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2011年4月18日投稿

『スペースギャラクシーウォーズ』無事千秋楽

劇団『あぁルナティックシアター』結成25周年記念&100回記念公演
『スペースギャラクシーウォーズ』、先日、無事千秋楽を迎えました。

いや、ひさびさにルナティックシアターの本領にかえったバカ芝居。
2時間近く、一切意味も内容もテーマ性も無視したバカなギャグが連続して
くり広げられる、バカの耐久ロードレースとでも表現したいムチャクチャな
舞台でした。遠慮会釈なく笑わせていただきました。

ある意味、今の状況下の日本で最もやりにくい舞台だったと思います。
そしてそれだけに、今の状況下で最も上演されるべき舞台だったと信じます。信じたい。

私は仕事のスケジュール上どうしても今回は参加できず、部外者だったので、
打ち上げもカンパイにおつきあいするくらいで辞去しようと思っていた
のですが、さすがに帰させてはもらえず、
「帰るつもりですか、ダメですよ」
と、役者さんたちに裾を引っ張られ、明け方近くまでつきあわされてしまいました。
苦笑しながらも、嬉しかったのは事実です。
4年も一緒にやっていると、劇団の仲間というのはある種、家族以上の存在に
なってしまうのですね。

よく
「唐沢さんは『あぁルナ』の劇団員になったのですか?」
と聞かれます。
単純に答えればいえいえ、ただの客演、駆り出されプロデューサーです、という
ことになりますが、しかし、一時は私自身も劇団側も、当然といった感じで身内の
意識でいたのは確かです。
私の他にも、この劇団にはそういうメンバーが何人もいます。
『NEWS ZERO』のナレーションをやっている渡辺克己さんや、元・劇団
『アーバンフォレスト』の役者で、怪奇物件コレクターの渡辺シヴヲさんなども
そういった人たちですね。
劇団が一家なら、われわれは親戚のおじさん、というところでしょうか。
家族じゃないけど、家族には言えないグチや悩みも聞いてあげることが出来る、
というような立場の。

一回でもひとつの芝居を一緒に作った仲間は、本当に家族を超えた仲間意識で
つながってしまうものなのです。
この感覚は、一種の麻薬ですね。

それだけに、一旦そこから離れると禁断症状が激しいものです。
いま、鼻先に12月の舞台、というニンジンをブラ下げながら、
ヒーヒー言って仕事をやっているところです。
舞台よ、待っていろ。

※唐沢俊一作・演出
『タイム・リビジョン〜修正者たち〜(仮題)』
2011年12月6日(火)〜11日(月) 下北沢・楽園
企画/あぁルナティックシアター
制作協力/島敏光
出演(予定)/岡田竜二・大野由加里・茗原直人・岩田真・他

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