８月
１４日（火）尖閣関係
韓国と台湾と中国（日本はカヤの外）。

朝、警察（中野署）から電話。昨日の書類にちょっと不備（向こうの間違い）があったので書き直して欲しいとのこと。じゃ昼くらいに行きますと言ったら、いえ、こっちのミスなのでこっちで出向きますと。国家権力にしては案外殊勝である（笑）。まあ、またいろいろと話せてよかった。以前のコミケでのいやがらせについてもいろいろ説明せんとな。

朝食母の室で。『ゆうゆう散歩』見ながら。最近はこの番組に癒されているなあ。まさに、字義通りの“いい加減さ”。自室に帰り入浴。いろいろと雑用。原稿書き遅れがち。

そう言えばコミケにＴ社のＯくん、久しぶりに来てくれた。例の企画の話したら、盆が終わったら連絡します、と。もちろん、こういうチャンスは逃さず仕事とらないといけないのだが、すでに二社の仕事引き受けており、そうなると原稿の進行がかなり密になる。やはり専任のスケジュールマネージャーが必要か。

元祖スケジュールマネージャーのオノからコミケ清算報告、その他打ち合わせやりとり。

２時、家を出てＢ社（今仕事しているのもＢ社二社なのだが）との打ち合わせに新宿に出る。らんぶるで１時間待つが来らず。また、こういうときに限って携帯を忘れて出たので連絡も取れず。松屋で牛めし食って帰宅、連絡したらこっちが一週間間違えてた。久々のミス。まあ、負け惜しみではないが、まだ企画が固まってない状態だったのでよかった。

金曜の収録は本決まり。とはいえまだ他の出演者も決まっていないという状態らしい。山口敏太郎氏の名前出る。あ、何度かご一緒してますと答えたが、後で考えるとスレ違ってはいるがまだ共演は一度もなし。脳が関ルバーグと勘違いしてたか？

元気にあちこち飛び回っているようではあるが、夏バテは続いている。少し横になって体力快復。

昨日買ったラム肉をプロセッサにかけてミンチし、キャベツ、タマネギ、ニラ、ニンニクもみじん切り。練ってギョウザの餡を作る。チリソース、醤油、ゴマ油、豆板醤などの他に腐乳を加えて味を整える。味をなじませるにはひと晩置くのだが、とりあえず１０個ほど作って夜食時に食ってみる。肉の甘みが強烈で美味い。昨日作って、これも味を染ませようと置いておいた蒟蒻と蓮は、もうちょっと酸っぱくなっていて失敗。季節を甘く見ていた。

昨夜、何の気なしにＤＶＤで『日本のいちばん長い日』見てしまった。残念、本当は今夜から明日にかけ、“リアルタイム”で見るべきであったよな。

本日食べたもの。朝：塩鮭、卵焼き、キヌサヤ炒め。桃。昼：松屋牛めし。夜：ラム肉餃子、ニラおひたし、ミニトマト。塩おにぎりにふりかけ。イングランドエールと黒ホッピー。ホッピーを割る焼酎、２５度のものから２０度にしたが、全然酔わない。

１５日（水）「堪えがたきを堪え、シド・ビシャスを忍び」
終戦の日になるとこのシャレが友人たちからリクエストされます。

目が覚めて、そろそろ６時ころかと思ったらまだ２時くらい。どうしたのかと思うが、考えて見れば今日は『日本のいちばん長い日』。仕方ない。

朝、また警察から電話。今度は湾岸署。向こうで作った書類で、ビッグサイトのことが書いてあるのだが、そこの住所に間違いがあったので訂正していいかという質問。間違えたのは向こうで私には関係ないが、一応許可が必要らしい。管轄区域の一番大きな施設の住所間違えるというのはちとドジである。

某件、さてどうしたらいいものかなんらアイデアないままに放置していたものに火がついて、こりゃいかんと思いつつもどうにもならず、困るというより思考停止していたのだが、ギリギリのところで何とかなりそう。ふむ、こっちの停滞は向こうにも停滞、何とか動かそうとする。なるようになるのだなと思う。

朝食済ませて連絡事項いくつか済ませる。携帯でｍｉｘｉにつなごうとすると、いきなり変なゲームキャラの絵に『謹賀新年』と書かれた画像が出てきてフリーズする。設定しなおしてすぐ快復したが、これは何か、なんかのサイバーテロか？ｗｗｗ

明後日のタカトシ、まだ何も連絡なし。入り時間とかもわからず。打ち合わせも当然の如くなし。これで評判・視聴率いいのが謎。

テレビはずっと終戦特集。
「広島、長崎の被爆者たちの高齢化も進み、原爆体験の継承が必要になってきています」
と言うナレーションに、思わず
「え、もう一度落とせと？」
とツッこんでしまった。

４時、新中野ヴェローチェにて某件打ち合わせ。打ち合わせ相手がちょっと興奮して、
「知りませんでした。唐沢さんって有名人だったんですね！」
いや、最初にわからなかった時点で有名人ではないわな（笑）。いろいろと状況説明。こちらの要望も遠慮なく述べる。

打ち合わせ終わり、ホッとして帰ってすぐ次の打ち合わせメールなど。こうして複数の件を同時進行させるのは私の悪い癖だが、ひとつことやるだけの人生というのはどうしても性に合わない。

これも終戦記念日特集で『私は貝になりたい』（中居正広版）をテレビでやっている。それはいいのだが、これを実話のドラマ化だと信じ込んでいるようなツイートをしている友人（著名な業界人）がいた。あれは橋本忍が戦後刊行された元軍人の書いた小説の主人公の遺書の文句から作り上げたフィクションであり、しかもその軍人は死刑にはなっていない。ドラマでは主人公は二等兵で、上官の命令を「天皇陛下の命令」として従ったためにＢＣ級戦犯となり死刑になったとしているが、こういう場合、罪になるのは命令を下した上官であり、実際には国内の戦犯裁判で二等兵クラスで死刑になった者は一人もいない。このドラマ（１９５８年版）の大ヒットで、ＢＣ級戦犯の悲劇がイメージとして定着し、反戦・反米・反天皇思想の感情的拠り所となっているのは極めて困った問題。

本日食べたもの。朝；セロリのきんぴら風。ミツバとキヌサヤのおひたし。焼きタラコ。桃。昼；一口カツカレー。夜；ラム肉ギョウザ。腐乳を隠し味にして美味。その餡を甘辛く味付けしてトマト、アボカド、レタスとご飯に混ぜてサンバルソースでバリ風ライス。ペールエールと緑茶ハイ。

１６日（木）イジーメフォーラム
アート系いじめ雑誌。

朝９時４５分、朝食とり、各所に連絡。私の一番嫌いな事務的手続き連絡であり苦痛だが、済ませたときの解放感もまた格別。とはいえ、全部はまだ終らない。

大体、書類の類というのは何度も何度も同じ名前や住所を書くのが荷である。ハンコをいくつもつくだけでイヤになる。歳と共にそういうことをしなければならぬ機会が増え、歳と共にどんどん嫌いになっていく。

大津の教育長襲撃事件、ネットで見るこのニュースのコメントが「襲われて当然」「殺されればよかったのに」「犯人の少年、よくやった」などというものが大半。この感想が漏れるのは理解できる。できるが、いじめに怒りを覚えての思考や発言がいじめをしていた連中と同型のものになってしまっているのがどうにも不条理である。

要はこういう発言をする連中というのは、対象が何でもいいのだ。とにかく、人を吊るし上げる快感、正義の名のもとに罵詈讒謗を投げかけておとしめる快感に酔っているだけである。逆に言えば、何かに対し罵倒をぶちまけなければやっていられぬストレスにさらされているのだろう。

まだ昼間の散歩は暑くてできない。夕刻５時ころ、やや暑さも和らいだ時分に家を出て、近くの産直センターまでという普段の数分の一の距離を歩く。こないだＴＢＳの収録で骨折した品川祐が言っていたが、足首というのは人間の下半身に血を送るポンプになっている。下半身の臓器に血をめぐらせるためには歩かないといけない、と力説していた。二足歩行に進化した故の欠陥構造か。

産直センターに取れたてのタモギタケと発芽大豆があった。御機嫌で買い込む。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201208/2012081600036&g=pol&__『オスプレイ墜落は「人為ミス」＝「禁止された操縦原因」と日本に伝達−米国防総省』しかし軍用機のことを語る人物の名が“カミカゼ”というのは凄いな。

ＳＦ作家ハリイ・ハリスン１５日に死去。８７歳。『宇宙兵ブルース』が何といっても私のオールタイム・ベスト。ハインラインの『宇宙の戦士』も嫌いではないが、しかしＳＦ特有のブラック・ユーモアとサタイアに満ちあふれたこの作品（戦争を茶化しているばかりではなく、ＳＦそのものの自己パロディでもあると思う）は、ずばり、これを読んだ当時の私のストライクゾーンにヒットした。『ガンダム』は日本版『宇宙の戦士』であるが、初期には『宇宙兵ブルース』のイメージもかなり入っていると私は踏んでいる。ただ、当時の日本のＳＦアニメファンはサタイアやブラックユーモアをどうも許容したがらない傾向があったように思う。サベツされてきた歴史が長いため、まじめであり、正当・王道であることにこだわっていた（こだわりすぎていた）せいかもしれない。

食べたもの。朝：レタスと煮シイタケの冷やし中華風サラダ、豚塩焼き、長野の桃。そろそろ桃も終わり。昼：お中元のイカソウメンでイカ丼。甘い〜。夜：タモギタケとラム肉餃子のスープ。スープは以前豚タンを茹でた時のもの（冷凍していた）。発芽大豆、ミニトマト、オクラと海老のおろし和え。黒ホッピー。

１７日（金）ドルイドだろ〜？
編み細工人形の中に生贄を入れて焼き殺すんだ。ドルイドだろ〜？

昨晩３時ころから仕事、７時近くに寝て９時４５分朝食。朝からダダ暑し。食べてまた寝るつもりが、昨日の続きのイヤな雑用でなかなかそうもいかず。

きのう来た質問事項の下調べ。オリンピック関係のもの多し。最後の質問にギャグに関するものあり。ちょうどマイミクのおくやま（奥山晶子）さんがエジンバラ・フリンジに出かけていて、そこの出演者たちをレポートしており、コメント欄で何回かやりとりをしていた。その報告を使わせてもらう。

ＤＶＤでデジタルリマスター版『００７は二度死ぬ』。最近は００７ではこの作品が一番のお気に入り。“００７的キッチュ感覚”の極地、なのだよな。昼は時間ないので、何日か前のグリーンカレーの残りが冷蔵庫の中にあったので、それにレンジで温めた飯をぶちこんで。案外美味。

５時、家を出てタクシー使って赤坂ＴＢＳ。『タカトシの時間ですよ！』、またＡＤの数が増えた気が。私、青山繁晴、森田豊の三人がレギュラーで、あと二人をゲストで、という形も定着したよう。本日は山口敏太郎さん、北芝健さん。私は山口さんとは初顔合わせだが、山口さんは北芝さん、青山さんとはもう共演済み。とにかく世間は狭い。コメンテーター業界も狭い。山口さんに『騒動記』ツイッターで褒めていただいたお礼を申し上げる。

口臭予防に控室に用意されていた焼肉弁当を半分ほど食べる。番組は三回目、今回はちょっと北芝さんと青山さんのキャラがかぶり、少し編集が大変かな、という感じ。山口さんも放送禁止用語頻出で、ちょっとハラハラする。私以上に森田先生がハラハラしていた模様。

どこをどう編集されるかがわからないので内容には触れないが、オリンピックのマラソンの起源の質問にからめて（本来私に対しての質問だったが、青山さんが話の流れでしゃべってしまったので）、ちなみに、という形で、
「このエピソードの中にもうひとつ、みなさんが知っているある言葉が含まれています。伝令が死の間際に残した“我等勝てり”という“よい報せ”、この“よい報せ（福音）”をギリシア語で“エヴァンゲリオン”と言います」
と言ったら、陣内智則に
「唐沢先生、それはカッコいい雑学です！」
とホメられた。

この雑学、本来は
「“よい報せ”の古代ギリシア語をラテン語で表記したものを英語読みすると……」
でなくてはならないだろうが、テレビ的には“ギリシア語で……”でなくてはインパクトが出ない（カッコよく」ならない）。そこらへんで正確さは犠牲になる。が、後で控室でディレクターとも話したことだが、テレビにおける雑学は正確さを３割から４割、犠牲にしないと視聴率に結びつかない。雑学はエンタテインメントのニーズによって存在意義のあるものである。

終って森田先生がちょっと耳打ち。北芝さんから「何二人で密談してんの」と言われた。北芝さんには名誉棄損裁判のことを聞く。

局のタクシーで帰宅。某宣伝誌から企画依頼あり。ちょっと興味深い内容。シャワー浴びて、趣味のギョウザ作り。毎度いろいろ味付けを微妙に変えてやってみる。５０個ほど作って１０個を焼いて肴にし、残りは冷凍。余ったひき肉をまたこないだと同様、炒めて、バリ飯を作成、今日はエビも加えて。酒飲みながらＤＶＤいろいろザッピング的に見る。いろいろ思惑頭に浮かんでは沈み、結局何だかわからなくなって就寝。

食べたもの。朝：冷やし中華風ソウメン。昼：グリーンカレーライス。収録前：焼肉弁当半分ほど。夜：ラム肉ギョウザ、バリ風飯、ニラのおひたし。ニラの甘味素晴らし。黒ホッピー、緑茶ハイいつもの量。