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2010年12月17日投稿

村崎百郎の本

毎年暮には恒例の『社会派くんがゆく!』をお届けできて
いたのですが、去年で最後になってしまいました。

新たな企画の話も出ていますが、まだ今は村崎さんを偲ぶ
ことに徹するべきでしょう。

アスペクトから『村崎百郎の本』という、ダイレクトな
書名の追悼本が出ています。

高校の後輩の京極夏彦さん、電波系コンビだった根本敬さん
はじめ、多くの村崎さんを知る人々が言葉を寄せています。
誰もが“愛すべき人”として村崎さんを語っています。
一部のネットで言われていた、“偽悪を装っていたのだから
偽悪的発言で送れ”というような言葉がいかに浅薄なものか、
これを読んでもらえればわかると思います。
と、言うか、どんなファンも村崎さんの偽悪がギミックだと
知ってたし、本人もそれを承知の上で演じていたんだよ!

私も『社会派くん』の10年を語っています。
インタビュアーが長年連載を担当してくれたK田さんだけに
かなり本音みたいなことをしゃべってしまっています。

まるで『社会派くん』での自分の言を実践したかのような
犯人に命を奪われた村崎百郎。犯人は精神異常と診断されて
不起訴となりました。
この不条理をどう捉え、どうその不条理に立ち向かって
いくのか。
村崎百郎の読者一人ひとりが考えていくべき問題でしょう。

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