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2011年3月29日投稿

訃報日記について

当HPで続けている訃報コラムが、書籍になることになりました。
しかも二社からほぼ同時にお話をいただきました(実はもう一社
あったのですが、打ち合わせ中に不況で出版事業を取りやめてしまい
ました。私にとり思い入れの深い出版社だっただけに残念です)。

どちらも義理ある会社なのでお断りもできず、平行して進めています。
もちろん、コンセプトを変えてネタがかぶらないようにはするのですが、
その一環として、一方の方は日記に訃報を記録しはじめた時期を遡って、
私という人間を作ってくれた人たちの死、という記録を残したいと考えました、
とりあえずは1963年の力道山の死(私にとり、有名人が死ぬという
事実を認識させた最初の死)から20世紀だけで100人くらいを
選出しよう、と思って選びはじめたのですが……いや、有名人というのは
よく死ぬものですね(ちと不謹慎)。ふるいにふるいをかけ、落としに落として、
1980年までで120人を超えてしまいました。
あと20年も残っているのに(泣)。

誰しも、来し方を振り返れば、自分を形作ってくれた人たちの蒼然たる葬列が
見えるはずです。
人間は、その列に支えられ、その先を歩いているのです。
いつか、自分がその列に加わるまで。

この出版に関しては追ってまた、情報を掲載します。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa