猛スピードで三刷が決定しました。
二刷はまだほとんど書店に並ぶ前に決定（注文の多さで）した
ために、誤植等に手を加えられませんでした。
今回は気がついた部分、手直しをしております。

『創』誌で人気の岡田斗司夫×唐沢俊一の対談
『オタク清談』が、『オタク論！』として一冊にまとまり
ました。

単にオタクを語るのではなく、オタクという目、オタク的な
事象（メイドブーム、コミケ、アキバなど）を通して、
現代日本の状況を分析してみよう、というのが対談の眼目です。

まとまった時点で読み返してみると、だんだんよくなる法華の
太鼓……ではないけれど、二人がこの対談の“使い方”をわかって
きてからの、後半部分の方が確実に面白い。
買った人は、まず本書の後半、２００６年のものから読みはじめ
て、それから前半に戻った方がいいかもしれません。

対談の性格上、“論”というほどまとまった論考があるわけ
ではないので、そこらへんをじっくり読みたい人には拍子抜け
かも。とはいえ、この対談の中に、これからのオタク論の
元になるような提案、発想がギッシリ詰まっている。
自分でこれらのアイデアを敷延していくもよし、
私や岡田さんの、今後の執筆や活動の予想ネタとして
押さえておくもよし。
いろいろと使い道のある本だと思います。

発売直後に増刷決定！　一事アマゾンで在庫僅少でしたが
現在は解消されているはずです。ご迷惑おかけしました。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4924718807/karasawashyun-22/ref=nosim