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2012年9月14日投稿

つぶやき日記9月10日〜13日

9月
10日(月)バアルのようなもの

アスタロトかベールゼブブですかね。

夜中の2時から朝7時まで仕事して、観劇日記などもつけて就寝。10時に一旦起きて朝食(と、すでに言えるのか)とり、また1時半ころまで寝る、という生活リズム。健康にいいとは思えぬが、今のところ足がちょっとむくむ程度で支障なし。

と学会本新刊のゲラが昨日届いたので、赤入れ。私の担当のうち、かなり力を入れて書いた原稿が一本載ってなかったので、ボツかよと落ち込んでいたが、問い合わせたら全くのミスで入稿されてなかった。こういうこともあるから油断できない。

入浴して身だしなみ整え、部屋を掃除、整理整頓。今日某社サイトのインタビューがあって仕事場の写真を撮るというのでドロナワ(笑)。ただ、あまりきちんと整理されていても向こうは失望するだろう。物書きの、多少机上が資料とかで乱雑な状態になっている絵をほしがるだろうからだ。ここらへんが難しい。

3時、インタビュアーさんたち来宅。若い(聞いてみたらどちらも30歳)好青年二人組。こちらの話を喜んでくれて、予定時間の1時間をあっという間にオーバー。電子書籍がテーマだったが、電子データというものは親から子へ遺産として残せるものか、というこちらの問題提起に、
「われわれはそれを扱う商売ですが、その問題というのは思いつきませんでした。今後の課題です」
と言われる。これは、彼らがまだまだ春秋に富む年齢だからだろう。私の年齢になると、どうしても死後のことを考えてしまう。……しかし、二人合わせても私の年齢とそう差がないというのはイヤんなっちゃうね。

写真担当の人が、書棚をアップで撮影しようとして、積み上げてあった書籍とビデオの山のひとつに触れ、ドシャーッと崩してしまい、大狼狽。こういうのが腹立たしくなく、むしろ微笑ましく映るのもあまりの歳の差がなせる業。

送り出して、ちょっと休んでまた仕事。ベギと訃報本イラスト打ち合わせ、『時間ですよ!』S氏とメールやりとり、某新聞社M氏とメールやりとり。「困ったもんデスネエ」「困ったモンデス」みたいな(笑)。

谷垣禎一サン、次期総裁選出馬断念。がんばってはいた人だと思うが、やはりお公家さんと言われた出自(宏池会)のたよりないイメージから脱却できなかった。決して嫌いではなかったが、私もかなり長いこと、名前の禎一をテイイチと読んでいた(実際はサダカズ)。その程度の認識だったのだ。海千山千の政治家連に比べると、アクに欠けていたことは否めない。

谷垣サンの祖父は戦時中上海に大規模なアヘン売買組織を作り、それで得た莫大な利益を基に親日派の汪兆銘政権を樹立した梅機関、またの名を影佐機関のボス、影佐禎昭中将であった(禎一がテイイチでなくサダカズなのはこの祖父の名の一文字を貰ったから)。谷垣サンに、この祖父なみの権謀能力、組織運営力があったら……。

本日食べたもの。朝:冷やし中華風サラダ、ご飯一膳、果物。昼:抜き。夜:くーぷいりちー、蓮・蒟蒻・里芋の煮物。昨晩の大根を煮たハマグリのダシを有効利用。

11日(火)男ジョブス水島新二
コンピューターと直球勝負したるでエ(元ネタがもう通じないか?)

すでに如例と書きたいくらい、朝7時まで仕事、10時食事、その後二度寝。困るのは『知りたがり!』が昼に移行してからこっち、この時間に見る情報番組がなくなってしまったこと。加山雄三のゆうゆう散歩くらいしか見るものがない。

昨日、インタビュー用にした掃除、ついでと思い(掃除用のいろんなグッズをAmazonでオトナ買いして)仕事場をちょっとピカピカにし、うんうん、と満足していたら、大事な手紙などが見当たらなくなり大慌て。こういうこと、あるある……だと思うが(笑)

博多にメール(あちらは電話、FAX、書留郵便が連絡の主要手段という認識らしいのだが、メールが一番確実だし手元に残るしどこでも受け取れますしと説得してメールを主な連絡手段とする)。終ってベッドに入り、1時、眠い眠いと起き出して新宿へ出る。映画評論家S氏に頼まれた某映画の脚本初稿の監修。寝る前に赤を入れておいたものを元に、いくつかサジェスチョン。だいたい終ったあと、『アイアン・スカイ』のことでも質問受ける。ハインラインの『宇宙船ガリレオ号』のことなどを話しておく。

別れた後、京王デパートで買い物、陽もそろそろ優しくなったことだし、散歩がてらちょっと歩こうと思い立ったが、ほんの十五分歩いたところで、やはり汗だくになってしまった。残暑侮りがたし。帰宅してすぐ、自動給湯にしておいた風呂に飛び込む。

http://jump.cx/mo4Nw『恐れていたことがついに現実に…… 福島で子供1人が甲状腺がんを発症』8万人検査で1人の発症で大騒ぎだが、これを騒ぎの終結でなく始まりと見る人たち、どこかで見た記憶が、と思ったらこれと全く相似だった(笑)↓
http://jump.cx/E6qg7自分が誰より早く異変に気がつく。要は変型したムー少女症候群(自分が地球を救う選ばれた戦士だとの妄想)なのではないか? 選ばれるばかりで、具体的にはどういう戦いなのかサッパリわからないところも同型。

サイトに大塚周夫さん本をAmazonで売っているという告知を出したら、瞬殺で在庫切れに。すぐ在庫補充を、とTくんに指示するが、密林社に本を送り、それがAmazonに出るまでにはスパンがありそう。じれったい。

雑用少し。夕食食って寝て、起きて仕事。原稿書き一段落つけてから、明日合うFさんの本(構成をお手伝いしている)の初稿データをプリントアウト。これがpdf.だとうまい具合にプリントアウトできず、一ページ一ページ、jpg.に変換してプリントアウト。夜の仕事というのはこういう地味な作業がはかどる。それから原稿チェック続きなどやり、朝しらじら明け頃にビールひと缶飲んでベッドに。

食べたもの。朝:タラコ、卵焼き。卵焼きの甘味が体に染みて旨く感じる。昼:抜き。夜:昨日の煮物の残り、鶏肉とカシューナッツの炒めもの。どちらも時候がら塩味を辛めにしたので、後で喉が渇くこと。缶ビール一本、黒ホッピー、緑茶ハイ。早朝:缶ビール一本、スナイダーズのチェダーチーズプレッツェル。なかなかこれが旨い。

12日(水)だってナムアミダが出ちゃう、門徒の子だもん

人気ダジャレ復刻シリーズ。

例により10時に朝食、雑用いろいろやって、1時に二度寝。気持ちよく寝入ってしまい、ふと目を覚ましたらもう4時だった。びっくり仰天、急いで家を出て駅前の喫茶店に。

出版のお手伝いをしているFさんの本、初稿ゲラがあがってきたのでその打ち合わせ。Fさん大変喜んでくれる。いや、数年前にメモというか、大学ノートへの走り書きを大量に渡されたときから、試行錯誤を続け、よくここまで本の形にもっていけた。Fさんの精進だろう。

打ち合わせ終わり、いったん帰って休み、すぐに今度は中野駅に、談之助さんと落ち合い、こないだマドたちと行った馬肉料理『さくら』で、『騒動記』今後の展開打ち合わせ。某紙からインタビュー依頼来ているそうで、これはなかなかいいかも。一周期近辺での落語会などもやりましょうと話す。

『さくら』相変わらず人気。テーブルや椅子がいかにも安っぽいが、これで儲かって上等なテーブルや椅子になると、常連は昔を懐かしむのだろう。レバ刺しも肉刺しも旨いが、ここでの私のお勧めは肉の唐揚げ

帰り、中野で買い物。新しい靴(ちょっと高めの)を買う。さすがに軽い。帰宅して、打ち合わせで飲み足りなかったので、さらに緑茶ハイ飲む。つまみは中野駅前で買ったKFCと今川焼き(笑)。

http://jump.cx/TjvYzアコーディオン横森良造さん死去。私にとっては交流ある劇団、トツゲキ倶楽部(劇団員やスタッフを持たず、公演の度に集めるというユニット方式はここから学んだ)の主宰・横森文さんのお父上だった。ずっと以前、大恐慌劇団の某メンバー(マネージャーを兼ねていたが、すぐ脱退した)を正狩炎が舞台上で紹介するとき、
「カノジョは横森良造の娘」
と言っていた。後にその当人と知り合ったときにはオドロいたものだ。小野栄一にとっては全盛期の最良のパートナーだった。詳しい追悼は訃報日記にて。

食べたもの。朝:ミニハンバーグ、漬物、セミノール。昼:抜き。夜:馬刺、煮込み、レバ刺、馬肉唐揚げ。今川焼二個。ホッピー、バイスサワー。

13日(木)今夜はアイゴー
総書記死去の夜。

如例にて朝3時ころから仕事。10時朝食、母の室のリビングから外を見ると陽射しがまだカンカン。残暑というより夏がそのまま延引されているという感じ。

自室に戻ると宅急便。棚替わりに買ったベッドサイドテーブル。これの組立で昼までかかる。

アンドナウの会のTくんから電話。青野武さんのお嬢さん(フランス在住)からエアメールで『僕らを育てた声・青野武編』のお礼状が届いたとのこと。“父がここまで自分のことを語るのは珍しいことです。本当にありがとうございました”との言葉があるそうで、ちょっと感激に言葉がつまる。インタビュイーが、そのインタビューが完成するまでに世を去ってしまう(アンドナウの会のインタビュー本は、主宰のTくんの主義で話の中に登場する人名や団体名を徹底して調べるので、完成までに一年以上の時間がかかる)のは本当に歯がみをするほど残念なものだが、しかし、これは心無い者たちに何と言われようと残しておかねばならぬ記録であり、肉親の方がここまで喜んでくださっていると聞くと、“やってよかった”としみじみ思う。

新しい靴を履いて初めての外出。まだ足が新しい履き心地になれずぎこちない歩きになるが、そこが初々しい感触。そう言えばゆうべから枕を新調したが、これもまだ頭がその感触になれていない。この慣れない感じが新鮮なんだろう。恋人というのも……(笑)。

企画を進めてきた某社担当、少し前からぴたりと連絡止まってどうしたのかと思っていたら、退職のお知らせメールがいきなり来た。どうも精神を病んでいたぽい。引き継ぎの人の連絡先を伝えているのがまだしもだが、こういうの、これから増えるんだろうなあ……。

T社からは企画催促。急がないと、だがしかしもう一社、前につかえているんだよね。

ムスコ石原の失言、「第一建屋」「第一サティアン」の言い間違いかと最初思ったが、しかしこの時期このタイミングで敵陣営にこんなおいしいツッコミどころを与えてしまう大将をかつぐのは、俺ならイヤだね。親父は失言をしてもキャラクターがそれをカバーするが、ムスコの方にはそれがない。

食べたもの。朝:煮カツ、漬物でお茶漬け。果物。昼:抜き。夜:ハムカツ、ピェンロウ、オクラおろし。ビール、緑茶ハイ。ピェンロウ(白菜鍋)は久しぶり。白菜1/4をぺろりと平らげてしまう。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa