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2012年9月1日投稿

つぶやき日記8月30日〜31日

30日(木)アタック・オブ・ザ・キラー・ヤマト
YAMATOはやはりアメリカでは“ヤメイトウ”と発音するのか?

夜中の3時起き、6時半まで企画原稿書き、そのままベッドに入るが寝られず。手近にあったイリン『時計の歴史』太田南畝『半日閑話』など再読、また起きて日記などつけ、その間に炭酸水、伊右衛門、ブラッドオレンジジュースなど飲み、チキンレバーをソテーしてサンドイッチにして食い、スイカも食い、やっと眠くなって寝る。

寝るがこの時間では宅配などがしょっちゅう来て長くは眠れず。ぼんやりした不安という芥川的なものに襲われたり。芥川の最後の原稿(とされる)『人を殺したかしら?』ドッペルゲンガーが書いたとか言う話(怪談じみたもの)があるが、ドッペルゲンガーが宅配便の応対とかに出てくれないかしら。

夜中に出したメールの返事あり。重要なお願いごとで聞いてくれるかどうか心配だったが簡単に引き受けてくれてかえって拍子抜け。これで上記の不安も解消してしまう。なかなか文学的には悩めぬものである。

3時半、短縮版の散歩。昼飯は中野駅までノシてKFCでもと思ったがやはり暑くてそこまでは無理。帰宅したら昨日買ったにぎりめしが二個あり。それですます。

アメリカでニール・アームストロングのことを語る記事は、彼が月面での第一声の「That's one small step for (a) man, one giant leap for mankind」“a”を落としたということをよく取り上げる。ケアレスを死んでからまで取りざたされるとはお気の毒。

“a”を落とすで思い出すのは中学のころ誰が言い出したのかのエロダジャレ。「私の兄は手紙を持っています」を英語で言うと“マイ・ブラジャー・ハズ・レター”。優等生の奴が必ず“ハズ・ア・レターだろう”とシャレのわからん訂正をしていた。

http://togetter.com/li/356750「撲殺未遂事件」なんっていうからさすが山本夜羽音、トロツキー並に権力から抹殺されかけたか、と思ったら嫌煙者にからまれて言い返してキレられた、といういささかショボい事件。とはいえかなりの怪我らしい。もともと敵の多い人間なのだから、言動には自粛、身体には自愛を希望。彼のやっている、被災地にマンガを送るというボランティアが素晴らしいことだけに。

食べたもの。朝:チキンレバーサンド。ミルクコーヒー。昼:おにぎり(昆布、筋子)二ヶ。夜:キャベツと牛肉、ソーセージ、セロリのポトフ。サクラエビ。ミニトマト、発芽大豆。バジルと松の実のパスタ。黒ホッピー、発泡酒。

31日(金)けんかえれじいの秘かな愉しみ

鈴木清順映画見るのが好きでねえ。

比較的早めの4時半に寝る……予定だったが結局6時半になった。寝る前におとついの残りのグリーンカレーに白飯(にぎりめし一個分くらいの量)をぶち込んで食べる。その後ゴミを出しに出るが、涼しくて快適。昼に閉じられたゴミ置き場の扉をあけると、ムッとした暑さ。昼の空気が閉じこめられていたわけ。昼夜の温度差を実感できた。

パラリンピック関連ニュースを見る。星新一が東京オリンピックの終った後のスタジアムを見上げて言ったというジョーク
「今ごろこの中では選手の手足をへし折ってパラリンピックの準備をしているに違いない」
は、当時(1964年)世界でローマに次ぐ2回目の開催ということで、パラリンピックがかなり話題の語になっていた背景のもとに発せられたものだという。実際、私がパラリンピックという言葉を知った最初のエピソードかもしれない。

しかし、今こんなジョークを売れっ子作家が口にしたらどうなるかと思うと、当時の日本人はジョークに寛容だったと思わざるを得ない。ブラックユーモアは人生や人間性、社会に対する徹底した達観ゆえの余裕から発せられるものだ。今の日本人にそんな余裕は皆無と言っていい。人の心を傷つけることで陰湿な快感を求める連中が率先して、他者の言葉を“人を傷つける”と言ってあげつらっている。嫌だね。

http://jump.cx/ikf2Gまさかこんなサイトで山本美香さんの名前を見るとは。彼女が孤独でなかったことを知って、どこかホッとする。しかし、戦場ではどんなに愛している相手であっても、彼女に飛んでくる弾の身代わりになることはできない。山本さんの記事に感動して戦場ジャーナリストを志望する若者もいるだろう。そういう人たちに言う。
「家に帰るまでが戦場取材」
ですよ。生きて帰らないと伝えられないのですよ。

10時に食事して、再度寝て、12時半改めて起床。今日の予定の行動に昨日、アクシデントでトラブル。まったく、なんでこう次から次へ胃の痛むことが起こるのか、と嫌ンなったが、案ずるより安しで今日、当たってみたらそれほど面倒なことでなし。今日びのサービス業のマニュアルの微に入り細を穿った行き届き方に逆に感心。

入浴等済ませ、3時家を出る。上記の件確認し、銀行で諸所に送金など。K子によるとまだ以前の口座に入金してくる編集部あるという。そっちはそっちで必要あるので閉じられないのだが。

それから中央線で早稲田、B社打ち合わせ。時間に余裕あったので途中のそば屋で冷やしタヌキ。カウンター越しに見たそばの茹で方が本格的だったので期待したが、残念、そばつゆが薄かった。

テレビでパラリンピックの水泳をやっている。アナウンサーの実況、
「(ひとかきごとに)前へ前へと進んでおります!」
というのに笑う。何かエンタツ・アチャコの『早慶戦』みたいだ。

B社、担当のS氏と打ち合わせ。S社長は依然夏バテで体調不良とか。やや心配。9月中に原稿アゲることになる(もっとももうほとんどアゲてはおり、あとは細かいチェックと各項目字数合わせが主な作業)。日本における電子出版の停滞のことなどいろいろ話す。S社長はハード面の問題と言い、今日聞くとS氏はソフトの問題だと捉えているようである。

一時間ほどで打ち合わせ終わり、東西線で中野に戻る。サンモールで買い物少し。衣類、まだ夏物になってしまうねえ。ブロードウェイ地下の食品店で夕食の素材買う。酒類などいろいろ買い込んで荷物が重いこと。

帰宅して少し休む。外出時間は3時間ほどだったが、いろいろ案件ははかどった。メール類確認、古書店Jに依頼していた処分本の価格査定が出た。大きくは外れていなかったので、わが鑑定眼もまずまずと思い満足。返事書く。9時過ぎ夕食、久しぶりの豚足、久しぶりの鶏モツ煮、いつものミニトマト、いつもの発芽大豆。11時ころ寝る。いずれ目が覚めるだろうが、明日はと学会例会なので気をつけないと。

食べたもの。朝:ヤマモモ酒のソーダ割一杯(コウゾウ叔父の持参せるもの)。マグロやまかけ、ナス自家製漬物、梨、オレンジ数切れづつ。昼:冷やしタヌキそば。夜:鶏モツ煮、豚足、ミニトマト、発芽大豆、バジルと松の実のパスタ。

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