ニュース

新刊情報、イベント情報、その他お知らせ。

イベント

2012年9月27日投稿

つぶやき日記9月24日〜26日

24日(月)灰と中村主水
暗殺者マーチェクは恐妻家だった!

6時起床。雨ソボソボ。日記などつけながら、7時のNHKニュースを聞いていた。
「関係者はチューしています」
と聞こえて、朝っぱらから、と一瞬驚いたが、
「注視しています」
だった。やはり寝ぼけているか。

NHKと言えば昨日見た日韓討論会、カミ合わないこと大したものであった。韓国の大学教授とかが三人出演していたのだが、日本側(主に櫻井よしこ)の提示する証拠を完全に無視というか、アサッテの方向の話をしていた。ディベートで言えば櫻井圧勝なのだが、スポーツと違って討論というのは“負けた”と言わなければ決着がつかない“話せばわかる”というのは妄想に過ぎない。ただ、話して話して話し合った末に“これだけ話し合ったんだから”という諦念に似た満足感を得られるのがせいぜい。

9時45分、母の室でしばらくぶりに朝食。雨、さらに繁くなる。当然ながら気圧乱れて体調最悪。ダルくて眠くて、ベッドの中で廃人のごとく寝くたれていた。見る夢も奇妙なものばかり。自分のナニをつい切り取ってしまってから「しまった」と後悔する夢とか、ダメ人間ばかりが閉じこめられ、一生オモチャで遊ばせられている部屋をのぞきこんで戦慄する夢とか。中で、人食い土人の島にやってきた間抜けなサギ師の話が、モンティ・パイソンみたいで面白かった。
http://jump.cx/SmuCQ『沖縄知事オスプレイ配備中止を要請』オスプレイの事故率が高くないことはすでにデータ提出済み。反対は(政治的ヤラセを除くと)全くの感情によるもの。ロリコン犯罪が減っているというデータを出されてもなお取締り強化を唱える連中と同じ。数字よりイメージを先行させる、これが日本人の典型的アイデンティティという気もしないではない。

・・・・・・しかし、裏を返せばロリコンの犯罪率が高いというデータはないのだからロリマンガ規制をすべきではない、というデータ至上論を唱えるのであるなら、いささか乱暴な論理ではあるがオスプレイ配備にも反対してはいけない、ということになる。児ポ法反対のリベラルの方々はオスプレイに関してはどういう立ち位置にいるのだろうか。

Amazonのマーケットプレイスで本を買ったら出品者が私のファンだったらしく、丁重なメールいただき、照れる。500円の買い物ですし


薄暗くなってきてからようやく体調回復。さすがにこれだけまとめて寝ると全身リフレッシュされた如し。メールやりとり少し。4日後が収録なので今日ヘアカット行く予定が行けなかった。明日も打ち合わせあるから、行きつけの代官山に行く時間はなし。今回も手近で間に合わせるか。

夜食をくーぷいりちーにしようと思って細切り昆布を水にひたし、豚バラ肉も茹でて脂を抜き・・・・・・までやってからちくわを買い忘れていたことに気がついた。魚肉 ソーセージで代わりに、とは思ったがすでに頭の中にチクワ入りの味のイメージが出来てしまっていたので、冷蔵庫に入れて明日また、に。もっと早い段階で気がついていればギョニソで試して、新感覚のメニューが出来ていたかもしれないのだが、脳内イメージの力は強いよ。

食べたもの。朝:母の北海道土産の筋子、松山揚げ味噌汁、自家製漬物、果物。筋子だけでご飯三杯いける。昼:抜き。夜:豚バラと白菜のスープ煮、ユキワリタケわさび醤油和え。イングランドエール、黒ホッピー。

25日(火)♪台湾のおまわりさん、困ってしまって旺旺旺旺〜旺旺旺旺
迷子の迷子の抗議船、あなたの船籍どこですか。

朝また早く起きてNHKの『お早う日本』など見る健康的(?)な日々である。サブカルの人間とも思えない。おかげで鈴木奈穂子アナのファンになってしまったではないか(調べてみるとやはりおじさんのファンが多いらしい。鹿島綾乃アナに徹底して突っ込まれ、イジられるドジっ娘という役回り。
鹿「この季節、暑いからと脱いだ上着を忘れてしまうことがありませんか?」
鈴「ありますね〜、私、このあいだ仕事終ってから入った店に忘れてきてしまいました」
鹿「それはただ単に酔っぱらっていただけですね」
鈴「違いますよ〜!」

中国、台湾等の騒ぎいまだぶすぶすと。アメリカから尖閣は安保範囲内という言質をとった以上、今後の中台の活動は反発からくる嫌がらせに過ぎない。時間はかかるがいずれ熱が冷めればおさまる。粛々と、騒がず行動すればよろしい。変にあわてると向こうの思うツボですよ。

マイミクTさん(この人もお役人)が、日銀につとめる人から(個人的見解ではあるが)

「日本経済は少なくとも今後十五年から二十五年は大丈夫」

という経済レクチャーを受けたとか。私も実はぼんやりとそう思っていたのだが経済学に疎いので(年に数冊、それ関係の本を読む程度)どんなことを言っていたのだか聴きたくて、Tさんに教えてくれと頼んだら、とったメモをメールしてくれた。

まあ、だいたい私の漠然と考えていたのと同じような理由づけが書いてあって、それほど画期的な論旨があったわけではないが、少なくとも専門家の言とこっちの考えに大きな食い違いはなかったのでひと安心。


面白かったのは、富裕層が国外に財産を持って移住してしまうというアメリカや中国のような事例が日本では少ない(増えているとはいえ微々たるもの)理由に「英語ができない」という項目があったこと。日本における戦後の英語教育の失敗はいろんなところで責められているが、それが経済安定の理由(のひとつ)だったとは(笑)。

海外移住者も歳をとってくると日本に戻って死にたいと言い出すらしい。言葉の他に、治安も重要なポイントだろうし、私が思うに、食い物が一番大きい理由なのではないか。三つ星レストランとかは別にして、日本の食い物というのは日常レベルでうますぎるのだ。味噌・醤油など醗酵食品のドラッグ的習慣性も大きい。昔の日本は貧乏臭くて所帯じみていることを「ヌカミソ臭い」と悪口を言ったが、どうも日本経済を安定させているのは、そのヌカミソの味に慣れ親しんだ、というレベルでの国民の愛国アイデンティティにあるのではないか。

1時、駅前の喫茶店にてF氏から赤入れた初稿を受け取る。本作りのこういう細かい作業が楽しくて仕方ないようだ。わかるわかる。

別れて、新宿に出る。高島屋脇の飲食店ビルの『老辺餃子館』でランチ。非常に洗練された、薄味の中華で上品である。おいしいが、気分はガッツリと中華ぽい中華を食べたかったのでちょっと残念。

帰りに、中野駅近くのカットハウスで頭、やってもらう。韓国の人の経営する店だが、親切この上なし。しかも早い。15分くらいでザッザと刈って、毛先も揃わない雑な仕事なのだが、見事に注文の“ヘアカットしてから3日目くらいの感じにして”という髪形になる。

カードの請求明細が来た。いろいろと雑用品とかを買いまくった記憶があるが、それでも先月の1/3先月の請求はほとんど芝居関係(7月の請求が8月にくる)。スポンサーがいくらついていても、株式会社の経理では落ちないものが芝居では多すぎ。改めて、芝居は金食い虫だなあとしみじみ。

某ジャニ系番組から出演依頼。収録日を確認したら、その前後数日何もないのに、ピンポイントのように出仕事入っている日に予定されている(その仕事は早い時間なのでまあ、ほぼ大丈夫と思うのだが、やはりあわただしい)。後から電話あって、そのことを伝えたら、それに合わせて収録時間は考えてくれるとのこと。

食べたもの。朝:筋子、ナメコ味噌汁、ご飯に漬物。果物(二十世紀梨)。昼:新宿老辺餃子館にて卵とキクラゲ炒め定食。蒸し餃子2ヶ付き。夜:くーぷいりちー、発芽大豆、マスカルポーネ。発泡酒、黒ホッピー。マスカルポーネはコハダの酢〆を細切れにしたものとわさび漬け。本来さっぱり和風系のもの二種をチーズで和えるミスマッチが面白い味に。

26日(水)踊る大総裁選

ありがちなシャレだがまあ、オヤクソクで。

暑さやわらぎ、寝苦しくなくなったというだけで体調明らかによくなる。先週くらいまで悩まされていた心臓のバクバク、足のだるさ、昨日まで気になっていた右奥歯の痛みまで解消。・・・・・・全てが眠りに関係あるとは言わないが、思えばこの夏は寝ていたのではなく、毎晩“意識を失っていた”ようなものだ

http://jump.cx/hn4Ex『橋下市長「元慰安婦の方とお会いしたい」』
こないだの竹島日韓共同管理の話も今回の発言も、現実的政治家ならそういう意見もアリだが、橋下が言ってはダメ。彼の支持者というのは○か×か、絶賛するか罵倒するかの二択しか理解しようとしない(出来ない)世代である。話し合いとか、意見を聞くとかいう“正しい”姿勢を見せると支持者は橋下氏から離れていくのではないか。

まあ、それはそれとしてこの自称元慰安婦の言うことはムチャクチャ。自分で相手のスケジュールも(たぶん橋下はいま、日本で一番忙しい人間の一人であるはず)調べず会いに来ておいて、会えなかったあと、向こうから会おうと言ってくると、“謝罪じゃないのなら会わない”と言い出す。リクツもハチの頭もあったもんにあらず。あと、この事件に関し橋下に“ふざけんな、出てこい!”とツイッターでののしった朝日の女性記者も意味がわからない。さんざ橋下のツイッターを記事のネタ元にしておきながら、“家にこもってツイッター三昧”とののしるのは九九が合わない。左翼思想だからとか、韓国人だから朝日記者だからよくない、というのでなく、行動原理が理解不能なのだ。

電話数本、連絡なかなかつかなかった事務所ともやっとつながる。あと、大塚周夫さんのインタビュー本、どうやら息子さんの明夫さんも読んだらしい。面白かった、とツイッターに感想アリ。

TBSの特番収録、気がつけばもう明後日。連絡あって、私だけ他のCPU要員より90分ほど早めにスタジオ入りになった。全体のまとめの打ち合わせらしい。そう言えば今朝、企画のことで電話あったT社のОくん曰く
「唐沢さん、あの番組ではセンターとってますね」
・・・・・・“CPU48”と言いたいのはわかる(笑)。

総裁選、安倍晋三サンが再登板。勝った安倍サンの手を取る谷垣サンの顔の、まあ嬉しそうだったこと。石原にだけは勝たせたくなかったという思いがにじみ出ていた。

能登のこうでんさんから毎年いただく能登栗、母がむいて、渋皮煮にしてくれる。栗の雑学を言うと、“火中の栗を拾う”ということわざの出典はフランスのラ・フォンティーヌの寓話。焚き火で栗を焼くというイメージは日本風なので、つい歴史ものなどで
「秀吉どの、何もあえて火中の栗を拾うこともござるまい」
などと書きたくなる。

連絡は記録が残ることもあり、出来る限りメールにしてくれと各位に言っているので電話はあまりかかってこない。本日、11時から14時までに貰った電話は二本だけ。ところがその二本がピンポイントでカブる。昨日もそういうことあり。なんなんだろう、“そうだ、唐沢に電話しよう”と人が思いつく時間というのがあるのか。

6時15分、家を出て、日暮里『戸野廣浩司記念劇場』へ。渡辺一哉アニキ出演のシノハラステージング『大怪獣物語〜哀しみは放射能の彼方へ〜』観劇。マイミクの隆鍋綿さん、みよちん、高橋優都子ちゃんなどが来ていた。詳しい感想は後で観劇日記に書くが、主演の渡辺一哉のこれまで観た演技のうちのベスト、芝居自体も今年のベストと思える出来でグッと来た。ちょっとクドいし詰め込み過ぎな内容ではあるが、私の主張する小劇場演劇の必須三要素『笑い』『稽古の成果』『人に語りたくなる感動』がこれでもか、と入っており、特盛りのカツ丼のような芝居だった。

帰宅、ニュース見ながら夜食。このところ毎食やっているマスカルポーネの練りもの、本日はオクラのみじん切りを混ぜて、食べるラー油で味付け。おいしいが、オクラでネバりが出過ぎて、ちょっと気味悪い食感になってしまった(笑)。

食べたもの。早朝:バナナ2本。朝:ハンバーグ(大変に美味)、果物。昼:茹で豚タンのスープ(冷凍しておいた)を使ったラーメン。夜:サクラエビ湯豆腐、トマト、マスカルポーネチーズ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa