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2012年7月24日投稿
つぶやき日記7月20日〜23日
7月
20日(金)
朝4時台に目が覚めてちょっと雑用、7時から9時半まで二度寝。そのときの夢が、リドリー・スコットが『13日の金曜日』撮ったような重厚な画面のホラー夢。ただし殺人鬼は自分、殺されるのが自分のきらいな連中、という「お前は子供か」的な単純さ。オレ、そんなに恨みがましかったかねえ(笑)。
http://togetter.com/li/341472『はるかぜちゃんが大人すぎる』まとめ。いや、これはからんでくるのがガキすぎるってことだろう。私のところにも「先生ぶりやがって」という奴がよく来ますよ。そういう「役」で、という依頼で出てるんだよ、あれww(そう言えばそろそろ村崎百郎の命日だが、彼とやってた『社会派くん』にも、「やつらは鬼畜だ、許せない」という、大変に大変に純情な感想がよく寄せられていたものだった。ある意味、彼はそういう連中により命を奪われた。「シャレがわからない」ということもわれわれにとっては生命の危険を意味する世の中になったわけである)。
Mさんと電話。水曜日に大阪に野暮用で出向くので、その後博多に足を伸ばすことになる。今回はまず、クプクプ(マッサージ店)に行こう。前回は先に飲んでしまった。アルコールが入っていると施療してくれないのだ、あの店は。
8時、新中野の(!)ライブハウスNOVなるところ(歩いて10分のところだが全く知らなかった)で劇団あやかし髑髏旗揚げ公演『ヒトカタチ』を目劇者グループとして観劇。焼鳥屋の地下という、いかにも新中野ぽいシチュエーションのライブハウス。
若い演技者たちの熱演を堪能した80分。ラストにもう一工夫あってもよかったかもしれないとは思うが、観ながら、ホラーというものの本質がわかった気がして、いろいろ勉強になる(観劇日記の方参照)。主演の弥音夏という女優さんがちょっと特異な顔立ちで印象に強く残った。演技というより不思議な存在感。
終って、『千年の宴』で打ちあげ。目劇者の遅塚さん、マイミクのツーラ9.0さん、作・演出の尾畑信輔さん、演出家の山下哲也さんなど。遅れて、隣のテーブルに役者さんたちやスタッフさん(『楽園の殺人』観て絶賛してくれた人もいた)たちが入るが、やはりこっちのオジサンたち席に比べ、テーブル周辺の輝きというか、オーラみたいなものが違う。若さがキラキラしている。普段は気にしないで混じっているが、今日はちょっと、観劇中に頭に浮かんだ世代差のことが胸の内にあり、外から観察するに留める。遅塚さんの友人の、プロデューサーという女性の方から、「……実は大ファンなんです!」と言われて驚く。ちょっと(いや、かなり)大友恵理ちゃんに似た人だった。
途中でMさんから博多のイベントについて電話。その打ち合わせで他の打ち合わせをちょっとズラす必要性生じ、早めに目劇者の方は辞去。雨降っていて、近くのコンビニで傘をまた買って帰る。肌寒し。長袖を着てきてよかった。連絡事項と雑原稿いくつか。
酔いが覚めてしまったので仕事のあと寝酒飲み直し。冷蔵庫に買い置いていたもので。DVDで『ガメラ対大悪獣ギロン』。8月にトークをやるので、その予習の見直し。夏木章が新聞記者役。あまりに語られること少ない俳優だが、第一作の『大怪獣ガメラ』以外、昭和ガメラシリーズ全てに出ているのである。個人的には『華麗なる一族』の阪神銀行の支店次長で、支店長役の高原駿雄が頭取の佐分利信にハッパかけられて預金獲得に奔走し、心臓発作を起こして頓死するのを見て「あ、死んだ!」と怪しげな大阪弁のイントネーションで素っ頓狂に叫ぶシーンが抜群に印象的だった。
本日食べたもの。朝:松山揚げとタマネギの卵とじ、味噌汁。昼:鶏手羽飯(スープを取った残りで)。夜:観劇打ち上げで居酒屋でつまみ類、帰宅して原稿書きの後、スモークト・サーモン、ミニトマトで黒ホッピー。
21日(土)
掃除していたらピンポン。広島の、聞いたこともないカード会社から「更新ありがとうございます」とカードが送られてきた。何だ、これは?
業界の身内からの『楽園の殺人』評価も出そろった感。自ら劇団『玉の湯』を主宰し、演出もやる石動三六さんからは
「謎解きの過程は面白いし、演劇論から女性関係までの“小劇団あるあるネタ”には思わず笑ってしまう。ウラは大変なんだよ、ホント」
「個性的な役者を巧みに配置して“見せる”という点では、第一回公演とは思えぬ完成度だった。今後が楽しみ」
というありがたい評。
また、かつて情報誌『シティロード』の演劇担当だった講釈師・神田陽司さんからは
「旗揚げにミステリーというのはオーソドックスかもしれないが実際は小説と演劇の差がある。小説あるいはアニメ、テレビドラマでさえ登場人物は部分的存在でいいが舞台ではキャラを使い捨てで消費できない。肉体が3Dで晒される以上それぞれの存在理由がハッキリと主張されてかつその存在感が魅力を持たなくてはならない(あ、いま気づいたが、宮崎アニメの特性はそれだな。使い捨てで消費されるキャラがいない)。容疑者が複数の物語を舞台に乗せるのは並大抵の構成力ではないと思うのだが非常に完成度高くそれを実現していた。旗揚げ公演としては十分すぎるのではないか」
というこれは過分すぎる評。
ともあれ、ミステリとしての完成度はどうだったか、心配していたが客観的には達成されていた、と見ていいだろう。ただ、お二人の指摘が別れたのがラスト。石動さんは
「ポイントはやはりラストの親子関係による展開だろう。個人的には座長の苦悩(娘以外の部分)で押し切って欲しかったな、と思う。“死”を“役者としての究極の演技”という形で昇華できたら・・・う〜ん、芝居が重くなってしまうかな?」
と疑問符をつけており、こちらが主たる感想のようで。陽司さんは
「どうしても納得できない点がひとつあったのだがそれが最後に解消されて気がついてみるとカタルシスになっていた。そしてストーリーにばかり目が行っていたのが、帰途についてからああ、“小劇場への愛”がテーマだったのだとわかった。なかなかの余韻」
と好評価してくださっている。どちらを取るか、今後またミステリ劇にはチャレンジしてみたいが、その時までに結論を出せるだろうか。
告知忘れてたが18日23:45からTBSテレビ『タカトシの時間ですよ』に出演していた。二回分収録だったらしく、次は25日(水)の同時間から。ギャラはたぶん一回分だと思うが(笑)。
夜半、某氏から電話。ちょっと頼まれ事。うーん、と首をひねるが、この先何度も頼まれるよりも、最初にちょいと骨を折っておいた方がいいだろうと思い引き受ける。
出版社から送ってもらったんで意識していなかったけど、快楽亭の『談志の正体』って187ページで1680円もするのか。『立川流騒動記』は320ページで1575円だからかなりコストパフォーマンスはいいぞ。向こうが1ページ約9円、こっちは約5円。ちなみに、志らくの『談志降臨』は1ページあたり6円。
寝酒のアテに萬屋錦之助の子連れ狼第四シーズン、金田龍之介の阿部怪異登場話『嘉祥凶兆』。金田の怪演は当然として、その部下の毒蜘蛛お俊がおっぱい放りだしての熱演、懐かしや池玲子(東映ポルノのトップスター、70年代当初のセックスシンボル)だった。そのお俊をリンチにかける夜鷹のリーダーが荒砂ゆき。荒砂は本名の田原久子でウルトラQ『ゴーガの像』にも出ている。怪異の侍女役で平井道子の名もあるが見分けちょっとつかず。
今日食べたもの。朝:ピーマンと肉炒め、子供時代からの大好物。松山揚げの味噌汁。自家製煮昆布。昼:鶏手羽丼。夜:発芽大豆、ミニトマト、チキンレバーソテー。〆に鶏手羽カレーをトルティーヤと。発泡酒、黒ホッピー三バイ。
22日(日)
暑苦しくて夜中に何度も起きていたのが、寒くて何度も起きるようになった。必然的に夢を見る回数が多くなるが、何回かに一回は必ず、イヤーな夢である。死に際には見たくない夢である。こないだはイヤな奴にからまれる夢だったが、今日はイヤな奴は直接出てこず、そのイヤな奴の「知人とソックリな男(実在)」が出てきた。潜在意識が、「どうだ、これでそのイヤな奴のことをどうしても思い出すだろう」とあざ笑っているような感じである。どSだな、私の潜在意識ww
DVDで『ガメラ対大悪獣ギロン』。8月に大槻ケンヂさんとトークをやるので、その予習として見直し。夏木章が新聞記者役。あまりに語られること少ない俳優だが、第一作の『大怪獣ガメラ』以外、昭和ガメラシリーズ全てに出ている人である。
ガメラシリーズでは『バルゴン』の、本郷功次郎の足の悪い兄役が最も大きい役だろうが、俳優としては個人的に『華麗なる一族』(1974)の阪神銀行の副支店長で、支店長役の高原駿雄が頭取の佐分利信にハッパかけられて預金獲得に奔走し失敗した揚げ句、心臓発作を起こして頓死するのを見て「あ、死んだ!」と怪しげな大阪弁のイントネーションで素っ頓狂に叫ぶシーンが抜群に印象的だった。
この季節、台所の流し、三角コーナーのぬめりがどうしても気になる。今までは塩素系のぬめり防止剤を置いておいたのだがなかなかぬめりはなくならない。ある日読んだエッセイでの京都のお婆ちゃんの知恵というのにならって、鷹の爪に変えてみたら……ぴたりとぬめりがとれた! お婆ちゃんの知恵、化学製品に圧勝! 凄い!
マネージャー夫妻との食事会で、某お酒コレクターさんから頂き物のカルバドスを抜く。二本貰ったのだが、二本だと、さよう、小劇場での一週間公演が打てるくらいの値段になる。いや、何かというと値段々々というのは下世話すぎるが、しかしさすがこの値段、と大感服する味と香り、のど越しであった。マネージャー大興奮、たちまち母を入れて四人で小劇場での二日間公演くらいをw
今日食べたもの。朝:塩鮭、自家製煮昆布。ご飯、味噌汁。昼:鶏手羽カレー。夜:オノマド夫妻とS太郎で母の室で食事会。ニシンの酢漬け、トマト、カツサンド、生コーンのスープ、ステーキ。 ステーキは一口サイズの小さいものだが、ソース代わりにフォアグラを添えるという豪華版。ビール、ワイン、それにいただきもののカルバドス。
23日(月)
Amazonの期間限定価格、サマーウォーズ2枚組1427円についくらくらとポチ。ついでにいろいろとネットショップ回っていたら、天ぷら揚げ機が何と1000円であったので、これもついポチ。
同人誌原稿チェック。「談志や志ん朝のような吊人」とあるのに首をひねる。常識で言えば「名人」の誤字なのだが、「名人」を「吊人」に、どうすれば誤字出来るか?
手書き入力なら名人が吊人になる、というようなことがあるかもしれないが、例えそれにしたって、私は決して名人とは書かない。なぜなら、私は談志と志ん朝を突出したスーパースターとは思っているが、「名人」とは思っていないから。私の中で落語界における名人は六代目圓生で打ち止めになってしまっている。
なぜかと言えば、圓生ぐらいまでは落語家は人格を離れた「芸」で噺を聞かせていた。圓生という人の人格はお世辞にも褒められたものではなかったようだが、それと芸は別物だった。談志・志ん朝の時代から、芸と人格が同一化して捉えられるようになり、談志の芸はついにその人格の埒から抜けた評価をされ得なかったと思う。
1時、家を出て暮の公演の劇場に、前払い代金を支払いに。コミケ並に冬公演との間がないなあ。来年からは春と暮に分ける……あ、そうすると暮から春の期間が短く(笑)。
朝イチでMさんから電話あって、『騒動記』パブのことを話したのだが、前払いしての帰り、メールで「やった!」というような返答あり。
帰宅の途中で高田馬場に寄るので、一蘭でラーメンと思うがキッカケ失い、新宿で万世のパーコー麺と思うがこれも雑用で気分のキッカケ失い、ならばとバスで5分ほど揺られて参宮橋『道楽』のノリラーメン。食べ慣れたものはやはりいいですな。
家に帰って少々休息。『なごみさん』『神様ドォルズ』『蝋燭姫』など読む。読みながらグーと寝てしまう。電話で起される。一昨日、頼まれ事をされた人。うーん、助力したことで甘えが生じたか?
『クローズアップ現代』の吉田秀和特集。特集自体は音楽と関係ない「戦争と原発イクナイ」というヘンテコなテーマだった。大衆迎合の潮流に逆らうなら、原発推進を叫ばないといけないんでないの? そもそも、他の人も言っているが、あの時のホロヴィッツの演奏のひどさは吉田でなくともみんな指摘していた(と、いうか今回その演奏が流れたが、あれを聞けば素人でもわかる)はず。
原稿書きして、9時、夜食。鶏手羽肉をニョクマムで味付けしたものとレタス、アボカド、海老をライスと混ぜてスイートチリ、タバスコと混ぜてバリ風エスニック飯。それと発芽大豆、トマト。食事途中で仕事関係でメールと電話、いずれもちょい興奮もの。いくつもDVDかけるが、こういうときは映画とかのほほんと見ている余裕もなくなる。
本日食べたもの。朝:夏野菜の粕和え、ゆうべの残りのカツ。ご飯。昼:参宮橋『道楽』でノリミソラーメン。夜:バリ飯、サクラエビのサワークリーム和え、トマト、黒ホッピー。