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2011年11月28日投稿

通し稽古!

稽古場から帰ってみたら、橋下大阪市長、圧倒的勝利で誕生の報道。
新聞では小泉郵政解散のときと同じく「劇場型選挙」と言ってました。
大衆にドラマ製をアピールし、そのドラマの成り立ちに自分も一役かって
るんだ、という「同時代感覚」の共有を訴えることで、無党派層、無関心層
を取り込む手法です。
インパクトの強い悪役を設定し、それに立ち向かうヒーロー像として
自分を印象づけるのも定番。
小泉のとき、橋下のときの共通点は、そういうヒーロー像を作り上げて
庶民のアイドルにするのはマスコミが編み出した手法なのに、いざ、自分で
その手法を駆使する候補が現れると何故かマスコミは一斉に叩き始める
ということで……いや、ここはそういう話をするところではなかった(笑)。

それにしても、劇場型という言葉を政治にとられてしまい、いま、本家の
劇場、ことに小劇場界にはそんなドラマがほとんど見られなくなって久しい
状況です。みんな頑張っていい芝居を作っているのに笛吹けど踊らず、
不景気、震災というダブルパンチで集客に苦労しているというような話ばかり。
メイクドラマは劇作家や役者たちのお家芸のはず。ここらでドカンと
話題作りをして世間の耳目を集め、演劇界を活性化させるトリックスターが
出てきてほしいものです。私個人はまだ力不足ですが、実は「え?」と
いうような話もいただいているので、近く、ひょっとしたら……?

さて、『タイム・リビジョン/時間修正作戦』、昨日からいよいよ立ち稽古
が始まりました!

ほとんどの役者さんが台本を離れ、ウロなところはあるものの、プロローグ
からラストまでを通して演じてみたわけです。演出補の秋葉由美子さんは
この通し稽古を非常に重要視していて、
「これで各シーンの自分の意識が、どこからきてどう変化してきたものか
を役者さんが理解できる」
と言ってましたが、実際、抜き稽古とはまるで違う演技を見せてくれる
人も多いのです。

いやー、しかし通してみると改めて、
「濃い連中を揃えたなあ!」
と感心しますわ、自分に(笑)。
個性派、という言葉はどこにある、と訊かれたら、
「ここにある」
と断言できるくらいにみんな強烈。
唐沢の芝居はキャスティングマニアの芝居、と言われたことがあります
が、それを実感できたな。

その中にあって、初々しい主役二人が嫌が応でも目立ちます。
ただ、目立つということはいいところも悪いところも目立つということで。
これからどんどん厳しく指導していきますよーっ!

終ったあと、ちょっとみんなで中華料理屋で仲間の引っ越し祝い

話がはずんで終電ギリギリまで。
劇団という単位のない、ユニット芝居はこういう飲み会で出演者たちの
意気を高めていくことも絶対必要なんです。
今回、そういう人まとめの名人の島さんをプロデューサーに戴けたのは
幸運でしたねえ。

ドラマ自体はかつての『少年ドラマシリーズ』をモチーフにした青春SF
ドラマですが、出演者がとにかく濃ゆいです。
そろそろ席が取りにくくなる日も出そうな勢いです。
8日、9日夜、10日昼が比較的お席余裕ございます。
お早めに予約をお願いします。
↓予約フォーム
http://noandtenki.web.fc2.com/time/

《タイムテーブル》
12月7日(水) 19:30〜
12月8日(木) 19:30〜
12月9日(金) 15:30〜(*) 19;30〜
12月10日(土) 15:30〜    19:30〜
12月11日(日) 13:00〜    17:30〜

料金 前売3000円 当日3500円
*平日マチネ割引/前・当共2500円

電話予約/03-6805-4984(play)14:00〜20:00

下北沢小劇場楽園 東京都世田谷区北沢2-10-18藤和下北沢ハイタウンB棟地下1F

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