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2012年8月31日投稿
つぶやき日記8月28日〜29日
28日(火)日本スマホ協会
スマホの八百長を厳しく追求。
市川染五郎が国立劇場で舞踊中、奈落に落ちて大けがというニュース。奈落というものを上からのぞき込んだことがあるが、あれは怖い。舞台上が照明で明るければ明るいほど、その底は真っ暗で、奈落(サンスクリット語の地獄“naraka”から)とはよく言ったものだと思った。あそこに落ちたと想像するだに血の気が引く。とはいえ、染五郎にしては、幼い子供の頃から慣れ親しんだものでもあろう。4歳でデビュー、35年のキャリアがある舞台の申し子にして、こういうミスがある。……それにしてもネットを見ると「隠し子の呪い」「寺島しのぶの呪い」などとかまびすしい。プレイボーイの宿命。
http://master-asia.livedoor.biz/archives/7402676.html
韓国のコメディアン、チョン・ジュナがロンブー田村の“竹島は日本の領土”発言(ツイッター)に「黙れ!」とコメント、嫌韓たちから「コメディアンならもう少し面白いことを言え」と叩かれている。まったく同意だが、それを言うなら田村の発言もお笑いなのに芸がない。もちろん、竹島は日本の領土であることには寸毫の異議もないけれども。
昨日の日記に「豪勢な夕食」と書いたのは、ウナギの稚魚のオリーブオイル煮を食べたため。いやもう、大好物だし美味なのだが罪悪感なしでは食べられない。これ、育てて蒲焼きにすれば何人前、とかつい、考えてしまう。ちなみにウナギはスペイン語でアンギラス。綴りはAnguilasで、ゴジラと戦った怪獣の方はAnguirasと書く。こっちは後付けぽいが。
今日は夕方から大塚で辻先生インタビュー。前にひとつ池袋で別件を済ませてしまおうと出たらずいぶん早くその別件が終わり、気がついたら昼飯を食っていなかったので、ラーメン屋に入る。『魂のラーメン』という尾道ラーメンの店で、名称はナンだが、まあ食える。
その後新大塚で喫茶店に入り時間つぶし。その後大塚公園集会所で辻先生インタビュー。山本弘、芦辺拓両氏、それにアンドナウの会のT氏と。辻先生とのインタビューも大詰め。もっとも、これからのテープ起こしにかなりの時間を食うので刊行は来年の冬コミ。
私はどちらかというと初期担当だったので、このあたりは他のインタビュアーまかせ。ただ、『エイトマン』の『大怪獣イーラ』の回の、イーラを育てたボルト博士がすでに死んでいて、残した日記によりイーラの正体がわかるという趣向は「海野十三ぽいですね」と言ったら先生笑って、「そう、そう!」
辻先生をお送りし、残りのメンバーで今後のスケジュール確認。普通ならどこかで一杯やりながら、となるのだが、このメンバー、酒を飲むのが私ひとりだけ、という下戸グループなので、借りた集会所の部屋で打ち合わせ、そのあと真直ぐ帰宅。「下戸の礼 四谷赤坂麹町」という感じ。
スーパーで夜食の素材買って料理、食べながら『ゴッドファーザー』のメイキング集など。
食べたもの。朝:エビとトウモロコシの掻き揚げ、味噌汁、梨、オレンジ。昼:尾道ラーメン、喫茶店でリンゴのタルト。夜:チキンレバーソテー、ギョウザ、味噌煮卵(名古屋土産)。エール、黒ホッピー、緑茶ハイ。
29日(水)3時のアニオタ
もちろん、アニメの放映される深夜3時である。
その深夜3時に目が覚め、連絡用メールなどいろいろ。例によりしらじら明けまで仕事する。で、7時ころに寝ようとしたが、仕事してテンションあがっているので寝つけない。今日はインタビューとかもあるのに、とイラだちながらベッドの上で読書などして煩悶。
ときたま夢を見たりするから寝られないとは言え間欠的に眠っているのだろうが、熟睡は無理。夢も、廃虚のような屋敷の前の道に熊のような犬や、クモみたいな生物がうろうろしているところを通り過ぎないといけない、というイヤな夢。ただ、昨日辻先生が、幼少期を過ごした名古屋の風景が夢のパーマネント・セットとして出てくる、とおっしゃったが、私の夢のソレである“上京して初めて住んだ阿佐谷の、駅から下宿までの坂道”(実際は坂道ではないが)は今回も出てきた。
山本美香氏関連のニュースをいろいろ見る。あえて危険地帯に足を踏み入れた彼女のジャーナリスト魂を賞賛する記事、多々。感動しつつ、やはり違和感を覚えざるを得ず。彼女のジャーナリストとしての功績に異存を唱えるわけではないが、ジャーナリストだから闇雲に危険地帯に出かけて当然ということは絶対ない。そこに充分な計画と、危険を回避する準備を必要とする職業である。
シリアという国は厳格なイスラム国家だ。女性は髪を隠すヒジャブや顔を隠すニカブなどといった布を身につけなくてはいけない。彼女の取材した最後の映像をYouTubeで見る限り、彼女はそういうものを何ひとつ身につけず、女性であることを隠していない(後に遺影に使われた写真では、ヒジャブらしき布をつけている)。これがかの国でいかに異様に映ることか、たとえ外人であっても、敬虔なイスラム教徒たちにとり、奇矯かつ不快に思えるスタイルである可能性は充分ある。“目立つ”のである。緊張状況にある地帯を取材するジャーナリストとして、果たしてこれが適切なスタイルであったか、ということを、彼女の死を悼む心の一方で考えるべきではないのか。
女性と男性が好き勝手に口を聞くことも許されない戒律のある国に、バリバリ仕事をする(古くさい言葉で言えば“男まさりの”)ワーキング・ウーマンが足を踏み入れる。これだけで、そこに緊張情態が生まれてしまうだろう。そして、
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-1189.html
この記事に見られるように、山本美香氏は、その問題を取り上げることをイスラムでの取材のモチベーションにしていた。以前“魔”という言葉を使ったが、彼女の心の片隅に、イスラムのそのような教義に、“あえて”反発しようという意識がふと、生じていたのではないか。
ジャーナリストにも個々別々に、適不適な取材場所がある。イスラムの紛争地帯は、女性が取材することでその取材者への危険性が大きく高まる、遺憾ながら(遺憾であることは言うまでもないが)女性ジャーナリストには不向きな場所であった。用心が足りない、という言葉は彼女への叱責ではなく、彼女の高い人権意識、ことに女性の人権へのそれが生んだ“魔”の心理ではなかったかと思う。貴重な取材への感謝の念は当然として、そのこともまた、考えねば片手落ちというものだろう。その死を無駄にしないためにも、浅薄な“取材神聖論”だけですますべきことではない。
10時、朝食。その後、スタッフから送ってもらったデザインをプリントアウト、資料をまとめて1時、新中野駅前にて打ち合わせ。予算のことなども話して大方で了承得る。しかし今回はツナワタリであった。
帰宅して、今度は法的書類のメモつくり、FAXする。これも仕事と思いせっせせっせ。これで少し手間取り、次の予定先に電話かけて45分延ばしてもらう(一時間と言えない気の弱さ)。その後、今度はインタビュー用の映像をYouTubeなどで見て、4時、家を出て、曙橋。10分前にはついたので、松屋でカルビ牛めし。牛丼かと思ったらカルビ飯であった。
某編集部にてインタビュー受ける。お題は“日本人は「変身」が好き?”記紀神話から説き起こし、歌舞伎の“やつし”を経由して、戦後の月光仮面、高度経済成長期のウルトラマンから低成長期の仮面ライダー、そしてフォーゼまでの流れを語る。アイドルとヒーローの相関関係も。喜んで聞いてくれた、と思う(笑)。
地下鉄で帰宅、さすがにバテて横になり、少し寝る。7時半、起きだして夕食の準備。DVDで昨日話をお聞きした『エイトマン』の『大怪物イーラ』と同じく辻先生(桂真佐喜名義)『バクテリア作戦』を見る。『バクテリア〜』の方が好み。ところで、以前も書いたかしれないが、エイトマンを作った科学者の谷博士の名前がアニメ版では“谷方位”となっている。方位、とはなかなかふるったネーミングだが、なぜこんな名前を?
本日食べたもの。朝:生麩旨煮、タラコ。梨数片、オレンジ。昼:松屋キムチカルビ飯。夜:グリーンカレー、ナン。発芽大豆、ミニトマト。魚肉ソーセージ。発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。