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2012年5月1日投稿
つぶやき日記(4月21日〜30日)
4月
21日
『シャーロック・ホームズの冒険』のDVD『ボール箱』に出てくるCushing姉妹の発音ははっきり“クッシング”。なぜ日本では一時“ピーター・クッシング”の表記のあったのを捨てて“カッシング”で統一したのかな。
21日
東郷健ってスタトレのミスター・カトー(ズールー)のジョージ・タケイと肉体関係があったそうだ。ほう。
21日
<秋田クマ襲撃>雪面登り脱走か…壁際に4.5メートル (毎日新聞 - 04月21日 01:55)をチェックしました。(詳細)
被害者の名前に「……さんと見られる」とついたり「亡くなったと見られる」とつくというのは、すぐに本人とは確認できないような状況になっていたということだろう。なんでもない描写が、読んでゾクリとさせる記事。
21日
マネージャー夫妻と打ち合わせ兼飲み。於下北沢『安居』。サイトリニューアルの兼、その他いろいろ。『庭のうぐいす』のどぶろく、というのが珍しくておいしい。
22日
スケジュール帳(携帯内)見て思わずうわっと叫んだくらいぎっちりなGW前。ま、ホイホイと乗っかるのが悪いんだが。その上なお重ねて予定を詰め込むので四苦八苦。ご迷惑かけている方、すいません。
22日
談之助本の、真打昇進試験騒動の件りを読むとよーくわかる真理。「上に立つ人間(この場合先代柳家小さん)が人の意見をよく聞き、それを取り入れようとすると必ず混乱が起こる」(笑)。上に立つ者に求められているのは、実は「良識ある独裁」なのである。
22日
昭和館の紙芝居企画で久々に佳声先生に会う。お元気で安心、というか私よりずっと肌の色つやがいいぞ。
展示物で今回の佳声先生オススメは『レコード紙芝居』。中でも山川そうじ(惣治)作並画、鈴木勝丸語りの『爆弾サーカス』(昭12)がいい。今日では滅びてしまった活弁調の独特の語り口調。
ここに登場する怪人ブリューシャンは『罪と罰』のラスコーリニコフみたいな格好をしているが、悪魔に作られたロボット(だが知性も人格もある)。「ラフィラフィ……」と唱えながら現れるのだが、『黄金バット』のナゾーの「ロンブローゾ」のように、紙芝居の怪人は必ずと言っていいほど、自分オリジナルの唱え声がある。都筑道夫はそのルーツを平安時代の妖怪の吠え声「ももんがぁ(噛もう)」である、としていた。
佳声先生関係企画のこと、ご本人にもちょっと伝える。詳細はスズキスズくんと詰めよう。
それにしても、ここ(昭和館)の紙芝居資料収集・保存も現在、ピンチだそうな。例の「二番じゃいけないんですか」おばさんたちによる予算削減のせいだそうである。まったく、ロクなことをしない連中だ。
22日
原稿書きながら、キッチンで大鍋を使い、丸鶏一羽茹でてスープを取っている。三時間茹でるともう、丸鶏は関節は外れ、肉は繊維近くにまでほどけ、持ち上げるだけでばらばらになるほどになっている。ダシがスープに出切ったカスみたいなものだが、肉をごま油に塩と一味を加えたものでちょいとやってみる。酒のつまみには結構。スープはフリーザーパックに分けて冷凍保存。
23日
明後日奈良行き決定。ホテルとるのも面倒くさいからサウナかカプセルホテルにしようか。奈良のお土産ってなんだろう。鹿せんべい?(違うか)
23日
14歳の男子中学生を逮捕…バス運転士刺傷 (読売新聞 - 04月23日 09:31)をチェックしました。(詳細)
エヴァの元ネタのひとつだと思うが、脳科学の分野で、脳は7年周期で変化する、という説がある。特に14歳は、大人脳の完成期で、子供脳とは全く違う新しい脳を、操縦経験もないまま使いこなしていかねばならない。なので、時にこのような暴走も起こるとか……。
23日
7月舞台出演者・女優さんでは最後のキャスティング、本人から電話あってOKもらい完了。舞台出演からは足を洗うつもりだったが、送ったシノプシスを読んで面白そうだったから、と有難い言葉添えて。久しぶりに一緒の仕事になる。彼女起用は企画当初からの予定だったので、かなってうれしい。
23日
夜は新橋の蕎麦居酒屋・『大愚』で奢られる。カウンター7〜8席ほどの小さい店で、わかりにくい場所にわかりにくく(玄関が通りを向いていない)かまえている。地鶏の昆布〆、白い卵焼き(米だけで育てた鶏の卵「こめたま」で作るとか)、タケノコ焼き、手羽元のトマト煮、炙り焼きなど。トマト煮は1時間半煮込んだにも関わらず肉は歯ごたえ充分。愛媛産の地鶏を使っているから、とか。昨日ウチで茹でた鶏とは鶏が違うとはいいながら……。
〆は蕎麦だが、石臼で碾いた(石臼を機械で回すところもあるが、ここは大将が手で回して碾く)ソバ粉を捏ねているときの大将の顔は、奢ってくれた某氏曰く「一種のトランス状態」だそうである。他の客が注文した蕎麦がきを練るときの大将の顔は、確かにちょっとトランスがかっていた。
24日
いつも使っている代官山のカットハウスに行く時間取れず、中野にこないだオープンした店に入ってみる。ガラガラで、やや不安。
店のおばさんが韓国の人。ザッカケないというか、私が携帯でサイトを読んでいるのを見て、「ナニ、モウ老眼?」と。苦笑。
結局、不安が半分くらい的中したカットだったが、値段が代官山の三分の一。ま、それじゃ仕方ねえか。
24日
夕方、読書。内容に非常に不快な気分になったが、まあ、マンションのゴミ置き場に捨ててあったのを持ってきた本なので、文句も言えない(笑)。
24日
打ち合わせ終わり、ハンチクな時間なので阿佐谷に行き、ラピュタで『徳川いれずみ師責め地獄』(石井輝男)鑑賞。中盤を過ぎたあたりから、だんだんこの世の物ではない世界に突入していくジャンキー映画。ラストはもう出演者も監督も観客も、江戸時代の話だということを忘れている。そこに至る前の長崎異人街の悪夢的描写は日本映画に描かれた迷宮図の最高傑作だろう。
25日
早朝5時24分、地震あって飛び起きる。揺れて驚くようになったか。去年の今頃は慣れて目覚めもしなかったが。
25日
某人Aに対しここしばらくかなり腹を立てているのだが、考えてみればAの行動の原因を作った某人Bに腹を立ててなかった。深く反省し、両方に腹を立てることにしようww。
25日
奈良まで小出張。右隣の席がドイツ人、後ろの席が中国人の団体と国際色豊かなのぞみ25号。
いろいろ仕事もしなくては、とカバンに詰め込んだのだが、結局発車したとたんに爆睡して名古屋まで目覚めなかったでござるの巻。
25日
週刊誌類、どれもこれも首都直下型地震の甚大被害予想を嬉々として載せている。現状に不満な人々が今の社会はいっぺん灰塵に帰して、一から出直すべき、と内心期待しているからではないか? 山上たつひこの『光る風』のカタストロフがなんとなく連想されるんだが……。などと考えているうち、京都到着。
京都で近鉄線に乗換え。新幹線の車内英語アナウンスが「キンテチュライン」と発音していた。ちょい萌えw
25日
奈良でYさんと合流、ちょっとYさんと某施設内歩き、それから打ち合わせ。急いでやっても一年はかかるので、年内に企画具体化したいところ。
25日
打ち合わせ、早めに終ったので、しばらく奈良市内ぶらつき、おみやげ買って日帰りにすることに。帰りの車中はずっと携帯で芝居関係連絡。
25日
10時過ぎ帰宅。京都で買ったシューマイでビール。DVDで『魚が出てきた日』(1964)。初見は1978年、スター・ウォーズ公開の年のテレビ放映だったな。なをきが「スター・ウォーズをのぞけば今まで観たSF映画で一番面白かった」と言っていた。いま観ると、ゲイテイスト満載の映画だね。空軍のリーダー役をずっとシェーン・リマーだと思っていたら、サム・ワナメイカーだった。そうわかって見ても間違えるほど似ている。
26日
mixi、訪問者表示をまた変更。こんなコソクなことせず、元の足あと表示に戻せばいいじゃねえか。
26日
http://togetter.com/li/939692011年のものだが、小劇場劇団と観客(ファン)の関係についての、示唆に富むやりとり。ただし解決法は語られていない。それはわれわれ関係者に常に、ずっと、たぶん死ぬまで(芝居をやめるまで)つきまとう問題。
26日
11時、母の乳癌手術のインフォームドコンセント付き添い。まあ致命的な状況に立ち入っているわけではないが「決して良性でも早期発見というわけでもない」って、6年前に「こんなの癌じゃない」と断言したのはあんたの病院だろう、と言いたくはなる(同じドクターである)。
インフォームドコンセントで言っていたが、今は手術跡の縫い目というのはうっすら赤い一本スジが残るだけで、それも化膿や皮膚の壊死さえなければほとんど目立たない。絵まで描いてくれたが、昔みたいなムカデ型の傷跡ではない。ハーロックやワンピースのことを心配する義理はないが、マンガの記号としての手術跡が使えなくなると困るだろうなあ。
26日
夜は麻衣夢のライブに久しぶりに。トクさんから麻衣夢が主題歌歌っている映画のDVDをいただく。『徳川家太郎』での共演者たちがいろいろ来ていた。根岸はるちゃん、大野由加里ちゃん、岩田さん、大橋さん、太吾くんなどと、終演後、オムニ食堂でカムジャタン奢る。
27日
『同じ月を見ている』『編集王』土田世紀死去、43歳。マンガ家の寿命が短いというのはほとんど定説だが、これもまたそのデータに一例を加えるものになってしまった。とはいえデビューが17歳だから、43歳にしてすでに四半世紀以上、第一線の人気マンガ家というキャリアを保っていたわけで、もう本当にお疲れさまとしか言いようがない。
27日
ヒット本『おじさん図鑑』の作者から、取材したいという依頼が人づてに(笑)。まあそりゃ、おじさんではありますがね。
27日
11時、京王プラザホテルにて、7月出演者との顔合わせ。ざっとした説明と、その他いろいろ。Aちゃんには前から打診していたのだが、別の仕事が入りそうなので、と半ば断わられていたのが、それが流れてこちらがOKになった。他人の不幸を喜んではいけないが、プロデュースする身としては正直な話、ヤッタ、と心のどこかで思わざるを得ず。また、思うような悪人でないとやっていけない稼業である。
その後、同じ場所でベギラマとフライヤーイラスト打ち合わせ。体調・精神ともに先々月あたり最悪だったのがだいぶ改善してきたようなのでそう言ったら、「鍼治療が凄く効いた」と言う。うっかり「鍼治療ってプラセボらしいよ」と口走ったら「ええーっ!」と大ショックだったようww悪かったかな?http://bit.ly/hBXQlg
28日
奈良行きでトンだ、7月キャスティングの打ち合わせ。今回会う人はこちらの希望ではなく、出演者の一人のお弟子さんで、「いろいろ経験させてやりたいので、小さくても何か役があれば」と頼まれたので。ところが会ってみたら、ドンピシャの役があって、ぜひぜひ、とこちらから頭を下げて招きたいくらいの人だった。
28日
昨日、顔合わせの席で島敏光さんに、白アワビダケというものを貰ったので、バターソテーで食べて見る。味わい深し。
28日
馬暴れ職員2人けが=大使馬車列の点検中―宮内庁 (時事通信社 - 04月23日 21:05)をチェックしました。(詳細)
「馬が放射能で中枢神経をやられたのでは」と、これまで原発のせいにする日記があったのに驚いた(笑)。
28日
http://togetter.com/li/293029現在の福島県民と、核実験やっていた時代の内部被曝の比較 - Togetterをチェックしました(詳細)
反原発カルトの人たちから「早く病気になれ、早く死ね」とひそかに祈られている福島の住人たちが哀れですが、まだまだみなさん、死にそうな兆候ナシなのは重畳。
29日
新会社関係で電話打ち合わせ。演劇公演の他にもうひとつ、昔とったキネヅカ的な事業をやろうと思っていたのだが、相手先の方でぜひぜひ、と言ってきているそうな。
29日
夜7時半緊急地震速報。いろいろ見回って、テレビつけたら動物番組をやっていたので『ダーウィンが来た!』だと思って見て、いつヒゲじいがダジャレを言いに出てくるかと思っていたら出て来ない。『ダーウィン』はトンで、差し替え番組の『アフリカ自然紀行』になっていたのだった。「ハイエナはヒョウより強い」というのは面白い。
『平清盛』も続けて久しぶりに見る。画面がやはり以前よりちょっと明るくなっていた(笑)。メイクとかの汚さはリアリズムだというが、男女関係とか会話の現代風なことはリアリズムの対極。ばらばらなんだよ。
30日
公演の前準備いろいろ。連休明けにはいろいろ諸事決定し、7月10日〜16日の公演に向け始動。ほぼ三ヶ月にわたる、公演に向けての活動期間となる。小劇団芝居が恋愛に近いと言われるのは、この三ヶ月という期間にもあると思う。
恋愛物質と言われるPEA(フェニルエチルアミン)の効果は平均3ヶ月であって、恋愛初期にこの、モルヒネの200倍の麻薬作用のある物質が大量に分泌され、人間の心はそれから3ヶ月間、常軌を逸した、ハイな精神情態になる。
12月の公演が終ったあと、出演した俳優さんたちのブログやメールの中に「失恋状態」という言葉を書いていた人が何人もいた。芝居という非日常の中に飛び込むとき、役者さんたちは脳内に、このPEA的な物質を分泌させているのだろう。3ヶ月という期間の中で、彼ら彼女らが如何に舞台に恋を出来るか、プロデュースする側はその生理面でのコントロールをうまくすることが、いい演技を引き出す秘訣になる。
30日
早稲田B社にて、『立川流騒動記』最終打ち合わせ。ちょっと驚くような提案が向こうからあり。有難いのだがホントにいいのか? と思う。電子出版に向けての宣伝材料として、なのだろうが、その電子出版もかなりの好条件である。まあ、S社長は商売人だからちゃんと目算あるのだろうが。それから業界の現状と将来的展望。タイミング的に、自分はかなり運のいい男なのだな、と思う。訃報本の方のスケジュールも再確認する。