本日、５月２２日は誕生日。
いい歳をして演劇なんぞの道に踏み迷い、暗い森を通りゆき……、という感じの
ここ数年でありましたが、なんと５４歳になる今年は、誕生月に自分の劇団という
大変なプレゼントを受け取る身となりました。
もちろん、ただお気楽にそれを喜ぶだけでなく、実績をこれからあげていかねば
ならないわけです。大変なことはわかっていますが、しかしこれほどワクワクする
こともありません。
これまで私を支えてきてくださった皆様に感謝。
そして、もう少しだけ、私のわがままにおつきあいください、とお願い致します。

上に挙げた句はダンテの『神曲』の地獄編のもじりですが、私の日頃のモットーである
「絵で見りゃ地獄が面白い」
の通り、おっさんがくたびれた身体にムチ打って、ヒーヒー言いながら演劇活動に
追い立てられている図というのは、ハタメで見れば面白い見世物だと思います。
缶ビールなど片手にのんびりと、果たして成果や如何に、とご鑑賞いただければ
幸いであります。

われら役者は　影法師、
皆様がたの　お目がもし
お気に召さずば　ただ夢を
見たと思って　お許しを。
つたない芝居で　ありますが、
夢にすぎない　ものですが、
皆様がたが　大目に見、
おとがめなくば　身のはげみ。
（シェイクスピア『夏の夜の夢』より、パックの口上。小田島雄志・訳）