにアンドナウの会のことで打ち合わせ電話。月曜はさすがに連絡事項山積。

昼は母が知り合いに貰ったイクラを母から貰ってイクラ丼。イクラアボカド丼にしようと思い、昨日買ったアボカドを割ってみたら、まだ固かった。昨日、マイミクさんに「切ったらまだ固かったアボカドはどうしたら食べられますか?」と訊かれて「レンジでチンすれば柔らかくなりますよ」と教えてあげたばかりだったが、さっそく自分でも実践することになった。

2時、家を出て地下鉄乗り継ぎ、中目黒まで。ウッディシアターで劇団カンタービレ公演『夏の終わりに・・・・・・』を観劇。今年一月に『坂の下商店街再開発計画』で初めてこの劇団は観たが、以前オノプロで私の部下だったナベちゃんこと渡辺勝美くんの劇団。これは旗揚げ公演の時にかけたものの再演だとか。

物語は、自殺という重いテーマを扱いながら、決して息苦しくない、笑いの随所にある展開を見せる。しかし、ラストに胸をつくシーンを持ってきて、安易なハッピーエンドにしないところがいい。年配の観客には、涙ぐんでいる人も多かった。嗚咽の声も聞こえた。これが3500円支払って観に来てくれたお客さんに持たせるおみやげ、というものである。あのナベちゃんが、どこでこういう劇作を学んだのかと感心する。

役者は、前作でも主役をやった加山到が相変わらず達者である。どこかでつい最近見たよな、と思ったらゆうべの『平清盛』に出ていたのだった(宋の商人役)。いや、そんな脇の役で記憶に残るわけもないが、この顔この演技、どこかで見ている、と思わせる存在感がある人なんだろう。

終ってナベちゃんに、今度飲もうよ、と声をかける。彼も「僕もあれから話したいことがいっぱいありますから」と。

中目黒銀座を通って駅まで。この通りはおいしそうな店や懐かしい感じの店があってとてもいい感じである。こんなところに住んでみたいと思う。なにせ、芝居小屋がすぐ近くなのだ。

帰宅途中電話。某局某番組製作プロダクション、「収録日まだ確定しないんですが内容についてお打ち合わせを」ふつう逆じゃないか、と思う。収録日によっては出られない可能性もあるんだから。

本日食べたもの。朝:ピーマン、筍と肉炒め。果物。昼:イクラアボカド丼。タラコはアボカドと一緒でもいいが、イクラは単品の方がおいしいかな。夜:ブテチゲ。アボ カドの残りを入れてみる。味が染み込みにくいが、まあ柔らかくなる。他に餅も投入。なんでもぶち込めるところがブテチゲのいいとこ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa